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俺たちの明日

監督・脚本:ノ・ドンソク
撮影:チョ・サンギュン
編集:イ・チョンミン、ノ・ドンソク
音楽:クォン・セヨン
出演:キム・ビョンソク/ユ・アイン/チェ・ジェソン

2006年/韓国
日本公開日/2008年3月22日
カラー/ヴィスタ/ドルビーデジタル/93分
配給:ダゲレオ出版+マジックアワー
(c) 韓国映画振興委員会KOFIC
●韓国アートフィルム・ショーケース2008作品
2007年 釜山映画評論家協会 新人男優賞(ユ・アイン)

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俺たちの明日(Boys of Tomorrow)

story

 幼なじみのギス(キム・ビョンソク)とジョンデ(ユ・アイン)は、兄弟よりも強い絆で結ばれて育った二人。子どもの頃は年上のギスが悪役をやり、ジョンデがヒーロー役だったが、成長したジョンデはやがて不良少年となり、何かあるといつもギスに助けられていた。

 真面目で物静かなギスの夢は、モルジブの浜辺でドラムを叩くこと。ビルの地下にあるスタジオに住み込み、バンド活動をしながら働いている。そしてもう1つ、ジョンデに成功して欲しいと願うギスは、喧嘩ばかりしている彼に洗車の仕事をさせることにする。ジョンデの夢は、いつか本物の銃を手に入れることだった。

 ある日、ジョンデはギスにお金を借りて、闇ルートでついに銃を入手するが、ニセモノと気づいて荒れる。ボロボロになっているところをギスに助けられ、病院へ運ばれるが、駆けつけたジョンデの母親は、過去のことでギスを責めた。少年時代、ある出来事がきっかけで、ギスは衝動的にジョンデの身体を傷つけてしまっていたのだ。

 ギスの部屋には、突然、転がり込んだ兄から押し付けられた幼い息子ヨハンがいた。兄は逃げた妻を探し歩いている。だらしない兄とホステスの兄嫁。ギスは情緒不安定なヨハンに、かつてのジョンデの姿を重ねていた。その頃、ジョンデは親友に誘われて入った風俗店でトラブルを起し、ヤクザに目をつけられる…。

●アジコのおすすめポイント:

家庭環境に問題を持ちながらも、兄のようにいつも見守ってくれる友人のおかげで、なんとかまともに育った少年と、その友人との固い絆を軸に進む青春ストーリーです。たいした夢も持てず、いつでも爆発寸前の不安定な若者が、現実と向き合って前進して行く姿を、新人のユ・アインが好演。彼を守る男役のキム・ビョンソクは、スタッフとして働いているところを監督にみそめられた逸材。控えめに生きる男をリアルに演じています。(アジコ)

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