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生き残るための3つの取引

監督:リュ・スンワン
脚本:パク・フンジョン
撮影:チョン・ジョンフン
編集:キム・サンボム、キム・ジェボム
美術:チェ・ジヨン
出演:ファン・ジョンミン、リュ・スンボム、ユ・ヘジン、チョン・ホジン、マ・ドンソク、チョン・マンシク

2010年/韓国
日本公開日/2011年4月29日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/119分
配給:CJ Entertainment Japan
(c)2010 CJ Entertainment Inc.
2010年 ディレクターズ・カット・アワード
 監督賞(リュ・スンワン)


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生き残るための3つの取引(不当取引/Bad Deal)

story

 衝撃的な女児連続殺人事件が発生。被害者が増える中、ついに大統領も介入するが、警察は有力な容疑者を誤って射殺してしまう。撃った刑事は被害者の身内だった。警察の上層部はその事実をもみ消すため、犯人をでっち上げて事件を終わらせようとする。

 警察庁の広域捜査隊を率いるチェ・チョルギ(ファン・ジョンミン)は、優秀と目されながらも、警察大学出身でないことから昇進できずにいた。彼の部下たちも同様だったが、それだけにチームの結束は堅かった。

 ところが、チョルギの義弟が建設会社から多額の現金を受取っていたことが、警察内部で発覚。チョルギは身分証を取り上げられてしまう。ウサ晴らしに部下たちと飲んでいると、上司のカン局長(チョン・ホジン)が現れ、チョルギに恐ろしい取引をもちかけるのだった。

 思い悩んだ末、チョルギは取引きに応じ、床に敷き詰めた前科者リストから、強盗や性犯罪の前歴があり、障害者の妻を持つイ・ドンソク(ウ・ドンギ)に白羽の矢を立てる。そして、義弟が関わっていた建設会社の社長で裏社会に通じた男チャン・ソックン(ユ・ヘジン)にも協力要請の取引を持ちかける。

 一方、検察庁の幹部を義父に持つエリート検事チュ・ヤン(リュ・スンボム)は、自分のスポンサーを拘束したことのあるチョルギの身辺を探り始めていた…。

●アジコのおすすめポイント:

『アラハン』『クライング・フィスト』『相棒/シティ・オブ・バイオレンス』…と、韓国映画界の中でも独自のアクション映画を撮り続けてきたリュ・スンワン監督の最新作は、なんと警察ものサスペンス。香港映画から影響を受けている監督だけに、『インファナル・アフェア』を彷佛とさせるカメラワークで、ファン・ジョンミンがアンディ・ラウに見えたりします。ストーリーもなかなかに凝っており、権力社会の腐敗を暴く硬派な仕上がりに。傍役にも個性派を揃え、衝撃のラストに繋げていきます。いい人のイメージが強いファン・ジョンミンのダークサイドに堕ちる男、バリバリの超エリート検事が意外にはまっているリュ・スンボム、ヤクザだけどスーツ姿の社長役で登場するユ・ヘジンなど、見どころたっぷりです。


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