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ASICRO FOCUS file no.19

『オオカミの誘惑』記者会見

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東京国際映画祭で初来日。ちょっと緊張してる?
左より遠慮気味のキム・テギュン監督、チョ・ハンソン、
イ・チョンア、カン・ドンウォン
2004.10.30
六本木ヒルズ・アカデミーヒルズ(東京)にて


 昨年8月の韓国レポートで話題の映画としてご紹介したら、早くも配給が決まり、10月の東京国際映画祭でプレミア上映された『オオカミの誘惑』。次世代韓流スターとして注目の二人が主演とあって、記者会見にも多数の報道陣が集まりました。今回は昨年の映画祭で初来日した時の初々しい会見の模様をお届けします。

 司会「一言ずつご挨拶をお願いします。」

 ハンソン「こんにちは。韓国から来たチョ・ハンソンです。たくさんの関心を寄せていただいて感謝しています。」

 チョンア「こんにちは。チョン・ハンギョン役のイ・チョンアです。(日本語で)オアイデキテ、ウレシイデス。」(拍手)

 ドンウォン「こんにちは。チョン・テソン役を演じたカン・ドンウォンです。お会いできてうれしいです。」

−ここから記者による質疑応答。

●監督にお聞きしますが、なぜインターネット小説であるこの作品を映画化したのですか?

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 監督「この映画は時間をかけて準備した作品ではありません。『火山高』を撮影した後に、実はアクション大作(韓・中・日合作の『朝鮮のこぶし』)を1本撮る予定でした。中国でオールロケの予定だったのですが、SARDSの影響で中断して時間ができた時に、製作会社からこんな企画があると勧められたのです。読んでみると、少女の思い描く世界が小説になっていたので、若い俳優と新しいラブストーリーに挑戦してみたいと思い、お受けすることにしました。」


●家族の問題など10代の繊細な心情を描いていますが、自分の年代と照らし合わせてどのように演じましたか? また、自分でうまく演じられたと思うところは?

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 ドンウォン「たしかに高校を卒業してから少し時間が経っていますが、それほど遠い昔という感じはしませんでしたし、内面的にも特に問題なく演じることができました。うまくできたと思うのはアクション・シーンです。初めてだったので最初は自信がなかったのですが、できあがったものを観るとうまくできていたと思います。」

 チョンア「韓国では年齢を数え年で数えるのですが、この映画がスタートした時、私は数え年で20歳でした。映画では19歳の役なので、出演者の中ではもっとも役柄と近かったと思います。そういう意味で、10代の気持ちを理解するのに、難しいとか、理解できないということはありませんでした。自分でうまくできたかなと思うところは、ハンギョンがかわいいから二人の男性に愛されるというよりも、とても純粋で優しくて、ちょっとまぬけなところもあるけど、そういう状況に置かれたことによって、二人から愛されるということに共感を持っていただけたようで、とてもうれしく思っています。」

 ハンソン「私にも高校時代はありましたが、主にサッカーの選手をやっていたので、それ以外の記憶があまりなくて…。今回の映画では制服が似合わなくてはうまい演技ができないと思い、制服が似合うかどうかが心配だったのですが、着てみたらけっこう似合ってました。だから、とても楽な気持ちで自然に演技できたと思います。最初は心配でしたが、とてもいい映画ができてよかったです。そして、この映画は興行的な面でも成功しました。」


●チョ・ハンソンさんとカン・ドンウォンさんは友だちだそうですが、演じていて、友だちだからこそやりやすい面とやりにくい面を教えてください。

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 ドンウォン「やりにくいということはまったくありませんでした。ただお互いを知っているので、シリアスなシーンになると笑ってしまって…困ったのはそれくらいで、後はほんとうに気楽にできました。普通、共演者というのは撮影に入ってから息を合わせるまでに時間がかかるのですが、元々親しかったのでそんな時間は必要ありませんでした。撮影の合間も一緒にサッカーをしたり、ゲームをしたりして、ほんとうに楽しく過ごすことができました。」

 ハンソン「親友と映画を撮るのは初めてだったのですが、とてもよかったと思います。彼からは学ぶべき点も多かったし、ほんとに居心地良く撮影することができました。カン・ドンウォンは撮影の合間にモニターやいろんなことを見て、私の演技に対しても指摘してくれましたし、ほんとうに気楽に撮影することができました。」


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更新日:2005.2.27
●back numbers

記者会見の表記
司会・質問者
監督(キム・テギュン監督)
ハンソン(チョ・ハンソン)
チョンア(イ・チョンア)
ドンウォン(カン・ドンウォン)
●キム・テギュン
1960年、ソウル生まれ。韓国外国語大学政治外交学科卒業。韓国映画アカデミー4期を首席で卒業。89〜91年は映画工場ソウルの代表をつとめ、95年まではプロデューサーとして話題作を手がける。
フィルモグラフィ
・パク・ポンゴン家出事件(96)
・キスしようか(98)
・火山高(01)
・オオカミの誘惑(94)
・朝鮮のこぶし(05)
 *撮影予定
●カン・ドンウォン
1981年1月18日釜山生まれ。漢陽大学機械工学科3年在学中。2000年にモデルとしてスカウトされトップモデルに。03年にはドラマで俳優デビューし、本作で大ブレイク。2004年度の各新人賞や人気賞を獲得している。
フィルモグラフィ
ドラマ
・威風堂々な彼女(03)
・1%の奇跡(03)
・マジック(04)
映画
・彼女を信じないでください(03)*5月頃日本公開予定
・オオカミの誘惑(04)
・刑事(05)*撮影中
 ※ドラマ「茶母」の映画版
●チョ・ハンソン
1981年6月17日生まれ。弘益大学産業スポーツ学科在学中。高校時代からGKとして韓国代表のチェ・ソングらとプレイ。大学2年までサッカー選手活動を続けたが怪我で引退。モデルを経て俳優デビュー。
フィルモグラフィ
ドラマ
・ノンストップ3(02)
・ナイスガイ(03)
・4月のキス(04)
映画
・オオカミの誘惑(04)
●イ・チョンア
1984年生まれ。漢陽大学演劇映画学科2年在学中。瑞々しい愛らしさとクルクル変る愛嬌のある表情で「韓国のクレア・デーンズ」と称される。オーディションを経てヒロインに抜擢された。
フィルモグラフィ
・涙(2000/短編)
・リザレクション(02)
・20のアイデンティティー(04/短編)
・ハッピーエロ・クリスマス(04)
・オオカミの誘惑(04)
オオカミの誘惑関連サイト
韓国公式サイト
日本公式サイト
 *1月のカン・ドンウォン
  来日レポあり。
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