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項羽と劉邦

監督:ダニエル・リー
脚本:ダニエル・リー
撮影:トニー・チョン(HKSC)
編集:タン・マントウ(HKSE)
造型:ダニエル・リー
美術:ヘンリー・フォン
衣装:ハン・チョン
アクション監督:リョン・シウホン
音楽:ヘンリー・ライ
主題歌:「情」(歌・レオン・ライ)
出演:レオン・ライ、ウィリアム・フォン、チャン・ハンユー、アンソニー・ウォン、リウ・イーフェイ、アンディ・オン、ジョーダン・チャン

2011年/中・香
日本公開日/2013年12月28日
カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/135分
配給:イレブンアーツ・ジャパン
(c)2011 Starlight International Media Group.
2012年 香港映画批評家協会賞 Film of Merit



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項羽と劉邦(鴻門宴/White Vengeance)

story

  高祖(劉邦)が崩御して12年。皇族を教育する大臣(ウー・マ)が若い生徒たちを連れ、かつて劉邦が項羽に勝ったとされる聖地、鴻門大殿で祭事を行おうとしていた。そこには名前のない位牌が北面に6つ、南面に1つ祭られている。拝礼の方法がわからない彼らを嘲笑うように、謎の老人が現れ、ここで起った対決の真実を話し始める。

 秦朝末期、皇帝の愚政に群雄たちが反旗を翻そうとしていた。その中には平民出身の劉邦(レオン・ライ)たちや楚の項羽(ウィリアム・フォン)たちもいた。同じ志を抱く彼らは義族となり、協力して秦と戦うことにする。

 傀儡政権の懐王(チャオ・ホエナン)は、項羽と劉邦を争わせるため、先に威陽を落としたものを秦王にすると宣言。劉邦の軍が先鋒に立ち、戦いが始まる。援軍が来たところで、項羽の軍も動き秦の軍隊を撃破。項羽は進軍するため、妻の虞姫(リウ・イーフェイ)を劉邦に託し楚に送らせる。項羽と劉邦はかつて義兄弟の契りを交わしていたのだ。

 しかし、劉邦の側近たちは不満を抱き、劉邦も義より民衆を救うことを優先して威陽を目指す。途中で合流したのが、囲碁の名人でもある軍師、張良(チャン・ハンユー)だ。韓国の名門である張良は劉邦の人柄を信用し、腕の立つ韓将軍(アンディ・オン)とも協力して劉邦を助けることにする。

 一方、劉邦が先に威陽を占拠したことに腹を立てた項羽は、彼を父のように育ててくれた軍師、范増(アンソニー・ウォン)に教えを仰ぎ、鴻門での宴に劉邦たちを招く。そして鴻門で対峙した項羽と劉邦、張良と范増の壮絶な対決をきっかけに、それぞれの運命が分かれていく…。

●アジコのおすすめポイント:

覇権を巡る武将たちの戦いを描いた歴史スペクタクル時代劇です。項羽と劉邦の物語は、京劇で有名な「覇王別姫」や諺にもなった「四面楚歌」などでも知られていますが、そのシーンがリアルなドラマとして再現されます。劉邦を演じるのは『エンプレス/運命の戦い』以来の時代劇となったレオン・ライ。対する項羽を『太極/ヒーロー』『妖魔伝/レザレクション』、そして中国・台湾で13年の大ヒットとなったドラマ「蘭陵王」のウィリアム・フォンが猛々しく演じています。さらに2人の軍師対決も見どころ。来年の大河ドラマは「軍師官兵衛」ですが、戦国時代の軍師って重要なんですね。『戦場のレクイエム』のチャン・ハンユー、こんなに時代劇が似合う人だったとは! 側近も含めて、双方の男たちのドラマが美しく描かれています。監督はダニエル・リー。ちなみに、ピーター・ホーとチェン・ダオミンが主演したドラマ版「項羽と劉邦」も来年4月リリース予定。


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