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聖なる復讐者

監督:キム・ソンス
原作:チュ・ウォンギュ「Christmas Carol」
脚本:キム・ソンス、キム・ハヌル
脚色:チュ・ウォンギュ
撮影:イ・ソクチュン
照明:カン・ジヒョン
編集:キム・ラミ
美術:リュ・ソングァン
武術:ユ・サンソプ
音楽:パク・イニョン
出演:パク・ジニョン、キム・ヨンミン、キム・ドンフィ、ソン・ゴニ、ホ・ドンウォン、ファン・インソン、ソ・ジノン、キム・ジョンジン

2022年/韓国
日本公開日:2023年5月12日
カラー/シネスコサイズ/DCP/130分
字幕:
配給:アット エンタテインメント
©2022 Finecut Co., Ltd. & Blue Plan'it Co., Ltd.

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poster



聖なる復讐者(聖なる復讐者/Cristmas Carol)

story

 12月25日の朝10時、ビルの貯水タンクで死体が発見される。被害者は18歳のチュ・ウォル(パク・ジニョン)。発達障害があり病気による事故死として処理されるが、その顔にはひどく殴られた痕があり、双子の兄チュ・イル(パク・ジニョン二役)には他殺としか思えなかった。彼は弟が暴力に遭い苦しんでいる様子をスマホで聴いていたからだ。

 その日、弟がアルバイトしていたコンビニを襲った3人の少年、ムン・ジャフン(ソン・ゴニ)、ペク・ヨンジュン(キム・ジョンジン)、チェ・ヌリ(ソ・ジノン)が容疑者だが、彼らはわざと警察署の前で暴れて少年院に入っていたため、強盗事件の捜査は打ち切られていた。有力者の息子ジャフンの親が手を回したのだった。

 イルは彼らに復讐するため、自分も同じ少年院に入る。教師のチョ・スヌ(キム・ヨンミン)が2年間のカウンセリング担当になった。慈善活動をしているチョはかねてからウォルのことも気にかけており、両親が逃げた後、祖母と暮らしていた彼らに匿名で無償のラーメンを差し入れしていた。

 イルが復讐にやって来ることは少年院で噂になっており、チョは許しの心を説くが、実は彼自身にも彼らを憎む気持ちがあり苦しんでいた。イルは初日から3人を見つけて暴れるが、狂犬と呼ばれる教師のハン(ホ・ドンウォン)が、暴力で制圧。彼の体罰や暴力は少年院内の秩序を保つために認められているが、チョは快く思っていなかった。

 そんな中、ジャフンは自分を守るため、暴力団員のコ・バンチョン(ファン・インソン)を呼び込む。一方、彼らから虐められている気弱なソン・ファン(キム・ドンフィ)はウォルと親しく、当日の真相を知っており、イルに近づいていく。そしてチョは、転院させられそうになったイルにチャンスを与える…。

アジコのおすすめポイント:

クリスマス・イブに殺された双子の弟の復讐を果たすため、自ら少年院に入った兄と弟を取り巻く人々、事件の真相を描いていくサスペンスドラマです。原作はチュ・ウォンギュの小説「Christmas Carol」。映画化にあたり、原作者が脚色にも参加しています。監督はクォン・サンウとユ・ジテが共演した『美しき野獣』で注目されたサスペンスの名手キム・ソンス。双子の主人公を、人気アイドルグループGOT7のメンバーで、俳優としての活躍も注目されているパク・ジニョンが、まったく違うキャラクターに扮し、見事に演じ分けています。重要な鍵を握る二人の人物は、個性派俳優のキム・ヨンミンと、『不思議の国の数学者』が公開中のキム・ドンフィ。キム・ヨンミンが真面目な役柄を演じると、つい疑ってしまいたくなるのですが、今回の役柄は珍しいかも。そして、キム・ドンフィ。役柄のせいか、坊主頭のせいか、『不思議の国の数学者』とはまったく別人になっているので、最初はわかりませんでした。かなり複雑で難しい役柄にチャレンジしています。不良少年たちの暴走、弱者への虐待、兄弟の葛藤、そして少年院という特殊な環境に隠された闇の世界。人間の二面性をあらゆる側面から描くサスペンスです。衝撃の結末まで、じっくりとご覧ください。

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