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更新日:2009.12.29

アジコのつぶやき
2009年12月29日:ファン・イーチェンのインタビュー

 をアップすべく急いでおります。後少しです。それまで、先日の舞台挨拶で再来日した時の様子をご覧ください。

舞台挨拶1

舞台挨拶2


2009年12月26日:とりあえず一段落。

 先週土曜日から徹夜5連チャンみたいな日々を送っていましたが、それもやっと木曜で一段落。まだまだ残務はありますが、やっとゴールが見えて来たという感じです。新春1月25日に発売予定のその本は『中華電影データブック完全保存版』。97年に発行された『中華電影データブック』の最新版なので、当時の本をお持ちの方は見比べていただくのも面白いと思います。今回は12年分の新情報が追加・更新され、紹介している人物850名以上、作品数600本以上となります。発売されましたら、ぜひお手にとってご覧ください。詳細はまた後日お知らせいたします。

 ということで、やっとアジクロの更新だ!と気合を入れたものの、なかなか疲れが取れずペースが今いちなんですが、本日の公開に合わせて『海角七号/君想う、国境の南』の特集をまず順次アップしていきます。まずは監督インタビューから。本日の舞台挨拶を取材した後に更新予定ですので、夜から朝にかけてご期待ください。


2009年12月18日:韓流フォーカード・ミニミニレポート

韓流フォーカード

大きな写真はこちら
 韓国のビッグ4が集る奇跡的イベントということで、こればかりは外せないと取材に行ってまいりました。今回はミニミニ・レポートですが御勘弁のほどを。取材できた昼の部の開演は予定の12時半より遅れてほぼ13時。司会の赤坂泰彦さんの呼び込みで4人が登場し、まずはオープニングトーク。イ・ビョンホンだけがドラマ『アイリス』最終話の撮影で当日ぎりぎり到着だったようで、「まだ非現実の中にいるようです」と意識朦朧とした様子。しかも、その最終回は昨夜の10時に放送されたそうで、毎度のことながらおそるべし韓国ドラマ界です(@@)。4人のトークでは今回の感想の他、携帯の待ち受け画面は何?など愉快な質問も。トータライザー(イエスの時はボタンを押す)を使用した本音コーナーでは、それぞれの素顔も垣間見れて楽しかったです。皆さん、キスシーン撮影前はちゃんと歯を磨くそうですよ。

 続いては4人のソロコーナー。それぞれ10分くらいで最新のお仕事の様子なども紹介され、最後には持ち芸を披露。チャン・ドンゴンは得意のドラム。ウォンビンはファンへ贈る砂絵(?)アートの映像。ソン・スンホンは歌。そしてイ・ビョンホンはボトルの撃破!(もできるとか)ではなくて、蓋をスプーンで開ける芸を披露しました(笑)。自分のパートが終了すると、バックステージまでカメラが追いかけ、他の皆の感想も聞けるという趣向。それぞれ突っ込みが愉快でした。そしていよいよ朗読劇へ。オープンニングでホ・ジノ監督による4人の物語の映像が流れます。ソウル駅にたまたま居合わせた4人の男たちの物語。続いてそれぞれが15分ずつ、自分のストーリーを朗読(背景に日本語字幕)。チャン・ドンゴンは倒産して自殺寸前の社長、ウォンビンは大仕事前の若いヤクザ、ソン・スンホンは売れない俳優の結婚詐欺師、そしてイ・ビョンホンは失明寸前の映画監督。最後には皆が幸せをつかむという心暖まるストーリーで、引き込まれました。そしてフィナーレは、なんと4人から歌のプレゼント。この日のために皆で作ったという特別な歌「愛はここにある」を日本語で合唱してくれました。

 終わってみれば終了予定の3時半を大幅に過ぎ、5時近くに! 外はすでに夜の回を待つ人々でごった返していました。多忙な4人のスケジュールが奇跡的に合って実現したこのイベント。今後のTV放送やリリース予定は未定ですが、舞台裏などのメイキング映像もたっぷりあるようなので期待できそう。また、フレッツ光メンバーズクラブではいち早く独占無料配信を行うので、気になる方はフレッツ光公式サイトをチェックしてください。



2009年12月16日:あと少し!(@@)

 更新をいろいろお待たせしっ放しですみません! 今抱えている仕事の最大の山場に入っておりまして、来週には抜けますので…そしたら、皆様にも告知いたします。1月発売の本です。キネマ旬報社から発売予定です。いろいろとアンテナを張っておられる方は「あ、あの本ね!」とお気づきになるかも。そうです。その本です。厚さ2センチくらいになりそうです。更新の方はいよいよ公開になる『海角七号』を特集すべく、準備は進めています。監督と主演ヴァン・ファンの単独インタビューもすでにとってあります。ヴァン・ファンことファン・イーチェンと田中千絵の主演カップルは、公開直前の再来日も予定されていますのでお楽しみに。その他、五月天のライブ関係記事、『母なる証明』の会見などなどありますが、お正月までには頑張りたいと思います。

 とりあえずの最新情報ネタ。韓国版「花より男子/Boys Over Flowers」の道明寺役(ク・ジュンピョ)で日本でもブレイク中のイ・ミンホが行ったファンイベントのライブDVDが、来年ヴァレンタイディの頃に発売予定です。昼・夜公演を完全収録した他、バックステージやサイン会の様子、インタビューなども収録。詳しくはこちらへどうぞ。台湾ドラマファンの方には、新ドラマ情報を。まず、飛輪海のジロー&ケルビンとケン・チュウが共演した「桃花タイフーン!!」(字幕版/全20話)がBSジャパン(BSデジタル7ch)で来年1月4日(毎週月曜18:00時〜)より、ディラン・クォとアニー・チェンが主演した「僕だけのプリンセス」(字幕版/全20話)がホームドラマチャンネルで来年1月13日(毎週水曜13:05〜)より放送開始となります。ファンの皆様はお楽しみに。


2009年11月30日:東京フィルメックス授賞式とクロージング作品『渇き』

 なかなか疲れが取れない日々なのですが、いよいよ最終日。前から観たかった『サースト』もとい『渇き』(邦題はこちらになりました)の上映とあって、行って参りました。まずは授賞式。作品賞と観客賞のダブル受賞という快挙を成し遂げたのは、韓国のヤン・イクチュン監督デビュー作『息もできない』。審査員特別賞はバフマン・ゴバディ監督の『ペルシャ猫を誰も知らない』が受賞。どちらも帰国後だったり来られなかったりで、受賞者不在だったのが残念でしたが、ヤン・イクチュン監督が緊急ビデオレターを送ってくれて、喜びのハッピーダンスを路上で踊る監督の愉快な姿を見ることができました。さすが、俳優さん! 俳優さんといえば、おりしも28日の台湾金馬奨でグランプリ他最多受賞をしたのが俳優レオン・ダイの監督作品『あなたなしでは生きていけない』でした。日本でも、渡辺謙さんの監督作品が絶賛公開中ですし、これからは俳優出身の優秀な監督さんがどんどん出てきそうですね。

渇き

(c)2009 CJ Entertainment Inc.
Focus Features International & Moho Film.
 続いて、クロージング作品『渇き』の上映に。最初にパク・チャヌク監督がご挨拶で登場し、「吸血鬼の映画だからと緊張しないで、笑いの部分もあるので楽しんでください」とご挨拶。そして作品を観てみると、たしかにホラーというよりはユーモラス。アイロニーとファンタジーが入り混じった作品で、まさにパク・チャヌク・ワールド。存在そのものがユーモラスなソン・ガンホは、逆にシリアスで2枚目的役柄にあえて徹しているようでした。バンパイアですもんね。個人的には、最近シリアスな役が多かったシン・ハギュンの演技も新鮮で楽しめました。途中で消えてしまったのが残念なくらい。上映後のQ&Aによると、なんと『JSA』の頃から構想を練っていたのだとか。最初は神父が苦悩する物語という発想から始まり、神父がイエスの血として飲むワインが本物の血だったら…という風に発想が広がって、バンパイアの物語になったそうです。ちなみに、参考にした作品はホラー映画で知られるジョージ・A・ロメロ監督の『マーティン/呪われた吸血少年』(77年/米) とのこと。

 キャスティングについては「バンパイアといえば、普通は美男子と相場が決まっているのになんで自分を?」とソン・ガンホ自身からも言われたとか。監督によれば、最初に話をしたのが彼だったので自然にそうなった、飲み友だちなので打合せの後、すぐ飲みにいけるし、とジョークも。そんな監督の信頼に応えるように、体当たりの演技を見せています。劇場公開時にはボカシが入るかもしれませんが、このシーンについての説明もありました。それはまた、公開後ということで、主演女優のキム・オクビンも新人ながら大胆に変貌していくファム・ファタールを見事に演じています。イザベル・アジャーニの『ポゼッション』(81年/仏・独)を参考にしたということなので、興味のある方はこちらもどうぞ。アジコも好きな作品ですが、こちらはかなりコワイです。

 ということで、ヤン・イクチュン監督の『息もできない』(配給:ビターズ・エンド)は来春、シネマライズ他、全国ロードショー公開予定。パク・チャヌク監督の『渇き』(配給:ファントム・フィルム)は、来年2月にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、他全国ロードショー公開予定です。お楽しみに!



2009年11月26日:「ヴィザージュ」と「意外」

 東京フィルメックス&韓国映画ショーケース2009&韓流シネマフェスティバル2009が絶賛開催中ですが、今抱えている大きな仕事の山場に差しかかっており、まだ「ヴィザージュ」と「意外」しか観ておりません。東京フィルメックスのオープニングを飾った「ヴィザージュ」は、ツァイ・ミンリャン監督がルーブル美術館に要請されて作った作品。ルーブル周辺を舞台に、映画監督役のリー・カンションがパリで「サロメ」を撮影するという物語。母親役を常連のルー・イーチンが演じています。そして、「サロメ」の王様役にジャン・ピエール・ルオー、そのマネージャー役をファニー・アルダン、サロメを演じる女優をモデルのレティシア・カスタが演じます。とはいうものの、様々なエピソードのイメージがコラージュのように並べられており、全体的に映像による絵画を観ている趣。なるほど、それはルーブル美術館にふさわしいかもしれません。ミュージカルや幻想シーンも挿入され、ツァイ・ミンリャン・ワールドがパワーアップしています。ストーリーに捕われず、映像を楽しむという感じて観ると楽しめるでしょう。舞台劇「サロメ」の内容を知っていると、よりわかりやすいかも。この作品はルーブル美術館に映像作品として収蔵され、館内のシアターで観ることができるそうです。ルイス・クーとリッチー・レン主演で、アジクロトップにも登場している「意外」はソイ・チェン監督の作品。一体、どんな意外(映画タイトルの「意外」はアクシデントの意味)が?と思いつつ、最後まではらはらと引き込まれました。そして最後に明かされた意外は、そうくるか!と…ここから先は言えません。こちらは、本日夜9時20分からシネカノン有楽町でも上映予定です。ルイス・クー、そろそろ影帝になれそうな予感。


2009年11月10日:PAX MUSICA 2009 -Asian Pops Platinum Live-

イーソン・チャン

イーソン・チャン(陳奕迅)
(c) PAX MUSICA 2009実行委員会
 五月天に続いて行ってまいりました、東京国際フォーラム。連日の睡眠不足で体調不良だったため、トップバッターだった台湾の新人イケメングループ「ウーフージャン(武虎将)」のステージがすでに始まっており、声は聞こえど姿は見えず。焦って席に着いた時はすでに去った後で、残念でした(ちょっと期待してたのでがっかり)。続いて登場したのは、日本でも活躍しているJULY。もうすぐ出るという初お披露目の新曲を歌ってくれました。相変わらず、歌うまいです。お次は韓国の実力派女性シンガー、オク・チョヒョン。ミュージカルで鍛えただけに声量もばっちり。最後に歌ってくれた「Memory」は聞かせました。その彼女とデュエットも聞かせてくれたソン・ホヨンが後に続きます。

 ソン・ホヨンといえば、やはりG.O.D.。1曲目はラップを交えたダンスナンバーで、光る眼鏡(?)が印象的。2曲目ではその眼鏡をはずしてHeHeHeと笑うのがかわゆい。ルックスはアイドル顔なのに、腕の筋肉が凄くて体はかなりマッチョです。ダンスで鍛えてるんでしょうね。そして3曲目でG.O.D.メドレーをやってくれたのがうれしかった。あ〜やっぱり、G.O.D.のソロライブが観たい!早く復活して欲しいもんです。

 盛り上がった後で緊張気味に登場したのが、バルーンスカートがキュートな台湾のレイニー・ヤン。すっかり大人ぽくなったけど、ベビーフェイスは健在。主演ドラマの主題歌に続いて、中嶋美嘉のヒット曲「ORION」に日本語で挑戦!『流星の絆』を思い出しながら、聞き惚れました。そしてヒット曲の「曖昧」を日本語で披露。なんと日本でシングルデビューするそうです。続いて、こちらも日本デビューが決まったユン・サンヒョンが登場。こちらも最後に日本語曲「最後の雨」を披露。この2人は今後の活躍に注目しましょう。そして、すでに日本でもかなりのファンがいると思われる超新星が登場! 東方神起に続けと頑張っているイケメングループで、ファーストアルバムも出たばかり。歌も踊りもなかなかキマっており、ジャニーズ系が好きな方はかなり要チェックです。

 トリは大型ゲスト2人の登場。まずは香港からイーソン・チャンのステージ。ここ数年の香港の音楽賞レースで賞を独占している彼ですが、日本ではなかなか紹介される機会がなく、生のステージを観るのは初めて。バックバンドも従えて、7曲を披露。うち1曲はJulyとのデュエットもありました。個人的には、最後に歌ってくれた「Road」が一番彼らしいと思うアジコです。そして、ラストを飾るのはシン・スンフン。かつてチョー・ヨンピルの出たPax Musicaを観たことがあり、そのステージに立ててうれしいと感慨深げ。最後なので盛り上げようとアップテンポな選曲が多く、いつものように観客にダンス指導をしたりと仕切り上手。初めての観客に誤解されないよう「僕はバラード歌手なんです」と念を押しているところがおかしかった。そして最後に、話題のドラマ「アイリス」の主題歌を歌ってくれました。

 終わってみれば約3時間半のステージ。最後には全員が登場してご挨拶で幕。今回は駆け足のレポートになってしまいましたが、ランダウンとステージの模様はこちらをどうぞ。


2009年11月4日:やっぱり楽しい!五月天(メイデイ)2年ぶりの東京ライブ

 映画祭の総括もできないまま、あれもこれもと忙しい日々なのですが、やはり五月天(Mayday)は外せない!と頑張ってZepp Tokyoへ行ってまいりました。ぎりぎり到着したので、座った途端にライブスタート。今回もオリジナル映像から始まります。毎回、映画のようなクォリティのストーリー性のある映像に感心するのですが(俳優としても充分いけてる5人)、今回もカーチェイスなどかなり凝っていました。テーマはコンサートの主題となっているDNA。仕事に追われる5人の勤め人が、ある少年のためにジョン・レノンのDNA強奪計画を実行し、自分たちも本来のDNAに目覚めていく…というようなストーリー。ライブの途中にも映像が挿入され、ラストへつなげるという趣向です。

 ライブはいつものように演奏がどんどん続いて、MCタイムは2回だけでしたが、なんとか日本語を話そうと苦労している様子は微笑ましかったです(^^)。男性コーラス3人組がとっても元気で活躍していました。観客とのコミュニケートでは、4曲目の「HOSEE」で黄色いくるくる巻きテープ(DNAか?)をメンバーたちが客席へ投げたり、皆で隣の人と手をつないだりと、相変わらずの盛り上げ上手。アンコールではお約束の「LOVE」も。音響はいまいちでしたが、後半は少し改善されたようで、今回も疾走感のある五月天の力強い音楽が楽しめました。曲ごとに日本語字幕で構成された映像が流れたのも、歌詞の世界が堪能できてよい試みでした。そしてアンコールは2回の全6曲。終わってみれば3時間近いライブとなっていました。「自分のDNAは自分で決めよう!Dream On!」のメッセージに、ファンの皆さんはたくさんの勇気をもらったのではないでしょうか。終了後にロビーで簡単な囲み取材がありましたので、その様子は後日お伝えします。(後日が多くてすみません!)


2009年10月28日:可愛くて素敵なキム・ヘジャさん(『母なる証明』)

 昨日は『母なる証明』の記者会見&舞台挨拶を取材してまいりました。大好きなポン・ジュノ監督作品、兵役後の久々の来日となったウォンビンもさることながら、母親役を演じた主演女優キム・ヘジャさんにお会いできるのも楽しみでした。キム・ヘジャといえばいろんなドラマにも登場していますが、一番印象に残っているのは『宮』の皇太后様。優しくて品があって威厳のある皇太后をユーモラスに演じておられました。舞台女優としても活躍されていると知ったのはその後のこと。そして、今回の壮絶な母親役を見事に演じています。ということで、どんな感じで登場されるのか楽しみだったのですが、記者会見ではモカ茶のシックなドレスにパールのネックレス。舞台挨拶では白いドレス姿で登壇され、まさにキラキラと輝く大女優の貫禄。髪型もすっきりとしたショートカットで、なにより笑顔がとってもチャーミング。すっかり目が釘付けになっておりました(@@)。日本への公式来日はこれが初めてだそうです。会見がかなり長かったので、少し時間がかかりそうですが、楽しみにお待ちください。


2009年10月24日:東京国際映画祭報告2−まだまだ間に合うオススメ作品

永遠の天ゲスト

『永遠の天』のゲストたち
 連日、朝から夜まで六本木通いでなかなか更新できないでいましたが、やっと作品鑑賞スケジュールは終了。本日の取材を残すだけとなりました。これまでに観た作品から、少しずつご紹介していきます。まず中国映画は、中華人民共和国建国の歴史をオールスターキャストで描いた『建国大業』。続いてハー・ピン監督のひさびさの時代劇活劇で主演のファン・ビンビンが美しい『麦田』。大地震のあった成都を舞台に作られたオムニバス映画『愛してる、成都』(ホ・ジノ監督の『君に微笑む雨』も当初はこの3部作の1本だった)。ホ・ジノ監督が描いた現代編が抜け、ツイ・ジェンが初監督した未来編と香港のフルーツ・チャン監督による過去編の2本がセットになっています。そして、監督や主演俳優たち総勢6人がゲスト来日中のコンペティション作品『永遠の天』の4本。

 『永遠の天』は、幼い頃に知り合った主人公2人が互いを運命の人と信じ、紆余曲折を経て再び巡り会うまでを、時代の流れと共に描いたもので、レスリー・チャンやチーチンの歌が流れたり、SARSの恐怖が克明に描かれたりしています。昨日初めて観たのですが、台湾ドラマに登場しそうなフレッシュな若者たちの物語で、なかなか新鮮でした。長身のヒロインを演じるリウ・ドンはちょっとタミー・チェン似。運命の恋人役を演じるファン・ミンは、初めて見た頃のカン・ドンウォンを彷佛とさせました。本作は本日24日もゲストによる舞台挨拶とQ&A付きで17:50から上映されるので、興味のある方はぜひ六本木へ。

 その他全部で16作品を鑑賞したのですが、24日はチャン・ロンロンとブライアン・チャンが出演する台湾映画『ヤンヤン』が11:00から、主演のイ・ボムスのQ&Aもある韓国映画『キングコングを持ち上げる』(実話を元にした重量挙げチームの泣けるスポコンもの)が14:20から、『アバンチュールはパリで』が公開中のホン・サンス監督最新作『よく知りもしないくせに』(またまた女性たちに翻弄される映画監督の物語)が17:10から上映されます。



2009年10月18日:東京国際映画祭&東京・中国映画週間開幕!

台北に舞う雪ゲスト

大きな写真はこちら
 いよいよ秋の映画祭シーズンが始まりました。初日の17日はまず渋谷へ。「東京・中国映画週間」の「花木蘭」PRイベントで来日したジングル・マー監督はじめ、主演のムーランを演じたヴィッキー・チャオ、共演のチェン・クン、ジェイシー・チャンによる舞台挨拶(?)を取材。その後、本日は特に観たい映画もなかったのでいったん帰宅し、グリーンカーペットもパスして、夜の取材に備えました。

 夕方から今度は六本木ヒルズのグランドハイアット東京へ。コンペティション作品となっている『台北に舞う雪』の個別取材で、アジクロではひさびさにチェン・ボーリンとフォ・ジェンチイ監督を取材しました。その様子は後日まとめてということで、ここではグリーンカーペットに登場したご一行の様子をどうぞ。取材場所にはトニー・ヤンやモー・ズーイーもうろうろしていて、空き時間に雑談するなど楽しそう。中国期待の新人女優トン・ヤオにも遭遇しましたが、映画で観た通り、チャン・ツィイーにそっくり。だけど、一回り小柄かな? すごくほっそりとしたスレンダー美人でした。ボーリンによれば、「チャン・ツィイーはしっかり者の姐ごタイプだけど、彼女はもっと女の子っぽい」とのこと。そして、フォ・ジェンチイ監督が意外にお茶目だったのも印象的でした。ぜひ、拡大してご覧くださいませ。



2009年9月25日:『浮かれたゴミ屋さん』とアーガン監督

『浮かれたゴミ屋さん』

(c)2009 Filmko Entertainment Limited 提供
 昨日の午後、浅草公会堂で上映(インターナショナル・プレミア)された『浮かれたゴミ屋さん』を観てきました。中国初のラップミュージカル!という触れ込みで興味津々だったのですが、なるほどこうきたか、という感じ。歌や踊りの雰囲気的にはインド映画に近いかもしれません。が、インド映画ほど延々と続くわけでもなく、ほどほどの歌と踊りが突然(笑)挿入されていました。『クレイジーストーン』で一躍コメディ俳優になってしまったグォ・タオが歌うのですが、舞台出身だけあって、難無くこなしていました。

 物語は、金儲けのために田舎から西安の都会に出て来た2人の男が、ゴミ回収の仕事をしながら夢を実現していく物語。一人は器用でもう一人は不器用。グォ・タオ演じる高興(ガオシン)という名の主人公は何事にも前向きで、ゴミ回収をしていても卑屈にならず、身なりもきちんとして誇り高く生きています。人に優しくいつも笑顔で、人からも好かれ、仕事も恋も上々。人柄が運を呼び寄せるような男で、上手に生きるヒントがたくさん出てきます。そして、彼の夢は飛行機を飛ばすこと。集めたお金で部品を買い、自分で作った飛行機で空を飛ぶ。この辺のファンタジーも楽しく、あえてチープに作ってある特撮が微笑ましい作品となっています。  出演者も多才で、恋人役のティエン・ユエンやミャオ・プーの他に、香港からラム・シュ、チョン・ダッミン、エディ・チョンなどがゲスト出演しています。皆、吹替えでなく、ちゃんと北京語を話しておりました。

スター広場

浅草公会堂前のスター広場
 上映の前後にアーガン監督による舞台挨拶とティーチ・インがありました。監督によれば、映画の原作はコメディではなかった模様。むしろ悲劇のようでしたが、悲しい話は今たくさん作られているので、あえてコメディに変えたのだそう(お正月映画だし)。しかも、それまでになかったミュージカルに挑戦。中国の観客のために、ミュージカル部分はやや抑え気味にしたそうですが、観客は音楽のパートを楽しんでいたとか。また、たくさん出て来た空撮シーンは、ドイツやオランダから借りて来たリモコン飛行機による撮影。粗い特撮は、主人公たちの生活やコメディというスタイルに合わせたものだそうです。なるほどね。

 字幕を担当した水野衛子さんによれば、西安方言がたくさんあり、面白いことをたくさん言っているが半分の翻訳しかできなかったとか。全体を知りたければ、ぜひ中国語字幕入りのDVDを観て欲しいとのことでした。その水野さんのブログに、監督と一緒に来日したイケメンの息子さんの写真も出ているので、興味のある方は「マダム・チャンの日記」へどうぞ。27日から撮影が始まるという次回作もグォ・タオ主演で、なんとセルバンテスの「ドン・キホーテ」を6世紀の唐代を背景に描くつもりとか。こちらも完成が楽しみです。


2009年7月28日:『G.I.ジョー』ジャパンプレミア レッドカーペット・セレモニーのご報告

『G.I.ジョー』レッドカーペット

それぞれのご挨拶と大きな写真はこちら
 昨日はあいにくの雨でしたが、予定通り、アーバンドック ららぽーと豊洲にて『G.I.ジョー』ジャパンプレミア レッドカーペット・セレモニーが開催されました。豪華ゲスト陣も来日とあって、大雨にもかかわらず、会場には1000人以上の観客が駆けつけたそうです。イベント開始時刻には雨もあがり、フォトセッションでは300発の花火があがったとか! さぞ、壮観だったことと思います。会場に駆けつけた皆さんはいかがでしたか?

 残念ながらアジコは別の予定があり今回は取材できなかったのですが、宣伝会社様から当日のフォトとゲストの皆様のコメントが届きましたので、ここでご紹介しておきます。大きな写真とコメントは右下をクリックしてくださいね。


2009年7月24日:WOW FES!開催でチョン・ウソンが来日!

WOW FES!

左より和崎社長、司会のジョン・カビラ、チョン・ウソン、小山薫堂
(撮影:中川容邦)
 WOWOWが2011年からのデジタル放送移行へ向けて、来る10月10日に「これからのテレビ」を提唱する大型イベント「WOW FES!」を開催。その記者会見が、皆既日食と新月が重なった22日、都内のホテルで開催されました。このイベントは、渋谷は代々木体育館およびSHIBUYA-AX周辺一帯で、映画、音楽、スポーツなどの多彩な催しを、12時間にわたって繰り広げるというもの。その様子は、BSデジタルでも無料放送されます。

 総合構成を担当するのは、『おくりびと』の脚本も手がけた放送作家の小山薫堂氏。今回は「WOWOWブランドの大人の学園祭」をイメージし、WOWOW視聴者のようにこだわりのあるプログラムを揃えたそうです。この日、発表されたラインナップは、「松任谷由美 コンサートツアー2009 TRANSIT」、オムニバス・ライブ「THANKS FOR MUSIC」、バンタム級チャンピオンの西岡利晃とフェザー級チャンピオンのホルヘ・リナレスが対戦する「ダブル世界タイトルマッチ」、カレー王座決定戦、お宝商品満載の「WOWTLET!」など。

チョン・ウソン

チョン・ウソン(撮影:中川容邦)
 そしてアジクロ的に注目なのは、MOVIE STAR'S PROJECTです。今回は韓国のチョン・ウソンにスポットをあて、中国の成都でロケされた最新作『きみに微笑む雨』(仮)とタイアップ。当日はプレミア試写会と舞台挨拶が予定されています。さらに、劇場公開前の17日には、ロケ中のチョン・ウソンに密着したドキュメンタリー番組と、映画本編もプレミア放送されることになっています。

 公開前の映画が先にテレビで放送されるのは異例のこと! 記者会見で来日したチョン・ウソンは、今回は「Movie Star というプロジェクトに選んでいただき、とても光栄に思っています」と語りながらも、最初はやはり不安に思ったとか。「それでも決心した大きな理由は、日本の方々の文化に対して持つ前向きな見解や姿勢です。もしこのプロジェクトがうまくいけば、映画が公開された時にも、より大きなプロモーション効果が生まれるのではと思ったのです。日本の方々は、よい作品であれば、再度劇場に足を運んで何度もご覧になりますよね。そういう日本の方々の真摯な姿勢が、このプロジェクトの参加への決め手になりました」と、会見後の囲み取材で語っていました。

 その他、記者会見でも囲み取材でも、新作映画のこと、チャレンジしている監督業のこと、そして最近ゴシップでも話題になった恋愛に関することまでオープンに語ってくれました。

 *チョン・ウソン会見と囲み取材の詳細はこちらをどうぞ!


2009年7月21日:イタキス診察会と嵐の大野くん

3連休で賑わう「海の日」の昨日は、品川ステラボール総合病院にて「イタキス診察会」を取材。ひさびさにジョセフと会いましたが、相変わらず元気いっぱいの笑顔で癒されました。残念ながらフィガロ・ツェンは仕事の都合で来られませんでしたが、アリエル・リン、タン・ユージャと3人で楽しいトークも披露。イタキス熱にかかった3000人の患者さんたちも、3人とのハイタッチ治療で癒されて帰途についたことでしょう。その後、簡単な記者会見もありましたので、近日アップいたします。さてその後、同じ品川の某所にて、これまたとってもひさしぶりのアジクロピープル取材を行いました。今回、登場していただいたのはアジポップ編集長の橋本光恵さん。いろいろと楽しいお話が聞けましたが、興味の範囲も多岐に渡っておられ、気になる人たちの話題もたくさん。中でも、市川雷蔵と嵐の大野智くんのお話は興味深かったです。こちらはまとめるのにちょっと時間がかかりそうですが、お楽しみに。


2009年7月12日:アイス、ゴルフ&マイク、そしてマイケル

 病院で注射を打ってもらったらアッという間に肩の調子はよくなり、ほぼ完治しました。一体、何だったでしょうねえ??? が、その後、さらなる試練が…。ま、それはさておき、昨夜はタイ・ポップスの世界を味わってみようということで、渋谷のライブハウス「O-EAST」で「ゴルフ・マイク&アイス」と題したアイス・サランユーとゴルフ&マイクのジョイントコンサートへ行ってまいりました。開演時間を過ぎて到着したのですが、10分くらい押してるだろうと思ったら「ラッチャララ、ラッチャチャララ♪」の歌声が! 一番聴きたかったアイスの「恋ナンジャナイ?」が始まってる!と焦っていると、ザックのYさんから「アンコールでもやるから大丈夫です」と教えてもらい、一安心。早速、中へ。

 ステージは前半がアイス・サランユー、後半がゴルフ&マイクと分かれていて、ほぼ1時間ずつのライブ。それぞれ11曲を披露してくれました。親しみやすいキュートなスマイルが魅力のアイスは、やはりポップスターという印象ですが、歌には安定感があり安心して聴けます。ファンとの交流や盛り上げ方なども、さすがに馴れてるなという感じ。ダンサーをバックに歌って踊っている姿を見ていると、ああ、この原型はマイケルなんだよなあ…と思ったりして。彼の遺産はこうして、世界で受け継がれているのですね。ゴルフ&マイクのオープニングはヒップホップ。お?韓国風?と一瞬思ったものの、続けて聴いていると日本風。J-POPに近いのは、日本でも活動していたからでしょう。ソロ・パートもあり、それぞれ3曲ずつ歌ってくれましたが、こちらはバラードが中心。兄弟とも福山雅治似の声ですが、弟マイクの歌はなかなか上手でした。顔がそっくりなので双子かと思ってたんですが、ワイルド系の兄ゴルフは22歳。繊細な感じの弟マイクは12月で20歳とか。どうりでMC忘れちゃう訳だ…あがってたのかなあ? それはそれで、かわいかったですが。そして、観客の盛り上がりもなかなか凄かったです。タイ人の方もいたけど、日本人ファンもたくさん来ていました。最後はアイスも再登場してカーテンコール。3人で1曲歌ってくれるとよかったのになあ…と、それがちょっと残念でした。

 ここからは余談ですが、10日深夜のNHKで放送された「マイケル・ジャクソンの軌跡」ご覧になりましたか? マイケルの音楽の軌跡をデビュー当時から亡くなる直前のリハーサル映像まで、素晴らしい編集で見所をたっぷり見せてくれました。冒頭のタイトル映像からして、マイケルへの愛に溢れた迫力の編集で、作り手の熱い思いが伝わって来て感動しました。好評のようなので、おそらくリクエストによる再放送もあると思いますが、できればもっと懐かしいMVなどを追加して、再編集90分版で放送してくれたらなと思ったりしております。今、マイケル体験&再発見をしている若い人なども大勢いることでしょうしね。


2009年6月29日:今度は肩が…やばいことに…

 やっと疑似リンゴ病も完治して、そろそろ前から放っておいた歯医者に行こうかな、と思っていたら、数日前から左の肩に激痛が走るようになり…ちょっと大変なことになっております(@@)。痛み止めを飲むと少しはいいのですが、寝る時の姿勢やら(痛くて眠れない)寝起きが最悪。もともと、両肩とも酷使していたのですが、ここへ来て不安定な姿勢での作業が祟ったのかもしれません。こういうのっていっぺんに来るんですねえ。なにより、日常生活にも支障が大きく、肩ってつくづく大事だなと思う今日この頃です。とりあえず、病院へ行ってみよう。という訳で、トップの特集更新も遅れ気味ですが、材料は揃えたのでしばしお待ちを。

 先週はベニー・チャン監督の話題作『コネクテッド/保持通話』と、イーキン・チェンが大頭役で出演している『カムイ外伝』の試写に行ってまいりました。どちらもなかなか見応えのある作品でした。『コネクテッド/保持通話』はまさにノンストップの緊張感連続で、2時間ずっと手に汗握る展開。バービー・スーの母親役、ルイス・クーのちょっと頼りないけど段々突っ走って行く父親役もよかったです。ぜひ、お楽しみに。『カムイ外伝』は特撮もふんだんに使われていますが、松山ケンイチや小雪、伊藤英明など忍びのアクションも頑張っていました。アクション監督は香港映画界で活躍されていた谷垣健治さんです。こちらは4日の香港ウィークでイーキン&谷垣さんに崔洋一監督を交えたトークショーが予定されています。イーキンの取材も予定していますので、お楽しみに。


2009年6月12日:すっかりご無沙汰してしまいました…

 ちょっと大変な仕事のお手伝いが始まってしまったことと、個人的に突然の法事などもありまして、あまり更新ができておらず申し訳ありません。ログ解析ソフトのバージョンがあがったので、15日までに全ファイルのタグ書き替えもしなくてはならないのですが(@@)ちっとも進んでおりません。おまけに、どうもリンゴ病にかかったらしく、手足が赤くなっております。まさか、大人になって感染するとは思ってもいませんでしたが、子どもの頃かかったことがないので仕方ありません。まあ、治るまで放っておくしかないので、身体に頑張ってもらうために栄養ドリンクなどを飲んでおります。心配なのは、周りの人にうつしてないかということなんですが…。睡眠不足が続いていたので、抵抗力も弱っていたのでしょう。皆様も、お気をつけください。

 次にアップ予定の記事は、9月に再来日イベントが決まった韓国版F4の来日会見&イベントです。台湾でも放送中の「花より男子/Boys Over Flowers」(「韓版・流星花園」とも言う)はなかなか好評のようで、台湾では台・日・韓の人気投票をやっているサイトもあります。一番人気はやはり、ジェリー・イエンの道明寺のようですが、韓国版・道明寺のク・ジュンピョを演じたイ・ミンホは、ジェリーと松本潤を足して2で割った感じ? モデル出身で長身なので、ややジェリーに似ているかも。日本のエフスー・ファンの皆さんには、どう写っているでしょうか。ストーリーはほぼ同じですが、エピソードの順番が多少変わっていたり、人物の背景設定や表現方法などに韓国的な演出が凝らしてあり、これはこれで楽しめる展開となっています。なるべく早くアップしますので、お楽しみに。


2009年5月15日:『レイン』と『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』

 やっと最近治ったけれども、今年は花粉症になったのか?と思うほど、鼻水が停まりませんでした。もともと鼻炎気味なので、普段からアレルギー性鼻炎の薬を常用しているのですが、今年はあまり効かなかったようです。で、いつ頃からそうなったのかというと、現在上映中の『バンコック・デンジャラス』の試写を観た日から。けっこうグッときてしまい、それならば、オリジナルの『レイン』はさぞかし…と帰りにレンタルして、夜中にDVDを観たら泣けて泣けて。今でも、あの音楽を思い出すだけで泣けてくるのですが、それ以来、鼻がおかしくなったようです。なので、泣けるドラマや映画を観た時は、けっこう気をつけています。レインつながりで(強引)、今日は急遽日本最速公開となった、トラン・アン・ユン監督の『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を試写室で観てきました。ジョッシュ・ハートネット、イ・ビョンホン、ショーン・ユーにキムタクが豪華共演(サム・リーも出てました)とあって、とても期待していた作品です。これまでの監督の作品とは、内容がかなり異なりますが、雰囲気やテイストは監督ならではのもの。それぞれに個性派の俳優たちも、その世界にピタリとはまっていました。キムタクもすごく頑張っていたと思います。重要な役所です。ただ、テーマが「痛み」なので、生理的にだめな方もいるかもしれません。韓国映画でけっこう馴れてるつもりでしたが、まさか、トラン・アン・ユン監督の作品でこんなに痛かったとは…鼻水は出なかったけれど、今夜はあまり血を見たくないと思ってしまいました。例えて言えば『消えた天使』みたいな内容ですが、ラストに救いはあります。6/6公開予定。


2009年4月29日:おめでとう!『不完全恋人』が完全恋人に!

不完全恋人1

左の2人が阿部力&シー・クー(史可)
 ここ数カ月、プライベートで不穏なニュースばかりが飛び交っているアジアの芸能界ですが、昨日はおめでたいニュースがありました。日本ドラマ版「花より男子」で美作あきら役を演じた阿部力くんが、なんと台湾のDJ・チェン監督映画『不完全恋人』で共演した中国の新人女優シー・クー(史可)と、不完全な恋人から完全な恋人へと発展し、26日に入籍をしたと記者会見で発表。堂々と結婚発表をしたのでした。(恭喜!恭喜!)きっと、DJ・チェン監督や歌手で共演もしたジェフ・チャンも喜んでいることでしょう。たまたま、昨日読んでいた香港の新聞(明報)にトニー・レオンの記事があり、結婚前と結婚後ではどう変わったか?という質問をされてましたが、「20年も一緒だったからほとんど変わらないけど、前より怒りっぽくなくなったかな」とのこと。結婚するということは、精神的にも落ち着くことなんですね。まだ、若い2人ですが、末永くお幸せに!
*東京国際映画祭での『不完全恋人』の記事はこちら


2009年4月16日:ジージャーはすごい!

チョコレート・ファイター

『チョコレート・ファイター』は5/23公開
 昨夜、タイ映画『チョコレート・ファイター』(5/23より公開予定)の舞台挨拶付完成披露試写会を取材してきました。監督は『マッハ!』のプラッチャヤー・ピンゲーオ。もちろん、アクション監督はパンナー・リットグライ。この作品、日本から阿部寛が出演していることでも話題になっていますが、なにがすごいってアナタ、主演のジージャーですよ! 実はまだ本編を観ていなかったので、ジージャーがどんな女性か知らなかったのですが、舞台に現れたのは「エッ?!」と思うほどの小柄で華奢なフツーの女の子。それも、タイ人というより日本人ぽい(映画での役柄も日本人とのハーフ)。日本の新人女優がタイで修行してデビュー?と疑ってしまいましたが、ジージャーはヤーニン・ウィサミタナンという名前のれっきとしたタイ人でした。舞台挨拶では、お笑い芸人ザブングル相手に簡単なアクションを披露してくれましたが、それはご愛嬌程度のもの。その凄さを知ったのは、その後の本編です。

 マッハ組だけに、今回もCGやらスタントなしの生身のアクション。それもかなりの量で、まさにブルース・リー&ジャッキー・チェン&ジェット・リー&トニー・ジャーばりのアクションが、次々と繰出されるのでした(@@)。いや、すごいです。あっちへ飛んだりこっちへ飛んだり、『ドラゴン・タイガー・ゲート』並の男どもを一人でなぎ倒していったり…。エンドロールでのメイキングシーンでは、怪我が続出していました。パンナー・リットグライが2004年に発見し、この映画のために育てていたというジージャーについては、舞台挨拶と共にあらためてご紹介します。ちなみに、映画はストーリーも凝っており、全体的にシリアスに展開します。そして、映像がアーティスティック。それもそのはず、撮影はパン・ブラザーズの『レイン』や『the EYE』で知られるディーチャー・スィーマントラでした。余談ながら、そのパン兄弟とディーチャーで『レイン』をセルフ・リメイクしたハリウッド作品『バンコック・デンジャラス』(主演:ニコラス・ケイジ)も、5/9より公開予定です。


2009年4月13日:『レッドクリフ』と『男たちの挽歌』

 昨夜は夕方からの買物客が少なかったのか、いつものスーパーや駅ビルに閉店真際に駆け込んでも、惣菜やら食料品がかなりたくさん売れ残っていました。いつも買えない「チョコの山」も残っていたくらい。これって、お花見のせい? それとも…『レッドクリフ Part I』があるから??? というわけで、昨夜は早くも『レッドクリフ Part I』が地上波でオンエアされましたが、テレビで初めて観た方や、吹替版を初めて観たという方もいることでしょう。日頃、映画は絶対字幕派の私も、昨夜はなんとなく吹替で観たくなり、つい観てしまいました。この作品の場合、もともと北京語なので、字幕でもトニー・レオンとかは北京語吹替になってますから。それで思ったのですが、声や話し方の好みは別として、複雑な群像劇とか歴史ものの場合、やはり吹替だとセリフが素直に入ってきてわかりやすい!ということ。俳優の演技力や味わい、感情移入の深さを知るには、絶対オリジナル音声の字幕版がオススメですが、セリフを細かく把握するには吹替がいいのかも、と見直しました。そういう意味で『Part II』も、吹替で観てみたいものです。

 そして一昨日の夜は、NHK-BSでやっていた懐かしい『男たちの挽歌』(こちらは字幕)も、つい観てしまいました。この時期にやるってのは、やはり『レッドクリフ』=ジョン・ウーの原点特集ということでしょうか。そういえば、『Part II』の一番衝撃的で印象的な場面が、『男たちの挽歌』の一番衝撃的で印象的な場面に似ているなあ…ああ、ジョン・ウーだなあと、あの場面では胸に詰まりながら思ったものです。そんな『男たちの挽歌』、まだ若きチョウ・ユンファ、ティ・ロン、そしてレスリー・チャンと懐かしかったのですが、ジョン・ウー監督も刑事役で出演しています。あらためて観てみると、その監督の顔のアップ場面が多い! まだ若くて痩せててかっこいい監督ですが、「ここでオレのアップ」とか言って撮ったのかなあ(笑)。この後、NHK-BS2では、今夜が『男たちの挽歌2』、明日はツイ・ハークが監督をした『男たちの挽歌3』と続き、その後はリー・リンチェイ(=ジェット・リー)の出世作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』3部作が続きます。5月8日には、そのジェット・リーがアンディ・ラウ、金城武と組んだ『ウォーロード/男たちの誓い』が公開に。こちらは水滸伝に由来する投名状(義兄弟の契り)をベースにした物語です。公開を楽しみにしつつ、ワンチャイ・シリーズもお楽しみください。


2009年3月10日:あっという間に5周年! 皆様のおかげです。

 試行錯誤しながら、なんとか運営を続けているアジクロですが、今年もこの日を迎えることができました。これも、一重に読者の皆様のおかげです。様々な要因から、なかなかご要望に応えることができていないと思いますが、それでも諦めず訪れてくださる皆様に感謝しております。ほんとうに、ありがとうございます。今はこの大不況をどう乗り切るか…が、最大のテーマ。(もっとも、アジクロは慢性資金不足なのでいつも大変なんですが)とにかく、たとえスローペースになっても続けていく所存ですので、今後ともご愛顧&応援をお願いいたします。恒例の5周年記念プレゼントですが、今年はちょっと遅れます。プレゼントは常に集めておりますので、しばらくお待ちください。


2009年2月24日:ついにオスカーも受賞!『スラムドッグ$ミリオネア』

 今年も注目のアカデミー賞が発表されました。日本では『おくりびと』『つみきのいえ』のダブル受賞(おめでとうございます!)に湧いていますが、アジコ的に注目したいのは、先日試写で観たばかりのダニー・ボイル監督最新作『スラムドッグ$ミリオネア』。イギリス映画ですが、中味は舞台も物語も出演者もオール・インドのインド映画です。物語は、日本でもたびたび放送されている、あの「ファイナルアンサー!」のクイズ番組に、貧しい青年が出場し、史上最高額の賞金を手に入れるというもの。といっても、単なるサクセス・ストーリーではありません。映画は主人公が警察に捕らえられ、インチキをしているに違いないと自白を強要されるヘビーな場面から始まります。ところが、主人公はほんとうにたまたま答えを知っていただけ。尋問過程とクイズ番組が平行し、主人公が兄と二人でいたずらばかりしていた幼少期から、過酷な運命にほうり出され、なんとか生き延びてきた半生が描かれていきます。そして、彼はなぜクイズ番組に出場したのか。ここも大きなポイント。主人公たちの幼少期、少年期を演じる子どもたちもいきいきとかわいらしく、この映画の魅力の1つとなっています。そして、ハッピーなラストでは、インド映画お約束の群舞も登場! というわけで、当初アメリカではビデオスルー(公開されずにDVDリリース)と言われていた本作、あれよあれよと口コミで人気が広まり、ゴールデングローブ賞(4部門受賞)からアカデミー賞(8部門受賞)にいたるまで、各賞総なめの快挙を成し遂げたのでした。パチパチ。原作はインド人外交官ヴィカス・スワラップ氏が書いたベストセラー小説『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社・2/19発売)。『スラムドッグ$ミリオネア』は、4月より全国順次公開予定です。



2009年2月8日:元気の出る映画!『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』&『レッドクリフ Part II』

アンティーク

(c) 2008 Showbox/Mediaplex, Inc. United Pictures,
SooFilm & ZIP CINEMA.
 世界規模の大不況に覆われて、なにかと暗い気分になりがちな日々の今年ですが、そんなシリアス気分を吹っ飛ばしてくれる、もしくは励まされて心が強くなるような映画試写を2本続けて観ました。1本目は韓国映画『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』。よしながふみ原作漫画の映画化で、日本ではタッキー主演でドラマにもなりましたが、韓国映画版はより原作に忠実な展開となっており、主人公もチュ・ジフン扮するお店のオーナー。ドラマ版が、元天才ボクサーがパティシェとして第2の人生に踏み出すまでの成長物語だったのに対し、こちらは、幼少時の事件で深いトラウマを持つオーナーが心の壁を克服していく様子を、ミュージカルやアメリ風のファンタジーとサスペンスの絶妙なブレンドで描いています。

 もちろん、おいしいケーキもたくさん登場。中心となる4人の男たちのキャラも明快でわかりやすく、好感が持てます。さらに、フランス人パティシェのジャン・バティスト役で、フランスの超イケメン俳優アンディー・ジレも登場!おいしいケーキといい男たちを眺めながら、彼ら一人一人が一歩踏み出して自分を超えて行くストーリーには、やさしい気分と共に勇気ももらっていたのでした。監督は若手のミン・ギュドン。日本公開予定は4月です。余談ですが、試写の帰り道、立寄った渋谷駅のバレンタイン・コーナーで、ちょうど来日中の噂の人気ショコラティエ、ピエール・マルコリーニ氏に遭遇しました! チョコは高くて手が出ませんでしたが、マルコリーニ氏とは目が合って親近感を覚えました。(単純)


レッドクリフ
お団子
上:舞台挨拶に登場したalan、金城武、ジョン・ウー監督、リン・チーリン

下:映画を観た後で、景気付けに白玉団子を作ってみました。(シロップは黒砂糖をお湯で溶いて糖水風に)
 そしてもう1本は、皆さんお待ちかねの『レッドクリフ Part II』です。中華圏を皮切りに韓国でも大ヒット記録を更新中の本作ですが、日本では5日の夜、六本木ヒルズの劇場を全館貸し切っての完成披露フェスティバルが開催されました。舞台挨拶ゲストとして、ジョン・ウー監督をはじめ、主演の金城武、リン・チーリン、そしてPart I に続いて主題歌「久遠の河」を歌うalanが登場。その様子は別途ご紹介しますが、とにかくこのPart II はスゴイ!

 なにがスゴイって、そりゃあもちろん、孔明が知謀知略で矢を集めるところとか、大船団が炎上する赤壁の戦いだとか、男たちのかけひき、友情、目を見張るアクションシーン、壮大なVFX…といろいろ見所てんこ盛りで、各地で『I』を上回る大ヒットとなっているのは納得なのですが、それ以上にグッとくるのが、ジョン・ウー監督のメッセージがしっかりと心に残ること。それは、本作を撮る前に中国で撮影されたオムニバス映画用の短編『桑桑と小猫』(『それでも生きる子供たちへ』の第7話)を観た時の感動とまったく同質のものでした。観終わった後、いや〜凄かったなあと思いながらも、しみじみとした余韻が残ること間違いなし。これぞ、ジョン・ウーの世界。さて、あなたはどのシーンに涙するでしょうか。ちなみにお団子は、戦いに挑む前の男たちの絆を強める重要アイテムとして登場します。4月10日からの全国ロードショーに乞うご期待!



2009年1月26日:新年快樂!

余少群

中国新世代スターのユィ・シャオチュン
 今日は春節元旦。西暦よりも旧暦でのお正月を祝う国の方が多いアジア各地では、今日からが旧正月のホリデイです。先日、『花の生涯 梅蘭芳』のPRで来日したチェン・カイコー(陳凱歌)監督は、風邪のため遅れて来日した女優兼夫人のチェン・ホン(陳紅)やお子様たちと一緒に日本で休日を過ごされる模様。ベルリン国際映画祭コンペ部門への参加も決まった本作、日本では3月7日より全国順次公開予定です。21日の記者会見では、若き日の梅蘭芳を演じた新星ユィ・シャオチュン(余少群)が来日。なんと映画と同じ京劇スタイルで登場し、「貴妃酔酒」の一幕を演じるなど華やかな記者会見となりました。右はその艶やかな姿と、その後に行った単独取材の時のカット。短いインタビューでしたが、本作で一際輝いているユィ・シャオチュンのフレッシュな素顔をご覧になれますので、お楽しみに。


2009年1月10日:あけましておめでとうございます!

 新年のご挨拶がすっかり遅れてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 年末は不況の大波が押し寄せて、年越しという実感が湧かなかった方もおられると思います(アジコも…)が、そんな時こそ気合を入れて、明るい1年となるよう頑張りたいものです。実は年賀状も出せずじまいで、これから(寒中見舞いですね)なのですが、読者の皆様への4周年プレゼントの発送もこれから順次行いますので、ご応募くださった方は楽しみにお待ちください。(大幅に遅れまして申し訳ありません!)

キム・ギドク&オダギリジョー

笑う角には福が来る!(まずは『悲夢』会見)
 さて、2009年の年明け。昨年のつぶやきを見てみれば、金城くんの新作ニュースから始まっていましたが、『K-20/怪人二十面相・伝』の大ヒットで年を越し、この後も『レッドクリフ PartII』『ウォーロード/男たちの誓い』と大作の公開予定が続き、今年のキーパーソンも金城くんのようですね。それから、オダギリ・ジョーが主演したアジア映画も、さらに2作(余力為監督の『Plastic City』と田壮壮監督の『狼災紀/The Warrior and The Wolf』)が控えており、今後の動向が気になるところ。とりあえず、今年最初の会見記事はそのオダギリ・ジョーが主演した韓国映画『悲夢』を準備中です。アジクロ的には、全体を少しずつチューン・アップしながら、マイナーリニューアルもしていこうと思っております。諸事情により更新が遅れがちですが、なるべく面白い記事、興味深い記事をお届けしたいと思いますので、今年もぼちぼちとお付き合いくださいませ。


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