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バッド・ジーニアス 危険な天才たち

監督:ナタウット・プーンピリヤ
脚本:ナタウット・プーンピリヤ、
   タニーダ・ハンタウィーワッタナー、
   ワスドーン・ピヤロンナ
撮影:パクラオ・ジランクーンクム
編集:チョンラシット・ウパニキット
プロダクションデザイン:ペッチャラー・ルートガイ
衣装デザイン:ペワレット・ウォンガラム
美術:ターンタップ・ルアンターラー
音楽:フアランポン・リディム、ウィチャヤー・ワタナサップ
出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン、イッサヤー・ホースワン、ティーラドン・スパパンピンヨー、タネート・ワラークンヌクロ、パシン・クワンサタポーン、サリンラット・トーマット

2017年/タイ
日本公開日/2018年9月22日
カラー/2.35:1/ドルビーデジタル/130分
字幕:小田代和子
監修:高杉美和
配給:ザジフィルムズ/マクザム
(c) GDH 559 Co., Ltd.
2017年 オースチン・ファンタスティック・フェスト
 最優秀スリラー作品賞
2017年 カナダ・ファンタジア映画祭
 作品賞/監督賞(ナタウット・プーンピリヤ)
2017年 ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル
 作品賞/ライジングスター賞
2017年 レイザーリール フランダース映画祭
 ヤングブラッド・コンペティション部門 作品賞/観客賞
2017年 アジアフォーカス福岡国際映画祭 観客賞
2017年 トロント・リール・アジアン国際映画祭 観客賞
2017年 独・アジアン・ブリリアント・スターズ 女優賞
2018年 アジア太平洋映画祭
 編集賞(チョンラシット・ウパニキット)/
 新人女優賞(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)
2018年 アジア・フィルム・アワード
 新人賞(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)
2018年 ニューチャテル国際ファンタスティック映画祭
 最優秀アジア映画賞
2018年 タイ・スパンナホン賞
 作品賞/監督賞(ナタウット・プーンピリヤ)
 主演女優賞(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)
 主演男優賞(チャーノン・サンティナトーンクン)
 助演男優賞(タネート・ワラークンヌクロ)
 *以下、上記クレジット参照
 脚本賞/撮影賞/編集賞/美術賞/衣装デザイン賞/
 音楽賞/録音賞


バッド・ジーニアス 危険な天才たち
(Chalard Games Goeng)

story

 タイ、バンコク。頭脳明晰な天才女子高生のリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、教師の父(タネート・ワラークンヌクロ)との父子家庭。決して裕福とは言えない生活を送っているが、優秀な成績が評価され、国内有数の進学校に転入を果たす。リンの機転のおかげで、授業料の全額免除とランチの無償提供付きの特待奨学生になることができたのだ。

 転入初日、リンは天真爛漫なグレース(イッサヤー・ホースワン)と友達になる。勉強が苦手なグレースにリンは勉強を教えるが、中間テスト本番、グレースは教えたはずの問題すら解けない。見かねたリンは、試験の最中に古典的な方法でグレースを助けた。おかげで見事に成績があがったグレースは大喜び。リンを彼氏の御曹司パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)の家での祝賀会に誘う。

 グレースから試験の話を聞き、自分も手軽にいい成績を手に入れたいと考えていたパットは、リンにあるビジネスを持ちかける。それは、テストの答えと引き換えに、一人一科目につき3千バーツの代金を支払うというものだった。リンは渋っていたが、ピアノの鍵盤に置いた指の動きからインスピレーションを受け、画期的なカンニング方法を思いつく。

 リンの生徒たちの成績は軒並み上がり、リンはクラスメートたちから賞賛される。リンの手元には報酬が貯まっていった。しかし、学校が誇るもう一人の天才で生真面目なバンク(チャーノン・サンティナトーンクン)はそれを快く思っていなかった。テスト中にリンたちの不正行為に気づいたバンクは校長に知らせ、カンニングがばれてしまう…。

アジコのおすすめポイント:

カンニングをスタイリッシュかつスリリングに描き、世界各国のメディアが絶賛した作品です。というのも、このカンニング、単に通常の試験だけでなく、アメリカ留学を賭けた厳格な大学統一入試「STIC」を攻略するために、世界に跨るカンニング・プロジェクトへと発展していくのです。監督は長編デビュー作『Countdown』(12年) で注目されたナタウット・プーンピリヤ。本作は中国で実際に起こった集団不正入試事件をモチーフにしており、カンニングのスリルだけでなく、受験社会や貧富による格差社会の問題も底辺に盛り込まれています。主人公を演じたのは、本作が女優デビュー作となったモデル出身のチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。初めてとは思えない堂々とした演技が評価され、数々の新人賞や女優賞を受賞しています。父親役を演じたのは『ポップ・アイ』で俳優デビューしたタネート・ワラークンヌクロ。今年のタイ・アカデミー賞(スパンナホン賞)で見事12冠に輝いた、かつてないカンニング・エンタテインメントをお見逃しなく!


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