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マガディーラ 勇者転生

マガディーラ 勇者転生(MAGADHEERA)

監督:S.S.ラージャマウリ
脚本:S.S.ラージャマウリ
原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
撮影:K.K.センティル・クマール
編集:ヴェンカテーシュワラ・ラーウ、コータギリ
美術:S・ラヴィンダー
衣装:ラーマ・ラージャマウリ
VFX:R.C.カマラカンナン
アクション監督:ピーター・ハイン
音楽:M.M.キーラヴァーニ
振付:バーバ・バスカール、ノーベル
出演:ラーム・チャラン、カージャル・アグルワール、デヴ・ギル、スリハリ、サラット・バーブ、スニール、ラオ・ラメシュ、チランジーヴィ(ゲスト出演)

2009年/インド
日本公開日/2018年8月31日
カラー/シネスコ/5.1ch/テルグ語/139分
字幕:藤井美佳
配給:ツイン
(c)Geetha Arts


2010年 フィルムフェア賞
 テルグ語映画部門
 作品賞/監督賞(S.S.ラージャマウリ)/
 主演男優賞(ラーム・チャラン)/
 音楽賞(M.M.キーラヴァーニ)/
 男性プレイバック・シンガー賞
 Anuj Gurwara(Panchadara Bomma)
2010年 ナンディ賞(テルグ語映画)
 審査員特別賞/エンターテインメント最高人気映画賞
2010年 ナショナル・フィルム・アワード
 コレオグラファー賞(シヴァシャンカール)/
 特撮賞(R.C.カマラカンナン)


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*本作に関する監督の公式インタビューはこちら

story

 1609年、アーラヴァリ山脈の断崖絶壁にあるバイラヴァコーナ。シヴァ神を祀るその場所で、戦士バイラヴァ(ラーム・チャラン)の告白を聞きながら息絶えたミトラ姫(カージャル・アグルワール)は断崖から滑り落ち、バイラヴァも後を追った。感動したシェール・カーン(スリハリ)は、バイラヴァの鎧を火にくべてシヴァ神に祈り、「太陽は再生する!」と転生を叫ぶ。

 400年後のハイダラバード。バイクレーサーのハルシャ(ラーム・チャラン)は親友のスニール(スニール)とオートリクシャーで空港へ急ぐ途中、バス停で手を振っている女性の手に触れ指先に衝撃が走る。引き返して、手の主を探すハルシャ。だが、その女性インドゥ(カージャル・アグルワール)は知り合いのふりをしてわざと偽名を名乗る。何度もハルシャをからかって楽しむインドゥだったが、次第に頼もしいハルシャに惹かれていった。

 その頃、インドゥの父(スーリャ)からウダイガルの広大な土地と屋敷を奪った姉の夫が、邪悪な息子ラグヴィール(デヴ・ギル)の提案で、訴訟を避けるため一家を殺害しようとハイダラバードへやって来る。ところが、ラグヴィールはインドゥに一目惚れ。自分の父親を殺して許しを請い、叔父の家に転がり込む。しかし、ラグヴィールは幻の戦士に阻まれインドゥに触れることができなかった。

 ウダイガルの占い師ゴーラ(ラオ・ラメシュ)はラグヴィールに前世の物語を語って聞かせる。インドゥは400年前に栄えたウダイガル国のミトラ姫の生まれ変わりで、ラグヴィールは姫の従兄ラナデーヴの生まれ変わりのようだ。そしてもう一人、伝説の勇者バイラヴァも生まれ変わっていた。彼がいるかぎりインドゥに近づけないと知り、ラグヴィールはその男を探して殺害しようと企てる。

 ハルシャとインドゥは愛を深めあっていた。ハルシャはインドゥの家を訪れ、インドゥの父から結婚の許しをもらうが、ラグヴィールが背後から叔父の首を絞めて、ハルシャを犯人に仕立てる。驚いたインドゥは傷つき、ラグヴィールが用意したヘリコプターで父を病院へ運ぶ。ハルシャは誤解を解くため、無謀にもヘリコプターにダイブ。しかし、インドゥの手に触れた時、またしても衝撃が走り、走馬灯のような記憶と共に地上へ落ちていった…。

アジコのおすすめポイント:

S.S.ラージャマウリ監督による2009年の記念碑的作品です。本国では1000日を超えるロングランヒットを記録した本作。400年を跨ぐ悲劇の恋人たちの輪廻転生物語には、現代劇と時代劇の2つの魅力が詰まっています。主演はインドの新世代スター、ラーム・チャランとカージャル・アグルワール(『バードシャー テルグの皇帝』)。ふたりとも、撮影当時は22歳くらいで超フレッシュ。本作がデビュー2作目となるラーム・チャランは、ラジニカーントと並ぶインド映画界のメガスター、チランジーヴィの息子でもあり、冒頭では親子競演も果たしています。イケメンぶりもさることながら、キレキレのダンスや乗馬シーンなど惚れ惚れとするシーンが満載。ドラマを盛り上げる悪役のデヴ・ギルもなかなかの怪演で、この役柄を熟成させるとバラーラデーヴァへつながっていきそうです。アクションシーンも素晴らしく、監督お気に入りの断崖絶壁での「100人斬り」は圧巻! エンドロールではスタッフ&出演者全員での楽しいダンス大会があり、ラーム・チャランと楽しげに踊るまだ若い監督の姿も拝めます。映画が終わったら、きっと、あなたもTシャツの裾をつまんで踊りたくなることでしょう。


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