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君の香り

監督:ツァン・ツイシャン
原作:ワン・ビン
脚本:ウー・ショウ
撮影:アーディ・ラム
編集:チョン・カーファイ
美術:ウー・ジアバイ
VFX:チー・ウェン
音楽:キム・ヒョンソク
主題歌:「君が来る音」(歌/パク・シフ)
出演:パク・シフ、チェン・ラン、リー・シャンシャン、リーヴス、シム・ジウォン、アン・フー

2014年/中国・韓国
日本公開日/2015年6月6日
カラー/105分
配給:ファインフィルムズ
(c)2014 Flying Vision Film & TV Media Advertising (Beijing) Co., Ltd.

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君の香り(香氣/Scent)

story

 ソウルから上海に着いたカン・インジュン(パク・シフ)は、財布をなくして途方に暮れていた。やむなく、馬舎に忍び込んで夜を明かす。翌朝、ジュリー(チェン・ラン)が白馬を探しにやって来る。上司で婚約者のソンクン(アン・フー)もやって来て、二人は激しい口論となる。前日、ジュリーは彼の浮気を知って激怒していたのだ。

 言葉もわからないまま仲裁に入ったインジュンは、倒れたジュリーの足を踏んで怪我をさせてしまう。責任を感じ、タクシーを呼んで病院へ運ぶインジュン。ところが、彼は無一文。入院したジュリーは呆れるが、会社から韓国語のわかるソンダ(リー・シャンシャン)を呼び寄せる。インジュンは財布が戻ったら弁償すると約束する。

 インジュンは恋人のミンジュン(シム・ジウォン)を探していた。仕事で忙しく、彼女の写真展に行けなかったせいで、ミンジュンはいなくなってしまった。「恋人と世界旅行をしたい、最初に行きたいのは上海」と話していた彼女の言葉を頼りに、上海へやって来たのだ。

 退院したジュリーの部屋に傷ついた鳩が飛んで来る。足に韓国語の手紙がついていた。ソンダによると、絶縁状だという。ジュリーは鳩の手当てをして飼うことにする。ジュリーの友人たちが集まった日、ソンダの部屋に居候しているミンジュンも訪れ、お詫びのスープを作って皆にふるまう。

 そこへ、ソンクンがやって来るが、ジュリーはインジュンを新しい恋人と紹介。きれい好きなインジュンを同居させ、弁償の代わりに掃除と料理を任せることにする。

●アジコのおすすめポイント:

パク・シフの映画復帰第1作は、なんと中国映画。『ビッグ・ブルー・レイク』で注目された香港のツァン・ツイシャンを監督に、香港と中国大陸のスタッフ、さらに韓国のスタッフも加わった中・韓合作作品です。恋人とうまくいかなくなった二人が上海で出会い、言葉の壁を超えて新しい愛を見つける物語。最初はぎくしゃくしていますが、美しい上海の街を二人で訪ねながら、次第に気持ちが近づいていく様子がしっとりと描かれます。鳩は香りを覚えて目的地へたどり着くのだとか。遠距離恋愛の連絡に使われていた伝書鳩が、重要な役割を果たします。挿入されるお伽話のアニメーションも美しく、ファンタジーな味付けが印象的。中国映画らしい展開に、パク・シフがすっかり馴染んでいるのも興味深く、さらにエンディングでは韓国語と中国語で歌う主題歌も披露。公開当時、中国のダウンロードサイトで1位になるほど注目されています。パク・シフ・ファンは必見!


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