同じ月を見ている（Under The Same Moon）
story
10歳の時に出会った恋人・エミ（黒木メイサ）の心臓病を自分の手で治したい一心で、医者の道を歩む熊川鉄矢（窪塚洋介）。医者になり、エミと結婚するという、幼い頃から抱き続けていた夢の実現を目前に控えた彼の元に、ある知らせが届く。それは、もうひとりの幼なじみドン（エディソン・チャン）が刑務所を脱走したという知らせだった。
7年前、エミの父親の命を奪った山火事事件。ドンは、その犯人として服役していた。鉄矢の心に、暗い影がよみがえってくる。その山火事事件の真犯人は鉄矢だった。が、ドンは何も言わず罪を被ったのだった。
ドンは幼い頃から、人の心を絵に描いて、安らぎを与える不思議な力を持っていた。自分にはない力を秘めるドンを幼心に畏怖していた鉄矢は、ドンの出現によって、今の安らかな日々が壊されるのではないかと激しい不安に苛まれる。
一方、ドンは一枚の絵を届けるために、エミの元へと向かっていた。その途中で、ヤクザの金子（山本太郎）と出会う。ドンと出会い、後悔だらけのくだびれた心を洗い、再び人生の意味に目覚めてゆく金子。彼の協力を得て、やっとエミの住むマンションに辿り着いたドンは、待ち伏せていた鉄矢にエミとの再会を遮られてしまう。
鉄矢の変化に気づき、エミの心も揺れていた。近くにいる鉄矢を遠く、遠くにいるドンを身近に感じるエミ。二人の心の揺らめきを感じたかのように、ドンは再び姿を消す…。
●アジコのおすすめポイント：
「今までで一番大変だった」と語っているエディソンの演技に注目です！ 子どもの頃から寡黙な役柄なのでセリフは少ないのですが、その分、目や身体を使っての演技が秀逸。透明感のあるドンを見事に演じています。そんなドンを見て欲しいと、あえて悪役を選んだ窪塚くんにもご注目を。存在感はそのままに大人になった印象も。映画を観たら、深淵な原作マンガも読んでみましょう。
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