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復讐の記憶

企画・製作:ユン・ジョンビン
監督:イ・イルヒョン
原作:『手紙は憶えている』(2015年/アトム・エゴヤン監督)
脚本:イ・イルヒョン、ユン・ジョンビン
撮影:ユ・オク
照明:ペ・イルヒョク
編集:キム・サンボム
美術:チョン・ウンヨン
武術監督:ホ・ミョンヘン
音楽:ファン・サンジュン
出演:イ・ソンミン、ナム・ジュヒョク、ソン・ヨンチャン、ムン・チャンギル、パク・ビョンホ、パク・クニョン、チョン・マンシク、ユン・ジェムン

2022年/韓国
日本公開日:2023年9月1日
カラー/スコープサイズ/5.1ch/128分
字幕:
配給:ハーク
©2022 Acemaker Movieworks & Moonight Film

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poster

復讐の記憶(リメンバー/Remember)

story

 深夜、真っ赤なポルシェがふらつきながら暴走していた。無人の工事現場に乗り上げた車から、老人が出てくる。手には拳銃。血もついているが、彼の記憶は朦朧としている…。

 彼、ハン・ピルジュ(イ・ソンミン)は80歳。アメリカンスタイルのファミレスで最高齢のアルバイトだ。フレディと呼ばれ親しまれていたが、妻が他界したのをきっかけに退職。積年の計画を実行することにする。事情を知る医者(キム・ホンパ)は脳腫瘍で末期アルツハイマーを患う彼を心配するが、決行するまで覚えていればいいと決意は固かった。

 ビデオカメラを前に、計画と理由を記録するピルジュ。これは両親と兄、姉を死に追いやった者たちへの復讐だ。彼は古い拳銃を掘り起こす。ファミレスへでかけ、親しかったジェイソンことファン・インギュ(ナム・ジュヒョク)を呼び出すと、彼が好きなポルシェの鍵を渡し、1週間だけ付き合って欲しいと運転を頼む。バイト代もはずんだ。

 ピルジュは復讐する相手の名前を手の指に彫っていた。最初のターゲットは、ソンシン病院に入院中のソンシングループ会長チョン・ベクジン(ソン・ヨンチャン)だ。ピルジュは病院に潜入し、夜中に特別室へ忍び込むと寝ていたチョンを起こして罪を暴き、サイレンサー付きの銃で殺害した。

 翌朝、広域捜査隊のカン・ヨンシク刑事(チョン・マンシク)たちが病院にやってくる。目撃証言と監視カメラの映像から、不審な青年が容疑者として浮かびあがった。それは、なかなか戻らないピルジュを心配したインギュが、たまたま病院の中へ入ってきた姿だった。

 何も知らないインギュはピルジュに呼び出され、講演会から出てきた男の追跡を頼まれる。それは2人目のターゲット、ヤン・ソンイク教授(ムン・チャンギル)だ。教授の自宅近くで車を降りたピルジュは、家に入ろうとする彼に詰め寄り罪を宣告。その場で銃殺する。発砲音に驚いたインギュは犯行現場を目撃してしまう。

 混乱したインギュはピルジュを自分の家に連れて行くが、そこへ借金取りの暴力団が現れ家を荒らされる。インギュも父親の治療費や奨学金の返済で苦労していたのだ。ピルジュは自首しようとするインギュに、あと3人だけだと命がけで説得。持参していた金も全部渡すことにする。心を動かされたインギュは、やむなく行動を共にする…。

アジコのおすすめポイント:

病気で記憶を失くしていく老人が、人生の最後に、決して忘れられない記憶を清算するべく復讐計画を実行していく人間ドラマです。バイト先では陽気で明るい人気者だったおじいさんが、退職後に一変。かつての若い同僚を巻き込み、決死の覚悟で復讐を遂行していきます。本作はクリストファー・プラマーが主演したカナダ・独合作映画『手紙は憶えている』(2015年/アトム・エゴヤン監督)が原作。リメイクとはいえ、アルツハイマーの老人が戦争にまつわる過去の復讐を果たしていくという骨子は残しつつ、背景も展開もラストもがらりと変わったオリジナル作品に仕上がっています。それもそのはず。企画・製作が『悪いやつら』『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』のユン・ジョンビン。監督は『華麗なるリベンジ』で長編デビューしたイ・イルヒョン。脚本も二人で練り上げ、見応えある作品になっているのです。主演はドラマや映画で活躍する演技派のベテラン俳優イ・ソンミン。まだ50代なのに80歳の老人に扮し、見事な演技を見せてくれます。凄惨な復讐劇にはからずも伴走させられる青年はナム・ジュヒョク。彼の純粋さが、復讐に燃える老人にとって救いとなります。今年3月から兵役についており、ファンにとっては必見作。さらに、アクション映画や社会派作品でお馴染みの名優たちがずらりと脇を固めています。感動のラストまでじっくりご覧ください。


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