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過速スキャンダル

監督・脚本:カン・ヒョンチョル
撮影:キム・ジュニョン
音楽:キム・ジュンソク
挿入歌:「雙花店」(歌:チュ・ジンモ)
出演:チャ・テヒョン、パク・ポヨン、ワン・ソクヒョン、イム・ジギュ、ファンウ・スレ、ソン・ジル、イム・スンデ、ホン・ギョンミン(特別出演)

2008年/韓国
日本公開日/2010年2月13日
カラー/ドルビーデジタル/108分
配給:過速スキャンダルパートナーズ
Licensed by EVERYSHOW (c)2008 Toilet Pictures & DCG Plus
2009年 百想芸術大賞 脚本賞(カン・ヒョンチョル)
 新人賞・人気賞(パク・ポヨン)
2009年 上海国際映画祭 アジア新人作品賞
2009年 春史大賞映画祭 子役特別賞(ワン・ソクヒョン)
2009年 韓国映画評論家協会賞 新人女優賞(パク・ポヨン)
 新人監督賞(カン・ヒョンチョル)



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過速スキャンダル(Speed Maker)

story

 かつては人気バンドで一世を風靡したことのあるナム・ヒョンス(チャ・テヒョン)。その人気はアルバム2枚で終わったものの、30代半ばになった今でも聴取率1位の人気ラジオ番組DJとして活躍。たまにCM出演もこなし、豪華なマンションで優雅な独身生活を送っている。女性関係もぬかりなく、スキャンダルには入念に気をつけていた。

 彼の番組で最も人気のあるコーナーは身の上相談だ。特に若い未婚の母親からの投稿は人気で、彼女と電話がつながると聴取率はうなぎ昇り。実の父親に会うべきか悩んでいる彼女をヒョンスは力強く応援し、リスナーはその展開を楽しみにしている。夢は歌手になること、と聞いたヒョンスは、番組で開催予定のオーディションに彼女を誘った。

 いつものように収録を終え、ひさしぶりのデートで準備を整えて彼女の到着を待っていると、ベルがなる。気取ってドアを開けたヒョンスの目の前に現れたのは、大きな荷物を抱えた田舎くさい女の子と小さなガキ。驚くヒョンスの部屋にそのまま居座った2人は、ジョンナム(パク・ポヨン)とギドン(ワン・ソクヒョン)。なんと電話相談をしていた若い母親で、これから会う父親とは自分のことだったのだ!

 そんな馬鹿な?!と、かつてのバンド仲間で今は獣医の親友(ソン・ジル)に血液検査をしてもらうが、結果は間違いなくヒョンスの娘、そして孫だった。彼女はヒョンスが中3の時に迎えた初恋のお姉さんとの初体験でできた娘だった。そして、6歳のギドンはジョンナムが高1の時にできた息子だと言う。やはり血は争えないらしい。

 渋々3人で暮らしはじめたヒョンスは、なんとかオーディションを諦めさせようとするが、強引にやって来た彼女の歌は素晴らしいものだった。さらに、幼稚園に通い始めたおませなギドンも天才的才能を発揮する…。

●アジコのおすすめポイント:

チャ・テヒョン主演の名作ラブ・コメディがまた1つ増えました。最初の方はよくある展開かなあと思っていたのですが、物語が面白くなるのは親子3代の個性が発揮されてくる中盤から後半。特にパク・ポヨンの歌(何曲かは自分で唱っています!)は素晴らしく、またワン・ソクヒョン演じるギドンも驚くべき才能の持ち主でアッと驚きます。表情も豊かで、まさに天才子役の器。こんな3人が音楽で結ばれ、親子の愛を取り戻すという家族の物語。しかも3人とも(!)恋のお相手がいて、幸せな余韻が残ります。エンディング曲は懐かしい方もいるかも。ハリウッドがリメイクしたがるのも納得のウェルメイドな作品に仕上がっています。ちなみに最後の方で登場するCMでは、新婚のテヒョン氏が実のお子さんと共演しているので、そこもお見逃しなく。


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