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ベスト・キッド:レジェンズ

ベスト・キッド:レジェンズ(Karate Kid: Legends)

監督:ジョナサン・エントウィッスル
脚本:ロブ・ライバー
撮影:ジャスティン・ブラウン
編集:ダナ・E・グローバーマン、コルビー・パーカーJr.
アクション監修:ペン・チャン
美術:マヤ・シーゲル
衣装:ミレン・ゴードン=クロージャー
音楽:ドミニク・ルイス
出演:ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン、ジョシュア・ジャクソン、セイディ・スタンリー、ミンナ・ウェン、アラミス・ナイト、ワイアット・オレフ

2025年/アメリカ
日本公開日:2025年8月29日
カラー/94分
字幕:
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

poster

story

 沖縄。高校生のダニエル(ラルフ・マッチオ)はミヤギ師匠(ノリユキ・パット・モリタ)と出会い、ミヤギ空手の奥義を教わった。漁師だった祖先が漂流し、中国のハン家に助けてもらったこと。そこでカンフーを習い、日本へ帰ってからカンフーと空手が融合したミヤギ空手ができたことを。

 現在の北京。17歳の高校生リー・フォン(ベン・ウォン)は、ハン師匠(ジャッキー・チェン)の道場でカンフーの指導を受けていた。そこへ、リーの母親(ミンナ・ウェン)が乗り込んでくる。カンフーのせいで上の息子を亡くした母は、リーがカンフーを続けることを嫌っていた。リーにも兄の死への負い目があった。リーはカンフーを封印する約束をし、母と一緒に香港からニューヨークへ移住する。

 チャイナタウンで新しい生活が始まる。引っ越した日の夜、リーはピザ屋で店主のヴィクター(ジョシュア・ジャクソン)と娘のミア(セイディ・スタンリー)に出会う。通りで見かけた格闘技道場「デモリューション」も気になっていたが、あそこはやめた方がいいとミアが忠告した。同じ高校に通うミアとはすぐに仲良くなり、北京語を教える代わりにニューヨークをガイドしてもらった。

 だが、ミアの元カレで、デモリューションに通うコナー(アラミス・ナイト)から恨まれることに。彼は全ニューヨーク空手トーナメント「5 Bourough」の王者だった。彼にボコられたリーを手当てし、腫れた顔をメイクしてくれたのはヴィクターだ。彼も元ボクシングのチャンピオンだったが、今は娘のためにボクシングを封印していた。

 デモリューションから借金をしているヴィクターが借金取りに襲われ、リーが助けに入る。彼の実力を知ったヴィクターはリーに徹底コーチを頼み、ボクシングの試合に挑戦。賞金で借金を帳消しにしようとするが、相手が反則技を使い重傷を負ってしまう。兄のことを思い出すリー。

 落ち込んだリーに思いがけない人が訪ねてくる。ハン師匠だ。師匠に励まされ、リーは「5 Bourough」への出場を決意。ハン師匠はミヤギ空手道場を引き継いだダニエルにも協力を頼み、家庭教師のアラン(ワイアット・オレフ)が所有する屋上ガーデンで厳しい特訓が始まる。

アジコのおすすめポイント:

5月末に全米公開されたばかりの『ベスト・キッド』が日本にも登場しました。監督はイギリス出身のジョナサン・エントウィッスル。ロブ・ライバーの脚本で劇場長編デビューです。新たなるヒーローとなるのは、世界中から殺到したオーディションを勝ち抜いたベン・ウォン。ルックスは地味めながら、アクションのスピードとキレはなかなかのもの。小柄ですが存在感があります。その彼を鍛える師匠役としてレジェンド2人が集結。1984年の元祖『ベスト・キッド』シリーズで主人公を演じたラルフ・マッチオと、2010年にジェイデン・スミス主演の『ベスト・キッド』で師匠役を演じたジャッキー・チェンが、共に同じ役柄で出演。空手とカンフーの奥義を伝授します。単純ながらストーリー展開も楽しく、勉強より生徒の初恋や試合を応援してくれる家庭教師もユニーク。ファイトシーンも迫力で最後まで純粋に楽しめる作品になっています。

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■ニューヨーク・プレミア(5.27)*全米公開は5月30日から

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ジャッキー「若い頃に『ベスト・キッド』を観て、なんでラルフ・マッチオなんだ?どうして僕じゃないんだ?僕だってできるのに!って思ったんだ(笑)。数年後、ウィル・スミスから『ベスト・キッド』の新作をやるって電話がかかってきて、それはいいね!と答えた。でも、問題は―僕がもう若くなかったこと。するとウィルが言ったんだ。「違うよ。君には「ミヤギ師匠」をやってほしい」ってね。ちょうどそのタイミングで、僕自身も「もう自分はアクションスターではない」と観客に伝えたいと思っていた。ロバート・デ・ニーロやダスティン・ホフマンのように、「戦える俳優」になりたかったんだ。それが『ベスト・キッド』に参加した理由。観客に理解してもらうまでに10年かかったけどね!」

ラルフ「最新作についてはスタジオと何度も話し合いました。コンセプトは理解していたんですが、その時僕はちょうど『コブラ会』の撮影真っ最中で、まだその物語を完結させているところだったんです。だから、ダニエル・ラルーソのストーリーがどう着地するのか、そして彼の進化がどこへ向かうのかを知る必要がありました。それで、舞台が3年後であるとわかった時、『コブラ会』を通じた小さな中年の危機を乗り越えて、ダニエルが「自分史上最高の状態」に至っていた、という着地点に納得がいったんです。そして、彼がミヤギ先生のような存在になりつつあり、自分の経験を、助けを必要としている少年に引き継いでいく…そんな要素があることに魅力を感じました。ミヤギ先生がハン師匠を知っていたかもしれないという設定も興味深かった。ジャッキー・チェンとスクリーンで共演できるというのも本当に素晴らしい経験でした」

ベン「主演が決まるまでは、本当に大変でした。2か月近くかかりました。世界規模でのキャスティングで、選考を通過するのをただひたすら待ち続ける日々。最初のオーディションテープを送って、また別のテープを送り続けて…それから面接の繰り返し。吐きそうなくらい緊張した(笑)でも、最終的には報われました。ジャッキー・チェンに会った時、言葉を失ったんです。僕は中国で育ったので、ジャッキー・チェンという存在は映画そのもの。まるでチャーリー・チャップリンに会ったような感覚で、彼は間違いなく映画史に名を残す存在です。でも、実際に会ってみると、すごく陽気でフレンドリーなんです」

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