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asicro interview 35

更新日:2010.2.17

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笑うとお茶目なフォ・ジェンチイ監督

Q:もし日本で映画を撮るとしたら、どこで撮りたいですか?

 監督「たくさんありますね。京都、北海道、東京などたくさんあります」

Q:どんなドラマになりますか?

 監督「どんなドラマ(笑)…ロマンチックなものかな。(取材の様子を見ていたボーリンが自分をアピール)ボーリンと日本の女の子の恋愛とかもいいですね(笑)」

Q:それはいいですね。ぜひ撮ってください(笑)。

 監督「わかりました。じゃあ、決めました(笑)」(オー!)

Q:撮影中の楽しかったことや大変だったことなど、エピソードを教えてください。

 監督「楽しかったことは…突然なので、今すぐは思い出せません。大変だったことはというと、毎日、朝早く起きて、台北から菁桐へ行って撮影していました。菁桐に行って、まず朝食を食べるんです。中国とは違う、現地の特色ある朝食を食べていました。毎日通っていたので、それがちょっと大変でしたね」

Q:菁桐に滞在して撮影したのではないんですね?

 監督「台北からはそんなに遠くないので、通えたのです」

Q:菁桐という町は脚本にあったのですか?

 監督「私が選びました。原作にはメイが台北から離れるとありましたが、どこへ行くかは書いてなかった。そこで、台湾のスタッフが台北周辺の小さな町を探して候補をリストアップしてくれたので、そこから選びました」

Q:いい町ですよね。これから日本人観光客が増えるかもしれませんね。

 監督「日本人観光客はもうたくさん来ていました。昔、日本人が住んでいた町なので、そういう人たちが懐かしがって来ていたようです」

 どうりで…町並が日本に似ていると思いました。

Q:最後のシーンがちょっと唐突に思えたのですが?

 監督「あれはメイの想像で、帰って来たのではありません。でも、どういう風に解釈してもいいようにしています」

Q:そうだったんですか! 1年後<くらいですよね?

 監督「それもはっきりとは示していません。1ヶ月後かもしれないし。メイが自分の気持ちに気づいて帰って来るのです。1年はちょっと長いかもしれませんね(笑)」

 メイが唱っている歌の歌詞から勝手に1年後と勘違いしていたのですが、なるほど最後のシーンはそういうことだったのかと納得。もっとお話を聞きたかったのですが、ここで残念ながらタイムアップとなりました。今回は取材時間が短かったせいか、どの質問にも簡潔明瞭に答えていただいたので、思ったよりたくさん質問をすることができました。監督はボーリンが話していたように、ほんとうに穏やかでやさしい雰囲気の方。だから、監督の作品にはいつも暖かい雰囲気が漂っているのでしょう。リップサービスかもしれませんが、日本を舞台にしたラブロマンス作品も、いつかぜひ撮っていただきたいものです。

(2009年10月17日 グランドハイアット東京にて)


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