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山海経 霊獣図鑑

山海経 霊獣図鑑(山海经之再见怪兽/Goodbye Monster)


監督:ホアン・ジェンミン
脚本:ウー・シャオユー
視覚効果スーパーバイザー:イゴール・ロデイロ
声の出演:リュウ・ツォン、アイ・イーアイ、ワン・カイ、チャン・ツェ、ワン・グアンナン

2022年/中国
日本公開日:2023年4月7日(1週間限定公開)
カラー/シネスコ/99分
字幕:
配給:面白映画/OCE
©Sunac Culture Entertainment (Beijing) Co., Ltd. Daysview Digital Image Co., Ltd.

poster

story

 海に浮かぶ崑崙(こんろん/クンルン)の島々。そこには病気を治す医療島があり、大島で病気を治し、小島で暮らすと言われていた。大島にある崑崙医館ではどんな病気も治すことができるが、1つだけ治せない謎の疫病・黒霊(こくれい/ヘイリン)が感染拡大していた。唯一の治療法は、患者に取り憑いた黒霊を瓶に封じ込めることだが、黒霊を消し去ることはできなかった。

 館長の一番弟子、白澤(はくたく/バイザー)は黒霊の治療法を見つけることに没頭。他の病気には目もくれない有様。ついに五行呪を生み出し、黒霊を封じ込めた瓶を集め、呪文を書いた旗で退治しようとするが失敗。逆に黒霊を刺激したことで大爆発が起こり、館長が弱水を集めて鎮めるが大島は破壊されてしまう。そして、白澤は追放されてしまった。

 7年後、自らを神医白澤と名乗り闇の医館を開業した白澤は、黒霊にかかった最初の患者を治療。改良した五行呪を使って黒霊を消し去ることに成功する。だが、違法な闇医者のため警察に追われることに。そこへ、崑崙医館の館長代理を務める弟弟子の火燭(かしょく/フォチュウ)が現れ、四大長老を集めて黒霊を治すコンテストをやるので、そこで五行呪を発表して認められれば復帰できると告げる。

 当日、火燭は新館長を選ぶために黒霊を治すコンテストを開催する。意気揚々と現れた白澤の前で、火燭は先に自分が見つけた天雷呪を披露。見事、成功するが、それは白澤の五行呪を盗んだものだった。騙された白澤は投獄されるが、彼を慕う麒麟族の少年羿(げい/イー)に助けられ逃亡。一方、治療が失敗だったことを知った火燭は、白澤の旗が必要なのではと考え警察に追わせる。

 天燈を使って海へ逃げた白澤は、破壊された大島へ渡り、自分も失敗していたことを知る。そして、九尾(きゅうび/ジウウェイ)や羿、大根のような糖呢(とうに/タンニ)たちに助けられ、異世界を体験しながら黒霊を消し去るための秘密に迫っていく…。

アジコのおすすめポイント:

中国最古の地理書であり、民間伝承の妖怪や獣がたくさん登場する「山海経」をモチーフに、謎の疫病の治療法を求めて旅をする医者と彼を助ける仲間たちの冒険を華麗なアニメーションで描いたファンタジー・アドベンチャーです。監督はホアン・ジェンミン(黄健明)。アニメーターとして活躍し、2012年のエミー賞にノミネートされたアメリカのTVアニメシリーズ「スーパーブック」のプロデューサーでもあります。山海経といえば、ラマン・ホイ監督のミュージカル・ファンタジー『モンスター・ハント』(15年)『モンスター・ハント 〜王の末裔〜』(18年)、ルー・チュアン監督の『ドラゴン・クロニクル 妖魔塔の伝説』(15年)、そして大量の饕餮(とうてつ)が暴れ回るチャン・イーモウ監督のハリウッド映画『グレート・ウォール』(16年) が思い出されますが、本作では崑崙(こんろん)という島国を背景に、様々な神獣や妖怪たちが登場。主人公を助ける仲間たちは、角が短くて悩む麒麟族の少年、馴染みの居酒屋の女将・九尾狐、そしてかわいらしい大根坊やの糖呢(とうに/タンニ)が登場。『モンスター・ハント』のフーバにそっくりです。本作は4月7日から「電影祭」で7日間の限定公開。ティエン・シャオポン(田暁鵬)監督の『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』(15年) など、中国にも先鋭的で優れたアニメーション作品がたくさんあります。アニメファンの方は、ぜひお見逃しなく! 配給は面白映画社。昨年の「電影祭」で上映されて好評だった『雄獅少年 少年とそらに舞う獅子』は『雄獅少年/ライオン少年』の邦題で、5月26日に公開予定です。

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