logo

RRR

RRR(RRR)


監督:S.S.ラージャマウリ
原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
脚本:S.S.ラージャマウリ
撮影:K.K.センティル・クマール
編集:A. スリーカル・プラサード
美術:サーブ・シリル
衣装:ラーマ・ラージャマウリ
音楽:M.M.キーラヴァ―二
出演:NTR Jr.、ラーム・チャラン、アーリヤ・バット、オリヴィア・モリス、アジャイ・デーヴガン、シュリヤー・サラン、レイ・スティーブンソン、アリソン・ドゥーディ

2021年/インド
日本公開日:2022年10月21日
カラー/シネスコ/5.1ch/テルグ語・英語/179分
字幕:藤井美佳
字幕監修:山田桂子
配給:ツイン
©2021 DVV Entertainments LLP.
2022年 SF・ファンタジー&ホラーアカデミー(米)
 サターン賞  最優秀外国語映画
2022年 アトランタ映画批評家協会 国際映画賞
2022年 ロスト・ウィークエンド・フィルムクラブ
 作品賞/観客賞
2022年 ニューヨーク映画批評家協会賞
 監督賞(S.S. ラージャマウリ)
2022年 フィラデルフィア映画祭 観客賞
2022年 サンセット映画協会賞 国際作品賞
2023年 ハリウッド批評家協会
 スポットライト賞/アクション映画賞/国際映画賞
2023年 ゴールデングローブ賞 歌曲賞(「Naatu Naatu」)
2023年 米アカデミー賞 歌曲賞(「Naatu Naatu」)
2023年 日本アカデミー賞 優秀外国作品賞
(他、2023年に世界で多数の賞を受賞)

poster


story

 1920年、イギリス植民地時代のインド。インド人の人権を無視し、支配者としてふるまうイギリス人たちの政策に、民衆の怒りは沸点に達し、反英運動の炎が各地で燃え上がっていた。

 大英帝国インド総督スコット・パクストン(レイ・スティーブンソン)は狩猟を楽しむため、妻キャサリン(アリソン・ドゥーディ)を連れて南インド、アディラーバードの森林地帯にあるゴーンド族の村を訪れる。キャサリンはヘナアートの才能を持つ幼い娘マッリ(トゥインクル・シャルマ)を気に入り、たった数枚のコインで強引にマッリを連れ去ってしまう。

 その頃、デリー郊外では逮捕された反英活動家の釈放を求めて、群衆が警察署を囲んでいた。対応に苦慮していると、インド人警察官のA・ラーマ・ラージュ(ラーム・チャラン)がたった一人で1万を越える群衆の中に飛び込み、リーダーを逮捕。見事、騒ぎを収める。だが、命がけの仕事ぶりにもかかわらず昇進に評価されず、ラーマは強い憤りを感じていた。

 一方、マッリを救い出すため、森の民で獰猛な虎をも手なづけるゴーンド族のリーダー、コムラム・ビーム(NTR Jr.)がアクタルと名乗り、イスラム教徒の整備工一家に身を潜める。その噂を聞いたラーマも警官であることを隠し、反英活動家たちの集会に潜入。ゴーンド族の足取りを探りはじめていた。

 ある日、鉄橋で燃料運搬列車の爆発事故が起きる。漁師の少年が川の中に取り残されていた。偶然、橋の上にいたラーマと河岸にいたビームは、互いに合図を送り合い阿吽の呼吸で少年の救出に成功する。初めて会った二人は、その瞬間から真の友との運命的な出会いを感じ、その日以来、互いの素性を知らないまま友情を深めていく。

 ある日、ビームはイギリス人に叱責されるインド人を労わる優しい白人女性に一目惚れする。彼女は総督の姪ジェニー(オリヴィア・モリス)。ラーマが機転を利かせ、ビームは彼女の買い物に付き合うことに。言葉は通じないが、彼女が住む公邸にマッリがいることがわかる。翌日、公邸での社交パーティに招待されたビームは、ラーマと参加。隙をみてマッリの居場所を確認し、必ず迎えに来ると誓う。

 ビームたちはマッリ救出の計画を立て、ナイト爵を授かった総督の祝賀パーティを襲撃する。だが、思わぬ敵が立ちはだかった。警官の制服を着たラーマだ。ビームを捉えたラーマは念願の昇進を果たす。しかし、ラーマが昇進に拘っていたのには、理由があった…。


アジコのおすすめポイント:

インド映画界のスピルバーグと言っても過言ではないS.S. ラージャマウリ監督の最新作です。舞台は1920年。イギリス植民地時代のインド。当時に実在した独立運動の英雄、ラーマ・ラージュ(1897 or 1898-1924)とコムラム・ビーム(1900 or 1901-1940)が、もしも出会っていたら?!という大胆な発想のもと、NTR Jr.とラーム・チャランという2大スター俳優を主演に、2人の厚い友情を描く歴史エンターテインメントとなっております。さらわれた村の少女を救いたい無学の男と、大望のためエリートとなって警察に潜入したレジスタンスの男。立場の違いから悲劇も生まれますが、その分、後半の盛り上がりは圧巻。『マガディーラ 勇者転生』を彷彿とさせるシーンや太鼓の使い方もあり、ラーム・チャランが得意な乗馬シーンもふんだんに登場します。「あれ?どうしてそこに馬が?バイクが?」という野暮な疑問は忘れて、流れに身を任せましょう。インド2大叙事詩「ラーマヤーナ』と「マハーバーラタ」のイメージも重ね合わせてあるので、これらをご存知の方にはより楽しめると思います。全体的に派手な演出が多いですが、ストーリー展開はいたってシリアス。感情をぐいぐい持っていかれます。そして、本作の最大のハイライトは「ナートゥダンス」。従来のダンスシーンとは違い、共にダンスの上手い二人が驚異のシンクロ率で難しいステップを踏むダンスバトルになっております。イギリス人チームや女性たちも踊ります。撮影されたのは、ウクライナのキーウにあるマリア宮殿。この美しい宮殿は戦禍を免れているようですが、再びウクライナでロケができる日が早く戻ってほしいものです。なにはともあれ、何度もリピートしたくなる180分。ぜひ大スクリーンでご堪能ください。

p2

p3></td><td width=20><img src=p4

p5p6

p7p8

p9p10

p11

▼公式サイト ▼予告編 ▼来日舞台挨拶