logo

パーフェクト・ドライバー  成功確率100%の女

監督:パク・デミン
脚本:パク・デミン
撮影:ホン・ジェシク
編集:キム・ソンミン
美術:イ・テフン
武術:チェ・ソンギョム、チェ・ドンホン
音楽:ファン・サンジュン
出演:パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジョン、ヨン・ウジン、ヨム・ヘラン、ハン・ヒョンミン

2022年/韓国
日本公開日:2023年1月20日
カラー/シネスコ/5.1ch/109分
字幕:小西朋子
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2022 Next Entertainment World & M Pictures.

p2

p3

poster


パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女
(特送/Special Delivery)

story

 廃車処理場のベッカン産業は、裏でどんな荷物も配達する「特送」の仕事を請け負っている。目利きのチャン・ウナ(パク・ソダム)が廃車寸前のポンコツ車を引き取り、腕利きの修理工アシフ(ハン・ヒョンミン)が特別仕様の車へと改造する。二人の面倒をみてきた社長のペク・カンチョル(キム・ウィソン)は、独自のルートで仕事を回してもらっていた。

 今日もその筋の2人組を、驚異的なテクニックで指定の場所へ送り届け、最初は侮っていた男たちがウナをスカウトしたがるほどだ。自信満々のウナはペク社長にマージン率を50:50にしてと提案。アシフはそんなウナに憧れている。3人の絆は固く、家族同様に「特送」稼業を楽しんでいた。

 その頃、プロ野球の違法賭博で指名手配された元プロ野球選手のキム・ドゥシク(ヨン・ウジン)が、息子のソウォン(チョン・ヒョンジュン)と海外逃亡を計画。港で船に乗るため「特送」を依頼する。一方、違法賭博の元締めチョ・ギョンピル(ソン・セビョク)は、ドゥシクが300億ウォンが入った貸金庫の鍵を持って逃走したことを知り、取引を持ちかけるが断られる。

 「汚い奴の仕事はイヤ」とキムの依頼をしぶるウナだったが、説得されて綿密なルートを計画する。ところが、逃亡寸前にギョンピルたちが現れ、ドゥシクは貸し金庫の鍵と逃亡資金をソウォンに託して逃がす。

 ソウォンはなんとかウナのもとにたどり着くが、想定外の事態にウナは困惑。泣きながら助けを求めるソウォンを見捨てられず、彼を車に乗せて走り出す。すぐにギョンピルたちが追ってきたが、ドゥシクの捨て身の行動でなんとか逃れることができた。

 ウナとソウォンの追跡を刺客に命じたギョンピルは、ソウル地方警察署に登庁。実は現役の警官でもある彼は、ソウォン誘拐とドゥシク殺人の容疑者として、ウナの捜索を部下に命じる。さらに、国家情報院のハン・ミヨン(ヨム・ヘラン)が現れ捜査に協力すると申し出た。ウナは脱北者だったのだ…。

アジコのおすすめポイント:

どんな荷物も時間通り、指定の場所へ送り届ける「特送」の凄腕ドライバーが、父親を亡くしたばかりの幼い少年に懇願され、敵と戦いながら少年を守っていくハードなアクションドラマです。主人公に扮するのは『パラサイト 半地下の家族』で一躍注目されたパク・ソダム。小柄な身体にもかかわらず、激しいカーチェイスやアクションシーンを見事にこなし、リアリティを追求する監督の要求に応えています。逞しくてかっこいい!そんな彼女が守ることになる、もう一人の主人公は、同じく『パラサイト 半地下の家族』でパク・ソダムの教え子だったチョン・ヒョンジュン。インディアンの真似をしていたあの少年です。2度目の共演とあって息もぴったり。大金を持たされたまま、大人の都合で振り回される泣き虫少年を健気に演じています。さらに、ソン・セビョク、キム・ウィソン、ヨン・ウジン、ヨム・ヘランと演技派が脇を固め、ストーリーを盛り上げています。監督は本作が3作目となるパク・デミン(『影の役人』『キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち』)。もう一つの見所は、「特送」の本拠地となるペッカン産業の屋外セット。隅々までにこだわり、独特な廃車処理場を一から創り上げました。スピーディーな展開、ハードなアクションに心揺さぶられる人間ドラマもしっかりと織り込み、最後まで目が離せません。


p4p5p6

p7p8p9

p10p11p12

p13p14p15

▼公式サイト ▼予告編