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母なる証明

監督:ポン・ジュノ
原案:ポン・ジュノ
脚本:パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
撮影:ホン・クンピョ
編集:ムン・セギョン
音楽:イ・ビョンウ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン

2009年/韓国
日本公開日/2009年10月31日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/129分/PG-12
配給:ビターズ・エンド
(c)2009 CJ Entertainment Inc. & Barunson Co. Ltd.
2009年 カンヌ映画祭「ある視点」部門上映作品

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母なる証明(Mother)

story

 漢方薬店で働く母(キム・ヘジャ)は、今日も心配顔で店の外を見つめながら薬草を切っていた。一人息子のトジュン(ウォンビン)が、友人のジンテ(チン・グ)と車の通りの多い外で時間をつぶしているのだ。そのとき突然、猛スピードの車がトジュンの体を吹き飛ばして走り去る。大急ぎでトジュンの元に駆け寄る母を振払い、軽症だったトジュンはジンテと共に車を追いかけて行った。

 警察署。見つけだした車の男たちとゴルフ場で一騒動を起したトジュンとジンテは、ジェムン刑事(ユン・ジェムン)に叱られていた。だが、トジュンはゴルフ場で拾ったゴルフボールに自分の名前を書いて遊んでいる。迎えに来た母から「ジンテとは付き合わないように」と強く言われるが、その夜もトジュンはジンテに会うと言って出かけていく。

 子どもの心を持ったまま育ったトジュンの身を案じる母は、友人のミソン(チョン・ミソン)に非合法の針治療を施しながら息子の話をしていた。その姿はとても幸せそうだ。その頃、バーでジンテに待ちぼうけをくわされたトジュンは大酒をあおり、酔いつぶれたまま店を出た。暗い道を歩いていると、トジュンの前を歩く女子高生の姿が見えて来た。「どこへ行くの?」声をかけるが返事はない。「男が嫌い?」すると、大きな石がトジュンに投げつけられ、驚いたトジュンは大急ぎで家へと向かった。

 翌朝、ビルの屋上で女子高生の無惨な遺体が発見された。数年ぶりの殺人事件に町は騒然となる。警察は大掛かりな現場検証に取り掛かる。数日後、トジュンが容疑者として逮捕されてしまう。遺体の近くに、トジュンの名前の入ったゴルフボールが落ちていたのだ。このままではトジュンが犯人にされてしまう…母は自ら行動を起す決意をする。

●アジコのおすすめポイント:

『殺人の追憶』で人間の心に潜む深い闇を描いたポン・ジュノ監督が、今回は母親の愛情の深さに挑みます。韓国の母と呼ばれる国民的大女優キム・ヘジャと仕事がしたかったという監督。このテーマもキム・ヘジャなしでは考えられなかったとのこと。その期待に応え、息子を守るために必死で闘う母親像を圧倒的な存在感で演じています。そしてウォンビン。兵役後の復帰作で5年ぶりの映画出演ですが、この難しい役所を実に自然体で演じており、ファンもびっくりすることでしょう。見事な脚本・構成・音楽、そして2人の名演技をたっぷりとご堪能ください。

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