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asicro interview 30

更新日:2009.2.27

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素顔のユィ・シャオチュンは凛々しい好青年
デビュー作で初女形に挑戦!
−ユィ・シャオチュン
 (余少群)

 『花の生涯 梅蘭芳』で若き日の梅蘭芳を演じたのが、中国では若手の京劇俳優でもあるユィ・シャオチュン(余少群)です。浙江越劇団に所属し、越劇TVドラマなどでも活躍していましたが、この作品でチェン・カイコー監督に抜擢され、純粋で真直ぐな若き日の梅蘭芳役を好演。一躍注目の新人スターに躍り出ました。舞台、ドラマ、映画、そして歌と、活躍の場を広げている期待の新人俳優、ユィ・シャオチュンの素顔をご紹介します。

14歳の時、ご両親の反対を押し切って京劇を始められたそうですね?

 ユィ「中国では伝統的に、男の子が演劇をやることは反対されます。特に年輩の人はそうなんですが、とにかく、小さい時に伝統演劇の舞台を観て、いろんな美しいスタイルに単純に魅せられてしまったのです。それで、自分もやろうと思って入ってみたら、ものすごく広い世界が広がっていました」

小さい頃から、そういう舞台を観る機会が多かったのですか?

 ユィ「多かったですね。特に僕が小さかった80年代の中国では観る機会が多かったです」

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伝統芸能の人だけに気品と優雅さが漂う
漢劇(武漢の京劇)をやっておられた頃は、男役だったのですよね?

 ユィ「そうです。特に武将など、将軍役をやっていました」

それから越劇(上海の京劇)に変わったのはなぜ?

 ユィ「実は中国の『紅楼夢』という小説を読んで、魅せられたんです。中国にはいろんな演劇がありますが、『紅楼夢』を演れるのは越劇だけだったんです」

それから女形をやられるようになったのですか?

 ユィ「いえいえ。若い男性の役です」

すると、女形を演られたのはこの映画が初めてなのですか?

 ユィ「はい(とうなずく)」

演ってみて、どうでしたか?

 ユィ「自分では思いがけなかったんですが、女形もけっこうイケテルかなと思いました(笑)」

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物腰は柔らかいが取材中はハキハキ
この映画の後、人気者になられて、映画やドラマなどのオファーが殺到しているそうですが、今後も舞台は続けるのでしょうか?

 ユィ「う〜ん…諦めません」

今回、チェン・カイコー監督から声がかかったわけですが、オーディションがあったのですか?

 ユィ「特にオーディションはなかったのですが、助監督の方が僕の劇団(浙江越劇団)がある杭州に来て、伝統演劇の素養のある人を探していました。たまたま間に入った人が僕を知っていたので、僕が劇団を案内したんです。それで、いろんな役者に会ったのですが、特に何も言わずに帰られました。それから1ヶ月くらいして、監督夫妻がやって来て、僕に会いたいということだったので『ああ、そういうことか』と思いました。

 後で、悪口を言われました。最初に助監督さんがいらした時に、自分が選ばれるよう、わざといい役者を見せなかったんじゃないかと。もちろん、そんなことはなくて、皆が練習しているところへ案内して、見せたんですけどね(笑)」(続きを読む)


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profile
ユィ・シャオチュン
余少群/Yuji Shaoqun

1983年10月11日、武漢市生まれ。家族の反対を押し切って、14歳で武漢市芸術学校に入学し、中国伝統演劇のひとつである漢劇を6年間学ぶ。02年より武漢漢劇団所属の武小生(立ち回りをする若い男役)として活躍。受賞歴多数。04年には漢劇の大家、陳伯華の弟子となる。

05年にリサイタルを行い、また越劇TVドラマ「楊乃武雪辱記」で楊乃武を演じる。06年、TVの越劇誕生百年記念番組に出演して、越劇界の注目を集め、上海越劇院に迎えられて越劇を学ぶ。現在は浙江越劇団に所属。

念願の「紅楼夢」オーディション中、本作に抜擢され映画出演を決意。リウ・イエやスン・リーが所属する海潤マネジメントと契約し、芸能活動も開始する。但し、劇団にも在籍中で、「紅楼夢」出演を目標としている。
filmography
TV Drama
・楊乃武雪辱記(05)
・蒼穹の昴(10)
 *日中合作作品
  NHK総合にて放送中。
  (毎週日曜23:00-)
movie
・花の生涯 梅蘭芳(08)
・蓋世匹夫(09)

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1890円 *2.28発売


関連リンク
余少群博客
*ユィ・シャオチュンの個人ブログ。インタビューで語っている初のシングル曲「戯夢人生」が流れます。東京滞在時の写真もあり。