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asicro interview 34

更新日:2010.2.16

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日本のドラマ出演でお茶の間でもお馴染みに。

Q:トン・ヤオさんとは初めての共演ですが、チャン・ツィイーさんに似てますよね?(チェン「ニテル、ニテル」)どんな感じの方でしたか?

 チェン「似てるけど、彼女の方がソフトですね。チャン・ツィイーはタフで逞しい感じだけど、彼女はもっと女の子っぽい感じ」

Q:以前にハリウッドの映画に出てみたいとおっしゃってましたよね?

 チェン「いずれは出てみたいけど、今はそうでもないです」

Q:じゃあ、今はアジアの方が面白い?

 チェン「どこの映画というより、いい映画なら出たいです」

 ここで、以前『アバウト・ラブ 關於愛』の取材時に、共演した加瀬亮さんや塚本高史さんたちと一緒に映画を撮りたいという話をしていたのを思い出して、こんな質問をしてみました。

Q:自分で映画を撮るのはどうですか?

 チェン「考えたことはあります」

Q:どんな映画?

 チェン「ドンナ、エイガ…音楽映画ですね。悲しいコメディ。(水野さん「涙あり、笑いありみたいな人間ドラマ?」)ウン、ソウイウノ」

Q:じゃあ、またモー・ズーイーさんやトニー・ヤンさん、トン・ヤオさんたちと共演して一緒に作ってみたいとか?

 チェン「ウン。シタイ、シタイ。マタシタイ」

Q:では、話を映画に戻して、一番気に入っているシーンは?

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普段の彼は気さくで笑顔が多い(全身を見る
 チェン「モー・ズーイーが演じる記者が彼女を捜し当てて、喫茶店で僕と話をするシーン。『失踪して誰にも捜されなかったら寂しいよね』みたいなことを言われるんですが、そこでモウの感情が変わります。それまでは現実から逃げていたけど、お母さんを捜しに行こうという気持ちになる。そこがターニング・ポイントになっていると思います」

橋の上で2人で殴り合うシーンもよかったですよ。

 チェン「ソレ?(笑)…僕は喧嘩は嫌い(笑)」

Q:では最後に、これからの予定を教えてください。

 チェン「今、四川省で映画を撮っていて、中国の映画が続いています。中国なので言葉も同じ北京語でラクだし、やりやすいです」

Q:それはアクション映画ですか?

 チェン「現代劇です。今(映画祭で)来日中のファン・ビンビンと共演しています。ポタラ宮の『観音山』という映画で、『20 30 40の恋』を撮ったシルヴィア・チャン監督とも共演しています。コレハ脚本、スゴクオモシロイ。監督は前にもファン・ビンビンの映画(『苹果』)を撮った李玉監督です」

 というところで、タイムアップ。短い時間でしたが、いろいろな話が聞けて楽しいインタビューでした。なにより日本語がわかるので、質問をするとすぐに返事が出て来て、直接会話をしているような気分に。日本語のヒアリング力はかなり上達しているように思いました。次回作も楽しみですが、日本映画にもぜひまた出演してもらいたいものです。

(2009年10月17日 グランドハイアット東京にて)


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