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共犯

監督:チャン・ロンジー
原作・脚本:シア・ペア、ウーヌーヌー
撮影:ジミー・ユィ
照明:ホン・ミョンス
編集:ニュッサ・リー
美術:ウー・ルオユン
音楽:ウェン・ツーチェ
主題歌:「孤獨」(歌・flumpool)
出演:ウー・チエンホー、チェン・カイユアン、トン・ユィカイ、ヤオ・アイニン、ウェン・チェンリン、サニー・ホン、リー・リエ、アリス・クー

2014年/台湾
日本公開日/2015年7月25日
カラー/シネマスコープ/89分
字幕:島根磯美
配給:ザジフィルムズ/マクザム
Double Edge Entertainment (c)2014
2014年 台北映画祭オープニング作品
2015年 オーストラリア国際中国語映画祭
 監督賞(チャン・ロンジー)/
 審査員推薦賞(チェン・カイユアン)


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共犯(共犯/Partners In Crime)

story

 いじめに遭っている高校2年のホアン・リーファイ(ウー・チエンホー)は、ある日、通学路の路地裏で血を流して倒れている女生徒を発見する。そこへ、同じ学校のイエ・イーカイ(チェン・カイユアン)とリン・ヨンチュン(トン・ユィカイ)も通りかかり、彼らは警察に通報する。3人は第一発見者として警察で事情聴取を受け、学校では3人でカウンセリングを受けるよう指導された。

 「自殺では何も解決しない。早く忘れなさい」と冷たく突き放す教師やカウンセラー(アリス・クー)の言葉とは裏腹に、一緒に過ごす時間が多くなった3人は、事件に興味を持ち始める。亡くなったのは3年2組のシャー・ウェイチャオ(ヤオ・アイニン)だ。「どんな子だったのかな?」3人は彼女の死の理由を想像し始める。

 放課後、友人たちに勉強を教えている優等生のリン、スケボー仲間と公園に集うアウトローのイエ、家で一人パソコンを開くホアンは、シャーのFacebookで写真を見たり、先輩から聞いた様々な噂話をSNSで情報交換し始める。中にはシャーの悪い一面も見えはじめ、3人はますます好奇心を抱いていった。

 カウセリングが終わった日、ホアンの提案で3人はシャーの葬式に参列。シャーの母(リー・リエ)は、後輩の参列に驚く。「皆、彼女が大好きで、大切な友だちでした」とホアン。葬式の帰り道、驚くリンにホアンは「嘘も、皆が信じれば本当になる」と告げた。やがて、3人は手がかりを探すため、深夜、シャーの自宅に潜り込む…。

●アジコのおすすめポイント:

長編デビュー作『光にふれる』で大きな注目を浴びたチャン・ロンジー監督の長編2作目は、なんと学園サスペンス。若者たちが夢をめざし、光に向かって飛翔していく前作とはうって変わり、本作では若者たちの心の闇が、暗くて深い水の底へ沈んでいきます。主人公を演じるのは、ドラマで活躍するウー・チエンホーと、新人のチェン・カイユアンとトン・ユィカイ。被害者のシャーを演じたヤオ・アイニンを始め、若い女優3人も注目を浴びています。心の底に孤独を抱える少年たちが、ネット社会の罠にハマり、予想外の事態に飲み込まれて行く様をじっくりとご覧ください。(複数回の観賞がオススメ)尚、ふてぶてしいイエを自然体で演じたチェン・カイユアンと、韓流スターのJohn-Hoonにちょっと似てるトン・ユィカイについては、監督インタビューでお話を伺っているので、そちらもお楽しみください。


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