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許されざるもの

監督・脚本・プロデューサー:ユン・ジョンビン
撮影:キム・ヒョンチョル
美術:ユン・ジョンビン、ソン・サムボム
編集:キム・ウィル
キャスト:ハ・ジョンウ/ソ・ジャンウォン/ユン・ジョンビン

2005年/韓国
日本公開日/2007年3月10日
カラー/ビスタ/ドルビーSRD/121分
配給:チョンオラム
配給協力:ダゲレオ出版+マジックアワー
2005年 釜山国際映画祭 国際映画評論家連盟賞
 ニューカレンツ部門特別賞/PBS観客賞
 NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)
2005年 映画評論家協会賞 男子新人俳優賞(ハ・ジョンウ)

p2

p3

許されざるもの(The Unforgiven)

story

 テジョン(ハ・ジョンウ)は軍紀班長として模範的な軍隊生活を送り、まもなく除隊を控えている兵長。規律正しく平穏な毎日を過ごしているが、ある日、中学時代の同級生スンヨン(ソ・ジャンウォン)が、新兵として入隊して来る。

 厳しい縦社会の規律と不条理なしきたりが、インテリのスンヨンを悩ませる。命令通りに行動するのが楽とテジョンが諭しても、「自分が古参兵になったら軍の古いしきたりは是正する」と大口を叩くスンヨン。軍隊特有の生活に馴染めない彼は、たびたび反発しては古参の先輩たちに睨まれていた。そんなスンヨンをテジョンは友人として面倒を見、かばい続けるが、自分の立場まで悪くなろうとしていた。

 やがて、スンヨンもジフン(ユン・ジョンビン)という新兵を迎え入れることになる。のろまな新兵ジフンに、自分の考え方を話し、いろいろと目をかけるスンヨン。だが、古参兵たちから冷たい視線を浴び、部隊内で孤立しつつあるスンヨンは、自分たちをかばってくれていたテジョンが除隊した後、徐々に変わっていく…。

 1年後、電車に乗っていたテジョンのもとに、スンヨンから突然電話がかかる。「休暇がもらえたのでぜひ会いたい」と言うスンヨン。恋人の家に行こうとしていたテジョンはしぶしぶ約束し、酒場で再会するが、早く話を終らせたくて恋人を呼び出す。が、スンヨンは思いつめた表情で、なかなか帰ろうとしない。彼に一体何があったのか…。

●アジコのおすすめポイント:

またまた観応えのあるアートフィルムが登場! 韓国の兵役生活の暗部を暴くという珍しい作品ですが、軍隊生活の様子は意外に明るくユーモラスに描かれ、武闘派の学園青春ものにも似た雰囲気が。主演のハ・ジョンウが兵役中と除隊後の違いを見事に演じ分けており、かっこよさでも要チェックです。驚くのは、これが卒業制作という監督も出演(左写真の右側の人)していること。ほんとにこの人が監督?と思わせるキャラを好演しています。エンディングの「グリーンスリーブス」も洒落ていて、赤丸注目の作品です。

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