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監督:行定 勲
原作:本多孝好「真夜中の五分前」(新潮文庫)
脚本:堀泉 杏
撮影:中山光一
照明:中村裕樹
編集:今井 剛
音響:トゥ・ドゥーチ
美術:チョウ・シンレン
音楽:半野喜弘
出演:三浦春馬、リウ・シーシー(劉詩詩)、チャン・シャオチュアン(張孝全)

2014年/日本・中国
日本公開日/2014年12月27日
カラー/129分/北京語
字幕:
配給:東映
(c)2014 "Five Minuites to Tomorow" Film Partners

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真夜中の五分前
(深夜前的五分鐘/Five Minutes to Tomorrow)

story

 良(三浦春馬)は上海の小さな時計店で働いている。唯一の楽しみは、公営プールで泳ぐことだ。その日、良はしなやかに泳ぐ美しい女性に見とれていた。ところが、帰る前に出口のベンチで、隣に座った女性に声をかけられた。「この後、時間ありますか?」さっきの美しい女性だった。

 ルオラン(リウ・シーシー)は双子の妹ルーメイの結婚祝いを探していた。だが、一卵生双生児であるせいか、いつも同じ物を選んでしまう。何も事情を知らない良は協力するが、適当なものが見つからず、彼女を時計店に連れて行って古い置き時計を渡す。それは15分ごとにオルゴールが鳴る精巧なものだった。

 翌日、プールのベンチでルオランと再会した良は、お礼をしたいと誘われてレストランに入る。ところが、ルオランと思っていた彼女はいたずら好きなルーメイ(リウ・シーシー二役)だった。そっくりな二人を前に驚く良。女優志望でモデルをしているルーメイは快活で社交的だが、ルオランは控え目でコンプレックスを抱いているようだ。

 ある日、ルーメイのフィアンセで映画プロデューサーのティエンルン(チャン・シャオチュアン)の別荘に誘われ、4人は車で出かける。その夜、ルーメイが酒に酔って良を誘惑したため、ルオランは別荘を飛び出してしまう。ルーメイはルオランからティエンルンを奪っていた。妹への嫉妬を口にしたルオランを、良は抱きしめる。彼も心に傷を負い「5分遅れた世界」で生きていた…。

●アジコのおすすめポイント:

日本映画界で常に新たな挑戦を仕掛けている行定勲監督が、本多孝好の原作を元に大胆な脚色を試み、中国とのコラボレーションで作り上げた作品です。舞台は上海。華やかな発展を続けながらも、古いレトロな時計店も残るこの街で、時間に囚われたかのような男女が一歩踏み出すまでのミステリアスなラブストーリー。全編中国語で演技に挑んだのは三浦春馬。彼を翻弄する双子の姉妹を、中国の若手人気女優リウ・シーシー、妹のフィアンセ役を台湾のジョセフ・チャン改めチャン・シャオチュアンが演じていています。後半は観客をも混乱させる演出に。さて、あなたはこのからくりを見抜けるでしょうか? 細かいアイテムやヒロインの心の変化、周りの風景などなど、注意深くご覧ください。


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上海での撮影風景(左)と10月に開催された釜山国際映画祭でのワールドプレミアの模様です。

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