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私の少女時代

製作:イエ・ルーフェン
監督:フランキー・チェン
脚本:ツォン・ヨンティン
撮影:チャン・ミンチョン、チェン・クォロン
編集:リー・ドンチュアン、グー・チェンヤン、ヤン・イージアン
美術:ヤン・チュアンシン
音楽:クリス・ホウ
主題歌:「小幸福」歌・ヒビ・ティエン(Hebe)
出演:ビビアン・ソン、ダレン・ワン、ディノ・リー、デヴィ・チェン
特別出演:アンディ・ラウ、ジョー・チェン、ジェリー・イェン

2015年/台湾
日本公開日:2016年11月26日
カラー/シネスコ/Dolby Digital 5.1/134分
字幕:木村佳名子
配給:ココロヲ・動かす・映画社 ◯
(c)2015 Hualien Media Intl. Co., Ltd. Spring Thunder Entertainment, Huace Pictures Co., Ltd., Focus Film Limited
2016年 上海映画批評家賞 新人女優賞(ビビアン・ソン)



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私の少女時代(我的少女時代/Our Times)

story

 現代の台北。残業を断れず仕事に追われ、たまのデートもままならないリン・チェンシン(ジョー・チェン)は、心身ともに疲れ切っていた。かつて夢見た理想とはかけ離れた自分。「君は今の自分が好き?」DJの言葉に、思わず広げた高校の卒業アルバムには、大好きなアンディ・ラウのスナップ写真。ラジオからアンディの「忘情水」が流れ、チェンシンの心は、ひたむきだった18歳のあの頃へと戻っていく…。

 90年代。高校生のチェンシン(ビビアン・ソン)は、ボサボサ髪に分厚いメガネをかけた「男子が興味を持たない平凡な女の子」だった。隣りには同級生で美少女のタオ・ミンミン(デヴィ・チェン)が住んでいた。チェンシンはイケメンの優等生で全女生徒のアイドル、オウヤン・フェイファン(ディノ・リー)に憧れているが、声をかけられてもひきつった笑顔を浮かべるのが精一杯だった。

 そんなある日、チェンシンの机に「幸福の手紙」が届く。悩んだチェンシンは、同じ手紙を怒りっぽい担任教師、モテモテのミンミン、そして、オウヤンに因縁をつけていた学校一の不良、シュー・タイユー(ダレン・ワン)に送ることにする。その手紙を読んでいる時、トラックに衝突されるという不幸にみまわれたタイユーは、封筒に貼られたアンディ・ラウのシールからチェンシンが送り主と気づく。

 タイユーから強引に「友達になろうぜ」と迫られたチェンシン。それはタイユーの使い走りになることで、奴隷のようにこき使われるはめに。しかし、プールサイドでオウヤンとミンミンの密会現場を目撃して以来、チェンシンとタイユーは二人の仲を裂こうと同盟を結成する。タイユーもミンミンが好きだったのだ。

 二人は互いの目的のために切磋琢磨し、もともと秀才だったタイユーは猛勉強を開始。チェンシンも兄のガールフレンドに仕込まれて、人気ファッション誌から飛び出したようなルックスに大変身。タイユーやオウヤンを驚かせる。こうしてチェンシンとタイユーの心も近づいていくのだが…。

アジコのおすすめポイント:

2015年の台湾、そして中華圏を席巻した大ヒット作の登場です。物語は台湾映画が得意とする胸キュンものの王道青春ラブストーリー。それが、本作では現在とつながるミラクル展開になっているのが、大きなポイント。ツボを押さえまくったあの頃を生き生きと描いたのは、本作で監督デビューを果たしたフランキー・チェン。「秋のコンチェルト」(09) や「蘭陵王」(13) など、大ヒットドラマを次々と生み出した敏腕プロデューサーならではのセンスを発揮し、監督にとっても青春時代だった当時を見事に再現しています。アンディ・ラウやグラスホッパーのヒット曲などが懐かしい華流ファンもいるのでは? 主演は本作で新人女優賞も受賞したビビアン・ソンと、ワイルドかつナイーヴな魅力が開花したダレン・ワン。王子様役をミュージシャンのディノ・リーが演じています。豪華ゲストによるうれしいサプライズの後は、大ヒットしたエンディング曲「小幸福」(歌っているのはS.H.E.のHebe) で幸せな余韻に浸ってください。


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