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傷だらけの男たち

監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
脚本:フェリックス・チョン、アラン・マック
撮影:アンドリュー・ラウ、ライ・イウファイ
編集:アスラエル・チャン
音楽:チャン・クォンウィン
主題歌:「Secret」浜崎あゆみ(日本版)
キャスト:トニー・レオン/金城武/シュー・ジンレイ/スー・チー/チャップマン・トウ

2006年/香港
日本公開日/2007年7月7日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/111分
配給:エイベックス・エンタテインメント
(c)2006 Media Asia Films (BVI) Ltd.
2007年 香港電影金像奨
 最優秀撮影賞(アンドリュー・ラウ、ライ・イウファイ)

p3

傷だらけの男たち(傷城/Confession of Pain)

story

 2003年、クリスマス。ランカイフォンのバーで、刑事ポン(金城武)は飲めない酒を飲み、上司で親友でもあるヘイ(トニー・レオン)とターゲットを監視していた。それは、女性ばかりを狙う凶悪犯。二人は動き出した男を追跡し、犯人の家の侵入に成功。現行犯で男を逮捕する。だが、疲れきって帰宅したポンを待っていたのは、変わり果てた恋人の姿だった。彼女は妊娠していながら、自殺したのだった。

 3年後。ポンは恋人の死から立ち直れず刑事を辞職し、私立探偵に転職。しかも、アルコール依存症になり、バーで知合ったビールのキャンペーンガール、フォン(スー・チー)と曖昧な関係を続けていた。一方、ヘイはキャリアも恋も順風満帆。香港の実業家で億万長者のチャウ(ユエ・ホア)の一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と知合い、幸せな新婚生活を送っていた。

 そんなある日、チャウと執事のマン(ヴィンセント・ワン)が自宅で何者かに惨殺される。セキュリティの厳しい豪壮な邸宅で起きた殺人事件と、義父の死に動揺するヘイとスクツァン。やがて、犯人と思われる男たちが死体で発見される。小屋では証拠品が見つかり、二人は仲間割れによる相打ちと断定。事件は金品目当ての強盗殺人事件として処理されようとしていた。

 だが、この事件にはいくつも不可解な点があった。強盗殺人にしては残虐すぎる手口に、完璧なセキュリティが施された自宅への侵入。犯行のプロセスや動機がはっきりしているのにも関わらず、犯人とチャウを結びつける線が見つからない。スクツァンは、ポンに捜査の協力を要請する。酒浸りでも、これがただの強盗殺人事件ではないことにピンときたポンは、独自の捜査を開始した…。

●アジコのおすすめポイント:

またまた、ひねりのきいた男たちのドラマが誕生。今回は、共に心に深い傷を負った二人の刑事の生き様が、ある時は交差し、ある時は対峙しながら、恐ろしい秘密が暴かれていくというサスペンス・スタイル。最近は渋い大人の魅力も出て来た金城武の酔いどれ演技も見物ですが、ダークな一面を隠し持つトニーの演技も必見です。果たして、二人は心の傷から救われるのか?! 主題歌は浜崎あゆみが本作のために書き下ろした「Secret」。香港公開時はデニス・ホーがカバーして歌いましたが、日本公開版はオリジナルです。さらに、再びディカプリオ主演でハリウッド・リメイクが決定しているので、まずは原作を堪能しておきましょう。

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