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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』日本語吹替版

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』日本語吹替版
(九龍城寨之圍城/Twilight of the Warriors: Walled In)

監督:ソイ・チェン
脚本:オー・キンイー、チャン・タイリー、サム・クワンシン、
   ジャック・ライチュン
原作:「九龍城塞」余兒(ユー・イー)著
   「九龍城塞」コミック版
    作・司徒劍僑(アンディ・セト)
撮影:チェン・シウキョン
編集:チョン・ガーファイ
美術:マック・コッキョン
造形:ブルース・ユー
衣装:カレン・イップ
アクション監督:谷垣健治
音楽:川井憲次
出演:ルイス・クー、レイモンド・ラム、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、トニー・ウー、ジャーマン・チョン、リッチー・レン、ケニー・ウォン、サモ・ハン、アーロン・クォック

2024年/香港
日本公開日:2025年4月4日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/125分/PG12
配給:クロックワークス
©2024 Media Asia Film Production Limited Entertaining Power Co. Limited One Cool Film Production Limited Lian Ray Pictures Co., Ltd

2024年 カタロニア国際映画祭 最優秀監督賞
2024年 ファンタジア映画祭 観客賞シルバー アジア賞
2024年 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭 観客賞
2024年 ウェイボー・アワード・セレモニー
 強い俳優賞:レイモンド・ラム
 Word-of-mouth Movie of the Year
2025年 アリウッド映画批評家協会賞 金鹿賞美術賞
2025年 香港映画評論学会大賞 作品賞
2025年 サテライト・アワード 最優秀アクション賞
2025年 2024年度香港映画監督会年度大賞 作品賞・監督賞
2025年 アジア映画大賞 編集賞(チョン・ガーファイ)
 美術賞(ケネス・マク、アンブローズ・チャウ)
2025年 香港電影金像奨 13賞ノミネート(4/27の発表待ち)

poster

story

 20世紀の香港には無法地帯の戦場があった。そこは、流れ者や不法移民が集まる九龍城砦。黒社会による権力争いの抗争が絶えず、レイ・ジャンドン(雷震東)が、片腕の殺し屋チャン・ジム(陳占/アーロン・クォック)と君臨し、リーダーの証である「龍頭」を持っていた。しかし、反対派のロン・ギュンフォン(龍捲風/ルイス・クー)がチャン・ジムを倒し、彼らを一掃してからは秩序が保たれている。

 80年代。最後の抗争から30年後の香港。ベトナムで孤児として成長したチャン・ロッグワン(陳洛軍/レイモンド・ラム)が、香港へ密航してくる。だが身分証がないため仕事に就けず、違法な賭け試合で賞金を稼ごうとしていた。勝ち抜いたチャンに主催者で黒社会の大ボス(サモ・ハン)が目を付け、仲間にいれようとするがチャンは拒否。賞金の代わりに身分証をやると約束する。

 2週間後、チャンが大ボスの元にやって来ると、渡された身分証はひどいものだった。騙されたのだ。チャンは手下たちが作業する袋を金と思って奪い、逃走する。だがそれは、麻薬の入った袋だった。手下のウォンガウ(王九/フィリップ・ン)たちに追い回され、チャンが逃げ込んだのは九龍城砦だった。

 九龍城砦では独自の治安が保たれていた。警察官も巡回している。チャンは袋の中を見て失望し、売り捌こうとするがシマ荒らしと間違えられ、逃げ回る。バイクに乗るソンヤッ(信一/テレンス・ラウ)と出会ったのもその時だ。親切な人から、何かあったら「ロンを頼れ」と言われ、チャンが理髪店へ行くとロン・ギュンフォンがいた。

 話を聞いたロンは傷だらけのチャンを助け、医者のセイジャイ(四仔/ジャーマン・チョン)が手当てをした。チャンはレストランで働きはじめ、ロンは部屋も与えてくれた。初めて味わった叉焼飯。平穏な日々が続く。しかし、売春婦(レイ・ジーヘイ)で幼い少女(ウォン・ワンチン)の母親が暴力男(チュウ・パクホン)に殺されてしまう。チャンの怒りに火が点いた。

 駄菓子屋のマスクをつけた4人が揃った。チャンに合流したのは、ソンヤッ、セイジャイ、それにフー(虎兄貴/ケニー・ウォン)の一番弟子、サップ・イー(十二少/トニー・ウー)だ。同世代の若い4人は暴力男を傷めつける。それ以来、4人は堅い友情で結ばれる。チャンはここで皆と暮らしたいと願うが、香港返還後、九龍城砦は取り壊しになるという。

 その頃、九龍城砦の地主チウ(秋兄貴/リッチー・レン)のもとに、チャン・ジムの息子の消息がわかったと知らせが入る。30年前、チウは目の前でチャン・ジムに妻子を殺され、深い恨みを抱いていた…。

アジコのおすすめポイント:

1月17日からロングラン公開が続いている本作。日本漫画の影響を大きく受けているアンディ・セト(司徒劍僑)によるコミック版も原作となっているため、従来の香港映画ファンだけでなく新たな若い世代をも惹きつけ、リピーターが続出しているのもうなずけます。興行収入も3億円を突破し、このスマッシュヒットを記念して、日本語吹替版が上映されることになりました。人気吹替俳優陣による熱いコメントも届いております。

堀内賢雄(龍捲風役)義侠心が貫かれた物語と、圧倒的なアクションが見どころの作品でした。まさに香港映画の醍醐味が凝縮されていて、一瞬たりとも目が離せません。龍捲風は、仲間を導く冷静さを持ちながらも、その胸の内には熱い魂を秘めた男です。彼の信念や迷い、そして決断の瞬間に込めた感情を、ぜひ感じ取ってください。

小林親弘(陳洛軍役)戦場のような臨場感を味わえる作品で、息つく暇もないアクションに圧倒されました。陳洛軍は寡黙な男ですが、その背中がすべてを物語っています。彼の戦う理由や、心の奥にある葛藤をどう表現するかを意識しました。セリフが少ないからこそ、動きや間に込めた想いをぜひ汲み取っていただけたらと思います。

鈴木崚汰(信一役)香港映画ならではの魅力が詰まった作品でした。信一は、クールに見えて実は仲間思いのキャラクターです。ボスに忠誠を誓いつつも、いざというときは前に出る男。そのギャップを表現するのが楽しくもあり、難しくもありました。彼の決断や行動の意味を考えながら観ていただけたら嬉しいです。

石谷春貴(十二少役)まるでジェットコースターのように展開する物語に、終始興奮しました。十二少は、若さゆえの無鉄砲さを持ちながらも、どこか憎めないキャラクターです。生意気ながらも仲間への情が厚く、その変化をどう表現するかを意識しました。吹替ならではの熱量を楽しんでください。

星野佑典(四仔役)九龍城砦の息づかいが感じられる、熱い映画でした。四仔は、クールな表情の裏に秘めた想いや、仲間との関係性が魅力的なキャラクターです。セリフだけでは伝えきれない彼の感情が、吹替版ではどう表れているか、ぜひ注目していただけたらと思います。

水島裕(大ボス役)熱い作品です!あの頃の香港映画が、さらに進化して帰ってきたような作品なのです。アクションの迫力は圧倒的で、まるで拳の一撃一撃がこちらにまで伝わるような臨場感に息を呑みました。特にサモ・ハンは、動きが鋭くて吹き替えるのが大変でした。数年前に彼と直接お会いした際、「日本のサモはお前だ」と言われたことがあり、その言葉は今も自分にとって特別なものです。今回の収録でも、その言葉を胸に、大ボスの威厳と冷徹さ、そして時折垣間見せる人間らしさを意識して演じました。セリフ一つ一つに重みがあり、どう表現するかを考え抜きましたが、その分やりがいのある役でした。スクリーンで、「この作品の熱」を存分に楽しんでくださいね。

赤坂柾之(王九役)劇場で字幕版を観たとき、その圧倒的な熱量に圧倒されました。アクションの激しさはもちろんですが、ドラマの部分でもグッとくる場面が多く、心を揺さぶられました。王九というキャラクターは、ただの暴れん坊ではなく、感情の振れ幅が非常に大きい男です。彼の狂気と知性、滑稽さと残虐性が入り混じる独特な魅力をどう表現するか、とても悩みました。フィリップさんの素晴らしい演技に負けないように、テンションの上がり下がりをしっかり意識しながら演じました。吹替版では、日本語ならではのリズムと間が加わり、よりアクションやキャラクターの個性を感じられる仕上がりになっています。字幕版を観た方も、吹替版でもう一度楽しんでいただければ嬉しいです。硬直!

三上哲(陳占役)圧倒的なアクションと共に、九龍城砦の息遣いや人々の暮らしがリアルに描かれていて、ただ派手なだけでは終わらない深みがあります。骨太なドラマとスリリングな展開、そのどちらもが見どころです。陳占を演じるにあたっては、出番は多くないながらも、その瞬間に強烈なインパクトを残せるよう心がけました。特に、堀内賢雄さんとの対決シーンは緊張感に満ちていて、演じていても手に汗握る思いでした。寡黙ながらも、その鋭い眼差しと一撃に込められた覚悟が、観る者の胸に突き刺さるはずです。ぜひ、その余韻を味わってください。

金馬貴之(秋兄貴役)義理や復讐、仲間への想いが交錯する、香港映画ならではの熱量あふれる作品です。秋兄貴は、冷徹な一面を持ちながらも、その奥に強い情を秘めたキャラクターです。彼が背負ったものや、戦う理由に思いを馳せながら観ていただけると嬉しいです。

松本こうせい(虎兄貴役)男たちの絆と信念がむき出しになった作品でした。虎兄貴は冷徹なボスに見えますが、実は義理堅く、弟分を思う優しさも持っています。そうした二面性をどう表現するかにこだわりました。映画の中で交わされる言葉や仕草の中に、彼の信念が詰まっています。スクリーンで、その熱さを感じていただけたらと思います。

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