story
1979年10月26日。中央情報部長のキム・ヨンイル(ユ・ソンジュ)は大統領接宴所の前に随行秘書官のパク・テジュ(イ・ソンギュン)ら3人で集まり、ピストルを持って接宴所に突入。大統領を暗殺する。逃走時、中央情報部へ戻ろうとするが、車にチョン陸軍参謀総長(イ・ウォンジョン)が同乗していたことから陸軍へ向かう。
途中で車を降りたパク・テジュは自宅へ向かい、妻ジョンエ(カン・マルグム)に子どもたちを頼むと告げると、軍へ戻って行った。事件の合同捜査団を指揮するチョン・サンドゥ少将(ユ・ジェミョン)はわずか6時間で事態を収拾。キム・ヨンイル他、関係者7名が逮捕される。唯一の軍人、パク大佐も含まれていた。
クーデターか民主化かで世間の意見は割れ、イ・マンシク(ウ・ヒョン)を筆頭にした弁護団が発足する。裁判の公判まで後6日に迫るが、問題があった。パク・テジュを担当する弁護士が見つからないのだ。通常、裁判では3回の審議が行われるが、軍人は1回で勝敗が決まる単審制。誰もやりたがらなかった。
そこで目をつけられたのが、手段を選ばず勝利を勝ち取る山師のような弁護士チョン・インフ(チョ・ジョンソク)だ。彼の父親(キム・ジョンホ)は学生を匿って逮捕されており、容態がわるかった。父親の釈放を条件に、インフは弁護を引き受ける。この裁判に勝てば有名にもなれる。恋人のスンジョン(チン・ギジュ)も応援してくれた。
インフはパク・テジュと接見し、民間と同じ3審制を主張しようと提案するが、真面目な軍人のテジュはルールに従うの一点張り。家族とも会い、ジョンエから「命だけは助けて」と頼まれる。世間では、非公開裁判を主張するチョン少将が次の実権を握るのではと囁かれていた。
軍人が嫌いなインフは本気を出し、パク大佐は命令に従っただけで違法性はないと主張するが、裁判の一部始終を裏で監視するチョン・サンドゥが手を回し、脅しや圧力で弁護士を辞める者が出てくる。インフにも危険が迫っていた…。
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