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時代劇で人気のイ・ジュンギが、朝鮮王朝末期を背景に、両班から反逆者にされて逃亡。日本へ渡り、日本人となって復讐のために戻って来た男を演じたのが「朝鮮ガンマン」です。イ・ジュンギならではの美剣士ぶりと、明治維新後の日本からやってきた洋装の紳士姿、はたまた謎のガンマンとして暗躍する時の野性的な姿と3つの魅力が味わえる本作。当時の朝鮮の歴史背景も興味深く楽しむことができます。
時は朝鮮王朝末期。王権は弱体化し、利権をむさぼる守旧派の官僚たちによって政治は腐敗。朝鮮最後の王となる高宗は、明治維新を成し遂げた日本に習って朝鮮も開国すべきと考え、秘かに開化派の学者たちや側近を集めています。ところが、重要人物たちが次々と銃で暗殺される事態が起き、王から捜査を命じられた忠実な武官パク・ジナンは、通訳士の家に家族を避難させます。そこで運命的に出会うのが、ジナンの息子ユンガンと通訳士の娘スイン。二人は恋に落ちるのですが、父パク・ジナンが守旧派の手先である暗殺者の銃に倒れ、ユンガンも追われる身になったことから運命が逆転。銃で撃たれて川に流されたところを、日本へ向かう使節の一行に助けられ、共に日本へ。3年後、大阪の大商人、長谷川半蔵としてスインの前に現れるのでした。
長谷川半蔵として戻ってきたパク・ユンガン
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危険を冒しながらもユンガンと離れないスイン
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娘ヘウォンの幸せのために生きて来たチェ・ウォンシン
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本作でユ・オソンが演じるのは、パク父子との悪縁に最後まで苦しむ行商団の長チェ・ウォンシン。最愛の娘ヘウォン（チョン・ヘビン）と二人、極貧の奴婢から苦労を積み重ね、一代で財を築いた男です。傭兵時代に銃を使っていたこともあり、陰では守旧派に操られている暗殺集団のトップも務めているのでした。とはいえ冒頭、パク・ジナンを狙いながらもあえて逃がしたり、と人間的な部分もあり。商人として戻った半蔵とは付き合いも深く、また娘ヘウォンが半蔵を好きになったことから、複雑な人間模様が展開していきます。自分を押さえ付ける守旧派の長にも反発し、造反を画策することも。娘を愛する父親としての苦悩ぶりに泣かされる場面も出て来ます。敵とはいえ、憎みきれないのが今回の悪役。結末にもそれが反映されているようです。
果たして、半蔵はユンガンなのか？
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二人は何度も銃で対峙するのだが
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見どころはというと、「犬とオオカミの時間」以来、7年ぶりの共演となったイ・ジュンギとナム・サンミの一途な恋の行方、3つの顔を使い分けるイ・ジュンギの3変化ぶり、そしてユ・オソン演じる商人父娘との確執もさることながら、気になる日本人俳優が登場しています。それは、韓国で活躍する大谷亮平。モデルでもある彼は、若き日のグレゴリー・ペック（『ローマの休日』）にちょっと似た渋いイケメン。イ・スンギ主演の「九家の書」にも日本人武士役で出ていましたが、今回は半蔵を補佐する金丸という男として登場。後に半蔵を助ける重要な役柄で、深く印象に残ること間違いなし。その他、実直な通訳士をオム・ヒョソプ（なぜか顔を見るだけで安心する）、守旧派の父の庶子として生まれ、自身は開化派としてスインを見守るせつない男をハン・ジュワンが演じています。
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