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黒衣の刺客

監督:ホウ・シャオシェン
原作:「聶隱娘」ハイ・ケイ著
脚本:チョン・アーチョン、チュー・ティエンウェン、
   シェ・ハイモン
撮影:リー・ピンビン
編集:リャオ・チンソン
美術:ホアン・ウェンイン
録音:ドゥー・ドゥージ、ウー・シューヤォ
音楽:リン・チャン
出演:スー・チー、チャン・チェン、妻夫木聡、忽那汐里、シュー・ファンイー、ニー・ダーホン、ヨン・メイ、レイ・チェンユイ、シェ・シンイン、イーサン・ルアン

2015年/台・香・中・仏
日本公開日/2015年9月12日
カラー/スタンダード(一部ビスタ)/5.1ch/108分
字幕:小坂史子
配給:松竹(株)メディア事業部
(c)2015 Spot Films, Sil-Metropole Organisation Ltd,
Central Motion Picture International Corp.
2015年 カンヌ国際映画祭 監督賞(ホウ・シャオシェン)
 /サウンドトラック賞(リン・チャン)


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黒衣の刺客(聶隱娘 刺客/The Assassin)

story

 8世紀後半。唐王朝では、辺境からの外敵を防ぐため、地方組織「藩鎮」を設置。 節度使を任命して、地方の軍と財政を治めていた。しかし、朝廷の支配力が揺らぎ、有力な藩鎮の離反が始まる。中でも最強の藩鎮は「魏博」だった。

 魏博の重臣ニエ・フォン夫妻のもとに、一人娘のインニャン(スー・チー)が突然帰って来る。インニャンは13年前、女道士ジャーシン(シュー・ファンイー)に預けられ、凄腕の刺客に育てられていた。ジャーシンが彼女に下した最後の使命は、魏博の節度使ティエン・ジィアン(チャン・チェン)を暗殺することだった。

 その夜、インニャンはジィアンの館に現れ、玉飾りの片割れを残して立ち去る。残された玉飾りを見たジィアンは、現れた刺客がインニャンだと気づき、驚愕する。かつてインニャンとジィアンは許嫁だった。

 朝廷から嫁いだジィアンの養母ジャーチャン(シュー・ファンイー二役)公主は、魏博と朝廷との平和を願って幼馴染みの二人を婚約させ、祝いの品として玉飾りの片割れを二人に渡していた。しかし翌年、元諠が魏博と同盟を結び、ジィアンの父は勢力拡大のため元家との縁組みを望んだ。

 ジィアンとインニャンの結婚は破談となり、そのすぐ後にインニャンは元家から命を狙われた。そこでインニャンの身を案じたジャーチャン公主は、双子の姉であるジャーシンにインニャンを預けたのだった。

 魏博では朝廷派と藩鎮派の争いが激化。朝廷派の叔父ティアン・シン(レイ・チェンユイ)はジィアンの逆鱗に触れ、左遷されてしまう。護送役にはインニャンの父ニエ・フォン(ニー・ダーホン)が任命された。インニャンも密かに道中の警護にあたる。そこへ元家の刺客たちが襲いかかるが、偶然居合わせた鏡磨きの青年(妻夫木聡)に助けられる…。

●アジコのおすすめポイント:

台湾映画界の重鎮でもある巨匠ホウ・シャオシェン監督が、5年の撮影期間を経て、8年ぶりに発表した新作です。総製作費は約13億円。香港・台湾・中国・日本のスタッフと作り上げた本作は、中華圏の監督なら誰もが一度は手がける武侠映画となっています。原作は唐代の伝奇小説。主演は『百年恋歌』でもカップルを演じたスー・チーとチャン・チェン。政治に翻弄され、刺客としてかつての婚約者と再会することになった女の複雑な心情を、スー・チーが見事に体現。せつなくも凛とした刺客を作りあげました。そんな主人公を救うという、おいしい役柄で登場するのが妻夫木聡。日本に残された妻役で忽那汐里も登場(日本公開版のみ)しています。日本ロケもある美しい風景、まるで絵画のようなカットを撮影したのはリー・ピンビン。アクション度は控えめですが、美しい画面の数々に吸い込まれてしまいそうです。ホウ監督ならではの美学や世界観が反映された本作。映像に身を委ねながら、じっくりとご堪能ください。           


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