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オクス駅お化け

監督:チョン・ヨンギ
原作:ホ・ラン「オクス駅お化け」(ウェブトゥーン)
脚本:高橋ひろし、イ・ソヨン
脚本協力:白石晃士
撮影:ソン・サンジュ
照明:ソ・ホヨン
編集:イム・シンミ
美術:イ・ヒョンジュ
音楽:キム・ウチョル、キム・ドゥファン、パク・クァンボク
出演:キム・ボラ、キム・ジェヒョン、シン・ソユル、オ・ジンソク、キム・ガンイル、キム・スジン、キム・グァンヒョン、パク・チェハン、ホ・ラン(特別出演)

2022年/韓国
日本公開日:2023年10月6日
カラー/スコープ/5.1ch/80分
字幕:
配給:松竹ODS事業室
©20223, Mystery Pictures & Zoa Films


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poster

オクス駅お化け
(オクス駅お化け/The Ghost Station)

story

 ウェブメディア「デイリーモード」の駆け出し記者キム・ナヨン(キム・ボラ)は、駅で見かける酔った女性(実は男性だった)をネタにした怪談記事を投稿して訴えられ、モ代表(キム・スジン)から示談金5000万ウォンの支払いで脅される。やむなく、他のネタで挽回しようと、親友のチェ・ウウォン(キム・ジェヒョン)に相談。

 地下鉄の駅でバイトしているウウォンは、オクス駅にある廃駅で自殺した男性が子どもの姿を見ていたというネタを提供。目撃者として、死体を洗う湯灌師(キム・ガンイル)を訪ねると、彼も階段の下で子どもを見たと証言する。

 ナヨンはウウォンに頼み、駅のCCTVに写っていた映像を入手。機関士(キム・グァンヒョン)がホームに向かって歩いているのを見つけ、彼に取材する。ところが、彼は「0329」と数字を言うばかりで「子どもが離れない」と訴えていた。彼を追って地下へ向かうナヨン。ところが…。

 ナヨンが後でCCTVの映像を確認すると、すでに機関士は自殺していた。そして、自殺したカン・テホ(パク・チェハン)の妹テヒ(シン・ソユル)から会いたいと連絡が入る。彼の家に行くと、遺品を整理していたテヒは、駅ができる前にあった児童養護施設と井戸の写真を見つけていた。今は埋め立てられているという。

 ナヨンは写真を持ってウウォンと湯灌師の元を訪れ、安置してあるカン・テホの顔を見ると、無数の引っかき傷があった。湯灌師の話では、オクス駅で亡くなった人には皆、引っかき傷があるという。その頃、テヒは遺品にあった手帳から、数字と施設の写真を見つけ何かを思い出す。

 井戸の秘密を探ろうと動き出すナヨンとウウォン。彼女の記事は100万ヒットを超え、SNSでは引っかき傷を真似たフェイク画像が蔓延していた。しかし、そこには、おぞましい過去の秘密が隠されていた…。

アジコのおすすめポイント:

韓国で大ヒットし都市怪談にまでなったウェブトゥーン(ウェブ漫画)の実写映画化です。原作は2011年、NAVER ウェブトゥーンミステリー短編として発表され、当時1億以上の閲覧数と平均9.84/10点という驚異的レビューを獲得した伝説の同名ホラーウェブ漫画。ソウルに実在する地下鉄駅「オクス駅」が舞台となり、世界中のネット民に恐れられる都市怪談になっています。とはいえ、実写化となると、なかなかよい脚本でできず、当時韓国でも人気だったJホラーの脚本家に依頼することに。『リング』の高橋洋さんに『貞子 vs 伽倻子』の白石晃士さんも協力し、本作の脚本が完成したのでした。もちろん、イ・ソヨンさんの手で韓国風に手直しされています。ベテランのチョン・ヨンギ監督もこの布陣ならと引き受けたのでした。主演はドラマ「スカイキャッスル」でブレイクしたキム・ボラと、ロックバンドN.Flying のドラマーでドラマでも活躍するキム・ジェヒョン。「君と世界が終わる日に」にも出演しているイケメンくんです。彼は本作が映画初出演ですが、難しい役柄を見事に演じています。そして、キーマンとなる役柄をシン・ソユルが演じているのですが、メイクがあまりにホラー風で誰だかわかりませんでした。(下のスチール参照)ちなみに、原作者のホ・ランさんが冒頭に特別出演されています。ホラー苦手なアジコは、やばそうな所でかなり目をつぶっているので、怖いシーン(演出)が多いと思うのですが、その裏に隠された真相は悲しい物語。実はそんなに怖くないお化けちゃんたちなので、苦手でない方は音や暗闇に惑わされずご覧ください。


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