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親切なクムジャさん

監督:パク・チャヌク
脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク
撮影:チョン・ジョンフン
美術:チョ・ファソン
音楽:チョ・ヨンウク
キャスト:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/クォン・イェヨン/キム・シフ/ナム・イル/キム・ビョンオク/オ・ダル/キム・ビョンオク/イ・スンシン

2005年/韓国
日本公開日/2005年11月12日
カラー/1:2.35/ドルビーSRD/112分
配給:東芝エンタテインメント
2005年 ヴェネチア国際映画祭
 ヤング獅子賞/ベスト・イノベイション賞/未来映画賞
2005年 青龍賞 作品賞/主演女優賞(イ・ヨンエ)
2006年 バンコク国際映画祭 監督賞(パク・チャヌク)
2006年 ポルトガルファンタスポルト映画祭
 オリエント・エクスプレス部門 作品賞
2006年 サラソタ映画祭(フロリダ)観客賞
2006年 百想芸術大賞 最優秀女優賞(イ・ヨンエ)



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親切なクムジャさん
(Sympathy For Lady Venegeance)

story

 サンタクロースの衣装を着た聖歌隊と伝道師(キム・ビョンオク)が、「親切なクムジャさん」と呼ばれる女性を待っている。キョンジュ刑務所から出所した女たちは、待ち構えていた家族と抱き合ったり、「心を白くして二度と刑務所に戻らないように」豆腐を食べていた。そんな中、冬だというのに水玉のワンピース姿の女性が無表情で歩いて来る。

 彼女はイ・クムジャ(イ・ヨンエ)。20歳の時「ウォンモ君誘拐殺人事件」の犯人として逮捕され、その美貌と残忍な手口により世間を騒然とさせた。13年の刑期を終えた彼女は、逮捕された時と同じワンピースを着て出て来たのだった。刑務所にいた時から彼女を支援してきた伝道師が差し出した豆腐の皿を、彼女は片手でひっくり返し、「余計なお世話です」と言い放って立ち去った。

 刑務所の中で、クムジャは古株の囚人にいじめられた新入りのために復讐をしたり、老いた元北朝鮮スパイの世話をして、天使のように崇められ、「親切なクムジャさん」と呼ばれるようになった。その顔からは光が放たれていたという。だが、出所した彼女からは、刑務所にいた時の聖母のような微笑は消えていた。13年前から心に決めていた作戦を開始する時が来たのだ…。

●アジコのおすすめポイント:

復讐シリーズ初の女性が主人公の本作。見どころはなんといってもイ・ヨンエでしょう。彼女を想定して書かれたというだけに、イ・ヨンエが持つ様々な魅力を引き出せるような役柄となっています。ちょっとすれた女子高生から、復讐に燃える女殺し屋、娘を想う母の姿などなど…本来のほんわかとした優しい顔から冷酷な女、罪の意識にさいなまれる女…と様々な演技に挑戦しています。『オールドボーイ』でいろんな演技を見せたチェ・ミンシクが、今回はとことん悪い奴に徹しているところもミソ。


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