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レベル・サーティーン

監督:マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
原作:コミック「The 13th Quizshow」エカシット・タイラット
脚本:エカシット・タイラット、マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
編集:マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
音楽:キティ・クレマニー
キャスト:クリサダ・スコソル・クラップ/アチタ・シカマナ/サルンヨー・ウォングックラチャン

2006年/タイ
日本公開日/2007年6月9日
カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/113分
配給:ファインフィルムズ、熱帯美術館
(c)Sahamongkol International
2006年 プラスラサワッディ映画大賞 撮影賞
2007年 スパンナホン映画大賞
 主演男優賞(クリサダ・スコソル・クラップ)
 特殊効果賞(Triple-X)
2007年 芸能批評家連盟映画賞
 主演男優賞(クリサダ・スコソル・クラップ)
 編集賞(マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル)


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レベル・サーティーン(13/13 Beloved)

story

 バンコクの楽器会社のセールスマン、プチット(クリサダ・スコソル・クラップ)は、友人の伝で食い込もうとしていた中学校の仕事をやり手の同僚に奪われた上に、解雇通告をされてしまう。故郷の母からは弟の学費の普請をされていたが、カードは限度額いっぱい。ローンの滞納で車も回収され、破産寸前の状況だった。

 会社の非常階段に座り込み、己の不幸に頭を抱えるプチット。親しい同僚のトン(アチタ・シカマナ)が慰めようとするが、その言葉も耳に入らない。その時、彼の携帯電話から警報のような着信音が鳴った。「おめでとうございます。あなたはゲームの参加者に選ばれました。これから13のゲームをクリアすると、最大3億円の賞金がただちに振込まれます。挑戦しますか?」

 電話の主はからかうような声で祝福すると、ゲームに挑戦するためのルールを説明した。最初は友人の悪戯かと疑ったプチットだったが、ためらいながらもイエスと答え、次の言葉に耳を疑う。「目の前に蠅が留まっていますね。足元には雑誌が落ちている。その雑誌で蠅を叩き落としてください。さあ、ゲームの始りですよ」

 プチットは半信半疑のまま雑誌を握りしめ、なんとか蠅を叩き落とした。すると携帯電話が鳴り、銀行口座への入金メールが届いていた。驚くプチットに、次のゲームを伝える電話がかかってくる。「今度は簡単ですよ。今、叩き落とした蠅を呑み込んでください」こうしてプチットは、引き返すことのできない悪夢のようなゲームに巻き込まれていくのだった…。

●アジコのおすすめポイント:

ゲームがエスカレートしていくスリルや謎解きの面白さもありますが、タイ映画定番のホラーやアクションよりも、さらに洗練された感じの映像も魅力で、新たな才能の登場を感じさせます。主演のクリサダ・スコソル・クラップがアメリカ人とのハーフでミュージシャンなので、より無国籍な雰囲気も。そして、体当たりの演技が続くラストには驚愕の展開が! どの国で起きてもおかしくないストーリーに背筋がゾクッ。ハリウッドでのリメイクが早々に決まったのも納得の作品です。

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