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ASICRO GOURMET file no.13

「アジアンの味」シリーズ1・タイ
掲載日:2006.10.3
●back numbers

カオマンガイ

カオマンガイ/900円
 カオマンガイと言えば、タイ・フリークの人たちにはお馴染みの料理。タイ定番のおふくろの味であり、タイではどんなレストランへ入っても必ずあるメニューです。数あるタイ料理レストランの中から「カオマンガイがおいしい店」ということで、ネットから見つけ出したのがこちら、新大久保にある「ルン・ルアン」。「タレがおいしい」「スープがちゃんと付いてくる」ということで、期待をふくらませて取材しました。

 新大久保といえば、今や韓国文化圏として有名なエリアですが、それは主に駅の東側。線路を挟んで西側から池袋方面にかけては東南アジアや多国籍料理のお店が点在しています。客層も日本在住の外国人が多いため、お店のスタッフも味も本場そのもの。お値段もリーズナブルなので、めざとい日本人客も通っているようです。

 「ルン・ルアン」も、駅からほど近いそんな一角にありました。ここはハラルフード(イスラムの戒律にそって処理された食材で作る料理)が食べられることも特徴で、お隣のビルにはハラル食品を売るお店もあります。この日は、お店の厨房スタッフが午後休みで不在だったため、店長のマーリさんが自らお料理してくださいました。

カオマンガイセット

奥にあるのが絶品のタレと鶏スープ(右)。

ウンガティ

ココナッツ味の自家製デザート「ウンガティ」/450円

 お話を伺った後で、いよいよカオマンガイの登場。見た目はさっぱりとしていますが、トリ肉をゆでたスープで炊いたご飯にはトリの脂によるコクがあり、ぱらりとしたタイ米とよく合っています。トリ肉は塩だけで30分ほどゆでてあり、ご飯はそのスープにショウガとニンニクが隠し味となっていて、うまい! つい、ぱくぱくと食べてしまいます。

 トッピングはゆでたトリをほぐしたものとパクチー(取材時はパクチーが切れていたため、アサツキで代用)。それにオリジナルのタレとトリのゆで汁で作ったスープが付いてきます。これも深い味で美味。味つけは秘密でしたが、ナンプラーではないとか。(こちらはパクチーとアサツキを浮かべるそうですが、パクチーが苦手な人はアサツキだけで頼むとよいでしょう。)評判のタレは香りもよく、ニンニクとトウガラシの他にいろんなものが入っていて、辛くてもついかけたくなるお味でした。

 カオマンガイはタイ北部の名物ごはんだそうですが、このお店もマーリさんの故郷チェンマイの味がベースとなっています。タイ南部の料理ほど辛くないので、辛いのが苦手な人にもおススメ。その他、さまざまな名物料理がお手頃価格で揃っているのもうれしいです。店内に流れるタイ・ポップを聴きながら、タイの気分に浸れること間違いなしです。


タイ王国レストラン ルン・ルアン 新大久保(東京)

ルン・ルアン"

17年前にタイから来日したマーリさんが、元ミャンマーレストランだったこの場所にお店を開いてから3年。スタッフにはタイ・レストランで働いていた腕利き料理人が揃っています。人気のメニューはフライドチキンとエビ・チャーハン。自慢のメニューはイカのすり身団子揚げ。店内ではタイの食材も売っています。お酒はありませんが、酒類の持ち込みは可。店内の壁に飾ってある愛らしい少女の写真ははマーリさんの愛娘です。将来はお店を大きくして、池袋に支店を出したいと夢を語ってくれました。
※「ルン・ルアン」HPは http://rungruen.dip.jp/



ルン・ルアン データ

東京都新宿区百人町2-10-8
イニシャルハウス1F
●TEL/06-6211-9987
●営業時間/
 平日:12:00〜14:00
 17:00〜23:00
 土日祝:14:00〜23:00
●定休日/火曜日
●最寄駅/
 JR新大久保駅(西口)


 マーリさん

 店長のマーリさん
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