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サーホー

サーホー(SAAHO)

監督:スジート
脚本:スジート
撮影:マディー
編集:スリーカル・プラサード
アクション監督:ケニー・ベイツ、他多数
美術:サーブ・シリル
視覚効果:カマル・カンナン、他多数
音楽:シャンカル・マハデヴァン、イフサーン・ノーラニー、ロイ・メンドンサー
出演:プラバース、シュラッダー・カプール、ニール・ニティン・ムケーシュ、ジャッキー・シュロフ、チャンキー・バーンデー、マンディラ・ベーティー

2019年/インド
日本公開日/2020年3月27日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/テルグ語/169分
字幕:藤井美佳
配給:ツイン




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*『サーホー』ワールドの攻略は松岡環さんのブログ「アジア映画巡礼」に連載されているたっぷりの記事をご覧ください。人物関係や役者さんのことなど、脇役まで詳しく紹介してあります。
story

 インドからはるか離れた犯罪都市ワージーでは、水面下で後継者争いが始まっていた。この大都市を裏で牛耳っているのはロイ(ジャッキー・シュロフ)だ。20年前にボンベイからワージーへ逃れてきたロイは組織を発展させ、首領ブルドヴィラージ(ティーヌー・アーナンド)の後継者になった。しかし、ブルドヴィラージの息子デーヴラージ(チャンキー・パーンデー)はそれを快く思っていなかった。

 抗争を恐れたロイは裏社会から脱却し、ロイ・グループとして合法的な事業を展開。2016年からはインド政府の優遇措置を受け、再生可能エネルギー及び水力発電事業も展開させていた。インド政府内で裏社会の介入を締め出す動きもあったが、それは組織の力で食い止めた。しかし、ロイが久しぶりにムンバイへ戻った日、彼は暗殺されてしまう。

 3週間後、ムンバイ市警察は被害総額3億ドルの謎の窃盗グループを追っていた。実行犯は全員逮捕されたものの、皆一様に「見知らぬ誰かから指示を受けただけ」と主張。市警察は今後の捜査を覆面捜査官アショーク(プラバース)に託す。逞しく、鋭い洞察力を持つ彼は伝説の捜査官で、彼の素顔を知る者は少なかった。

 ワージーでは、ロイ・グループの後継者を巡って会議が開かれていた。ロイの家族はかつての抗争で全員死んだと思われていたが、ロイは密かに一人の息子を育てていた。その息子ヴィシュワク(アルン・ヴィジャイ)が帰還し、事態は変わっていく。彼は資産2兆ルピーの在り処を知っており、金庫の鍵となるブラックボックスはムンバイにあると明かす。

 市警と合流したアショークは、美人捜査官アムリタ・ナイル(シュラッダー・カプール)を相棒に指名。特命チームを指揮するうちに、謎の男(ニール・ニティン・ムケーシュ)を発見。アショークはクラブで彼との接触に成功する。男はブラックボックスを手に入れると豪語していた。そして、ヴィシュワクに命じられた秘書のカルキ(マンディラ・ベーディー)がブラックボックスを手に入れるためムンバイへやって来るのだが…。


アジコのおすすめポイント:

『バーフバリ』シリーズで一世を風靡し、日本でも人気者となったプラバースの最新作です。架空の犯罪都市での後継者争いがムンバイ警察を巻き込み、ムンバイや世界各地を舞台に繰り広げられる壮大なスケールのクライム・アクション・スペクタクル。現代劇ですがプラバースの魅力全開で、美人捜査官とのロマンスを大きく盛り込みながらも、驚きのアクションシーンが次々と飛び込んできます。ストーリーが複雑な上、人間関係も複雑。さらに登場人物の見分けがつきにくいため、1度観ただけで全貌を把握するのは不可能でしょう。それゆえ、ストーリーがわからなくなった人には派手なシーンだけが印象に残り「なんだ、これ?」ってなってしまう恐れもあるのですが、ストーリー展開がつかめた方には物凄くよくできた面白い映画と思っていただけるはず。「なんだ、これ?」ってなった方は、ぜひもう一度ご覧になってください。伏線の宝庫であり、アッと驚くどんでん返し。『バーフバリ』ファンの方ならニヤリとするはず。そして、さらに…と、それは観てのお楽しみ。最初は長過ぎると思ったミュージカルシーンも、2度観ると実は計算された箸休めになっているとわかります。監督は若き新鋭スジート。これが長編2作目だそうですが、数々のアクション映画へのオマージュもあり、相当な映画ファンで凝り性と思われます。フェロモン全開のプラバースを受け止めるのが、硬派の美女シュラッダー・カプール。4/24公開予定の『きっと、またあえる』でも主演しているので、今から押さえておきましょう。『プレーム兄貴、王になる』で初お目見えしたニール・ニティン・ムケーシュも登場。ファンには見逃せません。さて「サーホー」とは何なのか? はい。それは劇場で!

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