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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(幽霊/Phantom)

監督:イ・ヘヨン
原作:「風聲」マイ・ジア(麦家)著
脚本:イ・ヘヨン
脚色:パク・チョンヒ
撮影:チュ・ソンリム
照明:チェ・ジョンハ
編集:ヤン・ジンモ
美術:キム・ボムク
衣装:ハム・ヒョンジュ
武術監督:ホ・ミョンヘン、ユ・ミジン
音楽:タルパラン
出演:ソル・ギョング、イ・ハニ、パク・ソダム、パク・ヘス、ソ・ヒョヌ、キム・ドンヒ、キム・ジュンヒ、コ・インボム
特別出演:キム・ジョンス、イ・ジュヨン、イ・ソム、キム・ヘオク

2023年/韓国
日本公開日:2023年11月17日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/133分
字幕:福留友子
配給:クロックワークス
©2023 CJ ENM Co., Ltd., The Lamp.
2023年 釜日映画賞 音楽賞(タルパラン)
2023年 大鐘賞映画祭 音楽賞(タルパラン)  


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poster

story

 1930年代、朝鮮半島は日本帝国陸軍による傀儡政権が統治していた。上海では、次期総督の山縣陸軍大将が襲われる事件が起きていた。黒色団という独立運動団体の仕業で、彼らはユリョンとよばれるスパイを潜ませて計画を実行する。上海では、すべてのユリョンが捕らえられていた。

 1933年。京城。朝鮮総督府の保安情報受信係では、暗号記録係のパク・チャギョン(イ・ハニ)が暗号を記録。配達係のイ・ベッコ(キム・ドンヒ)がそれをピックアップし、監督官の村山淳次(ソル・ギョング)が確認してサイン。暗号解読係長のチョン・ウノ(ソ・ヒョヌ)の手で暗号が解かれ、できあがった文書は、政務総監秘書の佑璃子(パク・ソダム)の手から政務総監へ届けられる。それは「次期総督が京城の朝鮮神宮を訪れる」というものだった。

 パク・チャギョンは朝鮮総督府に潜入したユリョンだった。彼女が映画館で切符を買うと、紙幣にしのばせた暗号が映画館主(キム・ジョンス)に伝わり、ポスターに指令が刷られる。貼り出されたポスターをナニョン(パク・ソダム)が眺め、指令を受け取った。「朝鮮神宮で始末せよ」パク・チャギョンとナニョンがポスターの前で目を交わす。

 3日後、朝鮮神宮に山縣陸軍大将(コ・インボム)がやって来た。巫女に扮したナニョンが、山縣に近づいて銃を放つ。だが、致命傷には至らず。警護隊長の高原(パク・ヘス)たちが逃走するナニョンを追い、パク・チャギョンの眼の前で彼女は撃たれた。高原はナニョンが持っていたマッチを手掛かりにユリョンの捜査を進める。

 村山と高原はライバル関係にあり、反目しあっていた。村山は自分がユリョン逮捕の先手を打つため警務局に復帰する。ところが、高原はユリョンの容疑者を特定し、断崖絶壁の上にある館に5人の容疑者を集めた。パク・チャギョン、村山淳次、イ・ベッコ、チョン・ウノ、佑璃子。この中にユリョンがいると高原は断言するのだが…。

アジコのおすすめポイント:

1930年代のスパイ映画が続いております。チャン・イーモウ監督の『崖上のスパイ』、ロウ・イエ監督の『サタデー・フィクション』と、満州や上海を舞台にしたスパイ映画は多いのですが、当時、日本軍の占領下にあったのは韓国も同じ。『毒戦 BELIEVER』で香港映画を見事にリメイクしたイ・ヘヨン監督が、今回は中国のスパイ小説「風聲」(2009年にフォン・シャオガン監督が製作、チェン・クオフーとガオ・チュンシュの共同監督により同タイトルで映画化済・日本未公開)を韓国版に翻案。前半は密室でのスパイ探しというサスペンスで興味をそそり、後半はスピーディーなアクションシーンが連続するスパイ活劇に変貌。様々な謎も解け、最後まで目が離せません。出演陣も名優ソル・ギョングにアクション女優としても開花したイ・ハニ、『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』も強烈だったパク・ソダム、「イカゲーム」のパク・ヘス、『トンソン荘事件の記録』のソ・ヒョヌと豪華俳優がずらり。「梨泰院クラス」のキム・ドンヒは本作が映画デビューです。そのほかの特別出演陣も見逃せません。日本統治下で日本人役も多く、日本語も頑張っています。キャストが役柄と見所を語るメイキング映像全員でのコメント&本編映像もお楽しみください。


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*ほっとするメイキングシーン

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