|
story
高校生のケン（スラデット・ピニワット）は優等生。生き別れた母親を探すため、中国へ留学するのが夢。親友で同級生のタイ（シラホップ・マニティクン）の家に居候し、タイの兄が経営するチキンライス店で皿洗いのバイトをしながら、奨学金を得るため猛勉強している。タイはそんなケンを見ると、さびしさを感じていた。ケンにずっと思いを寄せているからだ。
学校でも仲良しの二人は、普段からほかの男子生徒にゲイカップルとからかわれているが、そんな時、ケンはすぐに腹を立て相手をこてんぱんにぶちのめす。そしていつも先生から、喧嘩ばかりしていると成績に響くと注意されていた。だが、ケンには昔、学生たちに辱められた経験があり、今もそのトラウマに苦しめられていた。
ボン（タナポン・スクムパンタナーサーン）は麻薬売買組織で働いて稼いでいるが、ある日、警察に捕まった親子を見て改心し、組織から抜けようとする。だが許されず、仲間たちから暴力の制裁を受け、ボス（ソンラン・ランソン）から前に渡したヤクを返せば考えると言われる。その様子を、たまたま通りがかったケンが盗撮していた。
誰もいなくなってから、ケンはボンを助けようとするが、男たちが戻ってきたため二人で追われることに。ケンはなんとか逃げのびるが、男たちに付け狙われ、タイの兄の店が襲撃されてしまう。ケンはタイの家を出るが、ボンと出会った後で再び組織に襲われ、大怪我をしてしまう。
ボンはケンを祖母の家に運び、献身的に看病する。そのまま、ケンはボンと暮らすようになる。傷は治るが、過去の悪夢にうなされるケンをボンは心配していた。一方、ケンの居場所がわかってタイは安心するが、思いは複雑だ。そんな中、ケンは無事に留学試験を受け合格する…。
アジコのおすすめポイント：
ドラマや映画でBLブームを牽引するタイから、人気美少年を総出演させた作品が登場。主演はいずれもドラマで大人気のスラデット・ピニワットとタナポン・スクムパンタナーサーン。海外留学から戻ったばかりのシラホップ・マニティクンには俳優復帰作となっております。監督はコメディタッチの作品が得意なベテラン、ポット・アーノン（『バンコク・ラブストーリー』）。今回は麻薬やいじめなど青少年の社会問題にも踏み込み、シリアスな展開も。ハードなアクションシーンも盛り込まれ、出演者たちもカーチェイスや銃撃戦などを堪能したようです。物語の展開がかなり強引なので、感情が置いていかれるのが難点ですが、ちょっぴり松潤似のふっくら美肌美少年スラデットくんのキュートな笑顔に癒されます。こんな子が隣に寝ていたら、タイやボンが惹かれるのも無理はない。主演3人だけでなく、お兄さん、同級生、組織の連中から警察まで、イケメンがズラリ登場。女性は先生くらいしか出てきません。つっこみどころも多いですが、そこは片目をつぶってお楽しみください。
|