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若葉のころ

監督:チョウ・グータイ
原案:チョウ・グータイ
脚本:ユアン・チュンチュン
撮影:シー・シューミン
編集:チェン・シャオトン、クー・シャオユン、リャオ・チンソン
美術:チェン・チューハン、ウェン・ディンヤン
音響:トゥ・ドゥーチ
音楽:チェン・ミオゴ、リー・チンチン
出演:ルゥルゥ・チェン、リッチー・レン、アリッサ・チア、シー・チーティエン、シャオ・ユーウェイ、アンダーソン・チェン、ケイト・ヤン

2015年/台湾
日本公開日/2016年5月28日
カラー/シネマスコープ/110分
字幕:
配給:アクセスエー、シネマハイブリッドジャパン
(c)South of The Road Production House

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若葉のころ(五月一号/First Of May)

story

 17歳のバイ(ルゥルゥ・チェン)は母のワン・レイ(アリッサ・チア)と、ホールでピアノリサイタルを観賞していた。ワンはホールで初恋の相手、リン・クーミン(リッチー・レン)の姿を見つける。懐かしい思いが込み上げるワン。だが終演後、近くを通りかかったリンは彼女に気づかず、同伴の女性と去って行った。

 ワンは離婚した後、母親とバイの3人で暮らし、ピアノ教室で生計を立てている。ワンはリンのメールアドレスを調べ、その日の思いをメールに綴るが、送信する気はなかった。一方、設計デザイナーとなったリンは今も独身。結婚や女性に対して懐疑的な大人になった彼は、恋人のキキ(ケイト・ヤン)から結婚を迫られ、別れてしまう。

 高校生のバイは、毎朝、親友のウエン(シャオ・ユーウェイ)と朝食を買って登校している。そんな彼女を、同じ高校のイエ(アンダーソン・チェン)がいつも見つめていた。バイは気づかないふりをしながら、心の底ではときめきを感じていた。そんなある日、ワンが交通事故に遭い、意識が戻らなくなってしまう。

 17歳の頃のワン(ルゥルゥ・チェン二役)がリン(シー・チーティエン)と初めて会ったのは、英語弁論大会の表彰式だった。2位のリンは優勝したワンを意識するようになり、いつも悪戯をしては先生から叱られていた。英語教師のチェン先生(マーガレット・ワン)はリンにビージーズのレコードを渡し、「若葉のころ」の翻訳を課題に出す。

 歌詞の中にワンへの熱い思いを重ねたリンは、翻訳文を添えたレコードをワンにプレゼントするのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

青春の輝きを描いたドラマやラブストーリーに秀作が多い台湾映画。「あの頃」ブームを牽引した台湾から、またまた美しい作品が登場しました。母と娘、2世代の初恋を、17歳という子どもから大人になりかけの多感な思春期を背景に描き、2つのストーリーが交差しながら展開するのが、本作の特徴。しかも、17歳の娘と17歳の母親を、ルゥルゥ・チェンがなんと二役で演じ分けています。純粋な思いと性への憧れ、恐れ、大胆さと残酷さ、揺れる心を2世代に渡って描き、さらに、かなわなかった心や忘れられない思い、甦るときめきなど、大人になってからのドラマも描いていきます。MVやCM界で活躍していたチョウ・グータイ監督の長編デビュー作。ジョニー・トー作品などで、すっかりアクション系俳優になっていた歌手のリッチー・レンが、繊細な大人の男の演技を披露しているところも見どころです。注目のイケメン新人俳優くん2人も、今からマークしておきましょう。


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