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モンスター・ハント

監督:ラマン・ホイ
脚本:アラン・ユエン
撮影:アンソニー・プーン
編集:チョン・カーファイ
美術総監督:種田陽平
美術指導:リー・キンワイ
衣装:イー・チョンマン(ハイ・チョンマン)
アクション監督:クー・ヒンチウ
視覚効果顧問:ジェイソン・H・スネル
視覚&特殊効果:Base FX
音響:キンソン・ツァン
音楽:レオン・コー
出演:ジン・ボーラン、バイ・バイホー、エリック・ツァン、サンドラ・ン、チアン・ウー、ウォレス・チョン、エレイン・ジン、タン・ウェイ、ヤオ・チェン、ヤン・ニー、グォ・シャオドン

2015年/香港・中国
日本公開日/2016年8月6日
カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/117分/北京語
字幕:白井みどり
配給:ツイン
(c)2015 Edko Films Limitd, Dream Sky Pictures Co., Ltd., Shenzhen Tencent Video Culture Communication Ltd., Heyi Pictures Co., Limited, Beijing Union Pictures Co., Ltd., Zhejiang Star River Artiste Management Company Limited, San-Le Films Limited, Zhejiang Films & TV (Group) Co., Ltd., Edko (Beijing) Films Limited.
2015年 香港映画監督会年度大賞 新人監督賞(ラマン・ホイ)
2016年 アジア映画大賞 2015年最高ヒットアジア映画賞
2016年 香港電影金像奨 新人監督賞(ラマン・ホイ)/
 衣装デザイン賞(イー・チョンマン)/
 視覚効果賞(ジェイソン・H・スネル、エレン・プーン、
 タン・ビンビン)
2016年 中國電影花鼎奬  優秀劇映画


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モンスター・ハント(捉妖記/Monster Hunt)

story

 昔々の中国。妖怪と人間が共存していた時代。人間が天下を独占すると、妖怪は山へ追いやられ、やがて内乱が起きる。新王は先王の側近や一族を一掃。王子を身ごもっていた王妃は忠臣たちに守られて人間界に紛れ込んだ。

 人里離れた永寧村の村長テンイン(ジン・ボーラン)は、片足が不自由だが料理と裁縫が得意で、気丈な祖母(エレイン・ジン)と暮らしていた。父ソン・タイテン(グオ・シャオドン)は、かつて都を妖怪から守る御前侍衛「天師堂」の英雄だったが、幼い息子に村を託したまま行方不明になっていた。祖母は父を探しに旅立つ。

 テンインは森で大きな籠を背負った旅の夫婦と出会い、自分の茶店に案内する。夫婦は人間に化けた妖怪のジューガオ(エリック・ツァン)とパンイン(サンドラ・ン)だった。そこへ二銭天師のショウラン(バイ・バイホー)がやって来て正体を見破り、乱闘となる。籠に隠れていた王妃はテンインに唾をかけて逃げ去った。

 ショウランは四銭天師のラコウ(チアン・ウー)に妖怪を横取りされるが、唾をかけたテンインの元に王妃が戻って来るとふみ、茶店に残って一夜を過ごすことに。テンインは縛られて口を封印されるが、王妃は穴を作って彼を外へ運び出す。そして「私の子どもを助けて欲しい」と腹を割いて卵を取り出し、テンインの体内へ卵を押し込んだ。

 そこへ大型の妖怪が出現。王妃は命を落としてしまう。テンインはショウランに助けられて村へ戻るが、妖怪狩りを指揮する大商人のグー・チエンフー(ウォレス・チョン)によって村は焼き払われ、村人たちは連れ去られていた。実は永寧村の人々は、人間の姿に化けた妖怪だったのだ。

 テンインは大きなお腹を抱えたまま落胆するが、賞金目当てのショウランは都の順天府へ行って卵を売ろうと取引をもちかけ、二人で都を目指す。ところが、途中の宿でテンインが産気づき、ついに出産。飛び出したのは、ダイコンのような姿をした愛らしい赤ちゃん妖怪だった……。

●アジコのおすすめポイント:

フルCGによる妖怪と実写を組合せ、これまでにない世界を作りだした中国初のファンタジーアクション大作です。監督は香港出身のラマン・ホイ。『シュレック3』(07)の共同監督として有名ですが、初の単独長編監督作となる本作でもキャラクターデザイン力を発揮。キュートな妖怪キャラクターたちを生み出しています。特に赤ちゃん妖怪「フーバ」の愛らしさは格別。対する人間の主人公を演じるのは、中国の若手人気スター、ジン・ボーランとバイ・バイホー。二人によるデュエットも秀逸です。歌といえばレオン・コーによる音楽も素晴らしく、劇中に流れる歌曲はどれも印象的。悪役のウォレス・チョンも、エンディングテーマ「奇書」で優しい歌声を披露しています。そのほか、往年のセクシー女優エレイン・ジンが破天荒な祖母を演じているのも楽しく、『最愛の子』でボンボンを演じた3歳のチョウ・ピンルイくんも登場しています。映像面ではハリウッド仕込みのCGもさることながら、種田陽平監督が生み出した村や建物など、曲線を活かしたデザインも見どころです。2015年夏に公開された本作、中国では歴代興収No.1ヒットを樹立しています。(今年のチャウ・シンチーによるお正月映画『美人魚』に抜かれましたが…)本作は三部作となる予定で、第二部の撮影は2016年末から開始されるようです。続きも楽しみ!


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