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ASICRO FOCUS file no.77c

『卑劣な街』チョ・インソン記者会見

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肖像画と共に挨拶するチョ・インソン(全身を見る)
2007.8.26
シネマート六本木(六本木)

 8月25日より開催中の「韓流シネマ・フェスティバル 2007 ルネサンス」。開催前の24日、オープニング作品に選ばれた『卑劣な街』主演のチョ・インソンが、特別ゲストとして来日。シネマート六本木のシネマホールにて、記者会見を行いました。

 この日の司会は、韓流イベントでお馴染みの田代親世さん。そして、お笑いコンビ「ますだおかだ」の増田さんがゲストMCとして登場。増田さんは夫婦揃って韓流ファンということで、「我が家は毎晩DVDで、妻と一緒に韓流シネマフェスティバル」とおっしゃっていました(笑)。

 ステージ中央には、増田さんが画家の友人に頼んで描いてもらったというチョ・インソンの肖像画が飾られており、その除幕式も兼ねていたので、まだ幕がかかっていました。そして、いよいよ、チョ・インソンの登場です。やや長い髪を後ろで束ねて、オシャレなスーツで颯爽と現れたチョ・インソンは「皆さん、こんにちは。私はチョ・インソンです。よろしくお願いします」と、簡単な日本語でご挨拶。中央にある幕の中味を気にしています。

 増田「(記者に向かって)かわいいでしょ? 映画を観た後は、ごついイメージがあったんですが、とてもすらっとしてますよね」
 インソン「撮影の時は力を尽くして一生懸命頑張るので、違った姿が見せられたのだと思います」
 増田「映画のプロモーションでの来日は初めてだそうですね?」
 インソン「出演した映画が、このような映画祭のオープニングに選ばれて、ほんとうに光栄です。一生懸命撮った作品なので、ほんとうに楽しんでいただけたらと思います」

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肖像画と一緒にハイ、ポーズ。右が増田さん。
 ここで、気になる肖像画を披露することに。弦楽四重奏の生演奏に合わせて幕を下ろすと、笑顔が素敵なチョ・インソンの肖像画が出現。拍手が起こりました。

 増田「(得意気に)ありでしょう? ケンチャナ?(拍手)タイトルは、チョ・インソン誕生2007!」
 インソン「ドウモ、アリガトウゴザイマス」
 増田「少々困ってるような気もしますけど(笑)…いかがですか?」
 インソン「実物よりうまく描けているようで、とてもうれしいです。気分がいいです。ほんとうに上手に描いておられますね」

 増田さんはファンの目が心配なのか、何度も本人に「ケンチャナ?」と確かめ、「苦情の方は、一切受付けませんので」と釘を刺していました(笑)。

 増田「僕は『ラブストーリー』や『ニューノンストップ』が好きなんですが、今回はアクション・シーンにびっくりしました。背が高いので普通の蹴りが、ハイキックになるんですよ。テコンドーかなにかの経験はあるのですか?」

 インソン「テコンドーは以前にやっていて、4段です。運動は一生懸命やっていましたが、この映画を撮る時は、武術監督について3ヶ月びっしりハード・トレーニングを受けました。それで、あのような蹴りができたのだと思います。私の力というよりも、ほんとうによい武術チームの方々に恵まれたので、あのようなシーンが撮れたんです」

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横から見た髪型はこんな感じ
 ここより記者との質疑応答が始まりましたが、たまたま放送局の方からの質問が続き、それにいちいち反応してうれしそうでした。

Q:映画では、好きな女性に靴をプレゼントするために、こっそりと本で足のサイズをはかったりしていましたが、ご本人はいかがですか?

 インソン「気持ちの上ではもっと凄いことができるんですが、なかなかそういう機会がありませんね。昔、クリスマスに、彼女のためにびっくりパーティを開いたことがあります。その時は、高校生でお金がなかったので、お金持ちの友だちに協力してもらい、バラの花とキャンドルを飾りました」

Q:ここの演技をぜひ観て欲しいというお気に入りの場面は?

 インソン「とても心に響いたシーンがあります。ヒョンジュ(恋人)が勤めている本屋の上司と口論している時に、彼女を外に連れ出して、上司を殴りつけるシーンです。あの時は、とても胸が締め付けられる感じがして、他のシーンを撮っている時よりも心に残っています」

 増田「僕の趣味はロケ地巡りなんですが、あの本屋さんはどこにあるんでしょう?」
 インソン「ソウル市内の光化門にあります。名前を言っても大丈夫かなあ…(と、ちょっと迷って)教保文庫です」

Q:韓国でのチョ・インソンさんのイメージは真面目で好青年ですが、この役柄に戸惑いはなかったですか?

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さすがモデル出身。スラリとした長身に眼力が光ります。
 インソン「撮影前から、この役は誰よりもうまくできる自信がありました。これまでは限られたイメージがあったので、そこから抜け出したいのもありました。自信を持って撮影にのぞみましたが、ユハ監督の方でうまくリードしてくださり、監督の手のひらで遊ばせてもらったという感じです」

 増田「どきっとするシーンがあったんですが、(取り立てにいった家の)ソファに寝転んで股間を触るシーンがありましたよね?」
(おいおい…たしかに、エッ?と思ったけれど)

 インソン「脚本にはなかったのですが、私が監督に提案してみたらとても喜んでくださり、監督がパンツをもうちょっと下げてみたらと言うので、その限界をどこまでにするかというハプニングもあったシーンです(笑)」

 最後の質問で「男前になる秘訣は?」と尋ねられて、何を思ったのか、質問した男性記者へ個人的アドバイス。「女性記者がたくさんいるので、合コンをアレンジしましょうか?」とはぐらかせていました(笑)。

 短い記者会見でしたが、たしかにドラマで観るよりも、スマートで細くて背が高い。白くて長い指のきれいな手が印象的でした。そんなチョ・インソンが、ややダーティなイメージで三流ヤクザを演じ、家族や恋人を大事にする純情男の側面も見せる『卑劣な街』は、10/7からの最終週にも上映されますので、お見逃しなく。


▼韓流シネマフェスティバル2007ルネサンス

更新日:2007.9.8
●back numbers

記者会見の表記
ゲスト司会:ますだおかだ増田
インソン(チョ・インソン)
profile
チョ・インソン/Zo In Sung

1981年7月28日、韓国生まれ。98年よりモデルとして活動を始め、大学のモデルイベント科を卒業。現在は、東国大学で演劇や映画を学んでいる。俳優としては、2000年にドラマ「学校」でデビューし、青少年部門でKBS演技大賞を受賞。

翌年の「ピアノ」で注目され、以後、話題のドラマに出演。「バリでの出来事」(04) で日本でも人気者となる。映画デビューは香港のフルーツ・チャン監督による合作映画『トイレ、どこですか?』(02)。

日本公式サイト
(Sidus の俳優紹介ページ)
filmography
drama
・ドラマシティー/
 純情漫画のように(2000)
・学校2(2000)
・ドラマシティー/
 Love me tender(01)
ピアノ(01)
・理由ある夜(01)
学校3(01)
ニューノンストップ(02)
星を射る(02)
大望(02)
バリでの出来事(04)
春の日(05)

movie
トイレ、どこですか?(02)
マドレーヌ(02)
ラブインポッシブル
 /恋の統一戦線
(03)
ラブストーリー(03)
・卑劣な街(06)

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