story
人里離れた孤島の屋敷。幼いイヴ(ヴィクトリア・コンテ)はやさしい父親(デヴィッド・カスタニェーダ)からバレエのレッスンを受けていた。「姉さんに似ているな」そこへ、海から謎の武装集団が乗り込んでくる。掟を破った父親に責任をとらせ、イヴを引き取るためだ。父親は抗戦して屋敷を爆破。娘を逃して息絶える…。
イヴは白鳥の湖で踊る人形のオルゴールを大事に抱え、警察署で途方に暮れていた。そこへウィンストン(イアン・マクシェーン)が現れる。彼は父親の家族の元へ連れて行くと説明し、イヴをバレエシアターに案内する。そこは、孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成する組織、ルスカ・ロマ。父親も組織の一員だったのだ。
指導者のディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)に紹介されたイヴは、ルスカ・ロマとして生きることになる。ウィンストンは「何かあったら私を頼れ」とイヴに特別なメダルを渡した。12年後、厳しい訓練を受けたイヴ(アナ・デ・アルマス)は、父親を殺した者への復讐を胸に秘め、優秀な暗殺者として成長した。オルゴールだけが心の支えだ。
ルスカ・ロマに予期せぬ訪問者が現れ騒然となる。「ババヤガ」と噂される彼は伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)。世界中の殺し屋から狙われている彼は、モロッコへ渡るため古巣を頼ったのだ。イヴは憧れの彼に近づき、そっと「ここを出る方法を教えて」尋ねる。「君はもう出て行こうとしている」
初仕事は、クラブで遊ぶ富豪の娘カトラ・パク(スヨン)の護衛だった。暗殺者(チョン・ドゥホン)たちが近づいているのを察し、イヴは鮮やかに彼らを倒す。2ヶ月後、暗殺者として認められたイヴが殺しの仕事を遂行中、父を殺した連中と同じ傷を手首に持つ男がいた。ディレクターを問い詰めると、ルスカ・ロマはその組織とは不干渉がルールだという。
イヴはウィンストンを頼り、組織が殺しを生業とするカルト集団と知るが、拠点はわからないと言う。だが、プラハのコンチネンタルホテルに、賞金首になっているその組織の男ダニエル・パイン(ノーマン・リーダス)が滞在しているとわかり、イヴは手がかりを求めてプラハに向かう。
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