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ザ・メイヤー 特別市民

監督:パク・インジェ
脚本:パク・インジェ
撮影:キム・テソン
照明:キム・ギョンソク
編集:キム・チャンジュ
美術:キム・シヨン
音楽:パク・イニョン
出演:チェ・ミンシク、カク・トウォン、シム・ウンギョン、ムン・ソリ、ラ・ミラン、リュ・ヘヨン、キム・ホンパ、チン・ソンギュ、キム・スアン、ソ・イスク

2017年/韓国
日本公開日/2018年2月17日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/130分
字幕:本田恵子
配給:クロックワークス
(c)2017 Showbox & Palette Pictures

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ザ・メイヤー 特別市民(特別市民/The Mayer)

story

 派手なパフォーマンスやイベントで市民と交流をはかるピョン・ジョング(チェ・ミンスク)は現職のソウル市長。工場労働者から市長に昇り詰めた庶民派で、彼なりの理想と大統領選への野望も胸に秘め、史上初の3期当選をめざして選挙戦の準備を進めている。そんなジョングの片腕は選挙対策本部長のシム・ヒョクス(カク・トウォン)。ふたりは無二の親友で戦友だった。

 ジョングは学生イベントで批判的な質問をしたパク・キョン(シム・ウンギョン)に目をつけ、ヒョクスを通じて広告代理店から選挙対策本部の宣伝担当に引き抜く。キョンは早速仕事を任され、女性対立候補ヤン・ジンジュ(ラ・ミラン)陣営の作戦を逆手にとったフェイクニュースを作成。ネットで流して、マスコミの注目を集めることに成功する。ジョングは釈明会見の席で、出馬表明をするのだった。

 ベテラン記者で先輩のジェイ(ムン・ソリ)はキョンに近づき、特ダネを探り出そうとしていた。選挙戦のさなか、道路の大規模な陥没事故が起こり、ジョングは現場での対応に追われる。迅速な救助活動を支援する市長も選挙の宣伝。事故を巡って、選挙戦はますます激しくなる。一方で、ジョングを支援してきた有力者のキム代表(キム・ホンパ)はヒョクスを抱き込み、ジョングの動きを見張らせていた。

 スキャンダルに神経をとがらせるジョングは、家庭にも問題を抱えており、酒を呑んだ帰りに娘の車で人身事故を起こしてしまう。秘書のキルス(チン・ソンギュ)を呼び出して隠蔽工作をはかるジョング。だが、その様子はヒョクスに筒抜けになっていた…。

アジコのおすすめポイント:

クリーンな政治とは裏腹の、選挙戦の醜い裏側と人間模様を描いたポリティカル・サスペンスです。冒頭で若い新入りに「汚い水に手をつっこむ勇気はあるか」と選挙対策本部長が言うように、実際の選挙戦には互いの弱点探しや足の引っ張り合い、マスコミや大衆を誘導するための様々なゲームが仕掛けられており、現実もこんなものなのかもと思わせます。監督はファン・ジョンミン主演の『裏切りの陰謀』(11年・レンタル有り)でデビューした社会派のパク・インジェ。選挙戦を演じる俳優たちが演技派ぞろいで、皆、それぞれの役どころをリアルに演じているところが見所。シム・ウンギョン演じる新人がどうなっていくのかが気になります。中盤、市長が頼る少女占い師の役で、『新 感染 ファイナル・エキスプレス』のキム・スアンちゃんが登場。絶妙な演技を見せてくれます。あれが、サンチュになるとは…。


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