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ASICRO FOCUS file no.69

世界の映画人が集合!第31回香港国際映画祭

poster

●香港国際映画祭公式サイト
http://www.hkiff.org.hk

 今年も春と共に、香港国際映画祭の季節がやって来ました。秋の釜山、東京から、ベルリンとハリウッドのアカデミー賞を経て、再び巡って来るアジアの大規模な国際映画祭。今年の開催期間は、3月20日から4月11日までの23日間で、昨年の釜山や東京で一早く上映されたものから、今年の秋の映画祭でやって来ると思われるフレッシュな新作まで、充実した作品群が多数上映されます。

 2005年からは「香港エンターテインメント・エキスポ」の一環行事として開催されるようになり、同時期に様々な芸能イベントもまとめて開催されることから、世界の芸能関係者が集まりやすくなりました。このエキスポの顔となる今年のホスト役は、第1回に続いて再びトニー・レオンが任命された様子。あちこちの案内スポットで、トニーの顔を見ることができるかもしれません。

 今年のラインナップの特徴はというと、ここ数年増えている様々なスタイルの中国(大陸)映画の数もさることながら、韓国映画と日本映画、特に昨年の邦画ブームを反映して、新しい日本映画の紹介に力が入っていること。ゲストの顔ぶれも豪華多彩で、華やかな開幕のレッドカーペットを飾るのは、オープニング作品に選ばれた話題の韓国映画『サイボーグでも大丈夫』のパク・チャヌク監督、主演のチョン・ジフン(Rain)、イム・スジョンとなっています。

●予想ゲスト一覧(ポスターより判読)

俳優:コン・リー、渡辺謙、アンディ・ラウ、チャン・ツィイー、宮沢りえ、オダギリ・ジョー、土屋アンナ、チャン・チェン、サイモン・ヤム、レオン・カーファイ、シャールク・カーン、ジョウ・シュン、ダニエル・ウー、ソン・ガンホ、木村佳乃、菅野美穂、成宮寛貴、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、チェン・シーチェン、シルヴィア・チャン、キアヌ・リーブス、ジョン・マルコヴィッチ、ガブリエル・バーン、ローラ・リニー
監督&スタッフ:リュック・ベッソン、ジャ・ジャンクー、ティエン・チュアンチュアン、ウィリアム・チョン、ホン・サンス、チャン・イーモウ、パク・チャヌク、マルコ・ベロッキオ、パオロ・ジオリ、アキ・カウリスマキ、ラース・フォン・トリアー、ハーマン・ヤウ、ペドロ・コスタ、ラウール・ルイス、ブルーノ・デュモン、マノエル・デ・オリベイラ

 さらに今年最大の話題は、アジア映画大賞(亞洲電影大奬/Asian Film Awards)の授賞式が、映画祭オープニングの20日に開催されること。これは、アカデミー賞に匹敵するような、アジア全体を代表する権威のある賞に育てようと設立されたもので、審査員も厳正かつ豪華。世界の国際映画祭ディレクターたちや映画評論家たち17人(右欄参照)で構成され、まさにアジア映画の最高峰が決定されます。ベルリン国際映画祭で初披露されたトロフィーをデザインしたのは、名美術監督のウィリアム・チョン。受賞者は右の通り。授賞式に集まったスターたちの様子はこちらをご覧ください。

 式典も豪華で、当日の司会はデビッド・ウーとマイケル・ウォンが務め、カレン・モクが開会宣言。授賞式の前に、まずゲストプレゼンターのリュック・ベッソン監督から、香港を代表するベテラン女優のジョセフィーン・シャオに「アジア映画傑出貢献大賞」が贈られます。ゲストはその他にも、チョン・ジフン(Rain)、イム・スジョン、ソン・ガンホ、キム・ヘスなどが来場する他、ソン・ガンホと『いい奴、悪い奴、変な奴』で共演予定のイ・ビョンホン、チョン・ウソンも招待されている模様。また、サンディ・ラムがアジア各国の映画主題歌を披露するようです。一同が揃ったら、さぞ華やかな式典となることでしょうね。

(*作品ラインナップを紹介する項目)

●公式プログラムイベント一覧
 1.オープニング作品
 2.授賞式の夜

 3.プレミア作品
 4.特別プログラム
 5.アジアデジタル映像コンペティション
 6.人道賞 記録映画コンペティション
 7.映画ファンカーニバル
 8.巨匠クラス
 9.作家たち

10.ペトロ・コスタ特集
11.中国映画ルネサンス
12.香港パノラマ2006-2007
13.監督フォーカス:ハーマン・ヤウ(邱禮濤)

14.第2回ニューウェイブ短編コンペティション
15.インディーズ・パワー
16.ローマ映画新世代
17.グローバルビジョン
18.よみがえるドイツ映画
19.北欧の光と影
20.ミッドナイト・ヒート
21.光の魔術師パオロ・ジオリ
22.アバンギャルド・アイ
23.映画人と映画
24.リアリティ・バイツ

25.スーパー・アニメーション
26.アニマックス・シアター
27.100%アニメファン
28.ルキノ・ビスコンティ回顧
29.リー・ハンシャン映画回顧
30.越境:現代中国映画の実録と虚構

31.新人登竜門:大学・専門学生作品展
32.第12回ifva 受賞作品
33.私の映画観賞
34.親愛なる地球へ…

●その他の特別イベント

※カンヌ60周年写真展(3/28-4/11)香港文化中心演藝大樓地下大ホール 9:00-23:00
※世界映画ポスター展(3/27-4/11)香港文化中心演藝大樓地下大ホール 9:00-23:00
※Bacro 新世代/HD Cinema(香港大會堂劇院・香港太空館演講廳) *プログラムの詳細は公式サイトへ。
※ティーチインあり *詳細は公式サイト
※映画ファン優待施設(チケット提示で割引やデザートサービスなどあり)
 La Maison de l'Orient Restaurant(麗都ホテル)・蘭桂坊グループ *詳細は公式サイト



●香港影視娯樂博覧イベント一覧

香港影視娯樂博覧公式サイト(*トニー・レオンが挨拶します。)
香港フィルマート(3/20-23)公式サイト(*オンライン試写多数あり)
香港電影金像奨授賞式(4/15)場所:香港文化中心
香港亞洲電影投資會(3/20-22)場所:香港會議展覧中心館5
デジタルエンターテイメント・フォーラム(3/21)場所:數碼港百老匯戲院
香港ミュージックフェア(3/21-23)場所:香港會議展覧中心館7
IFPI香港レコードセールス大賞(3/22)場所:數碼港百老匯戲院
香港インディペンデント・ショートフィルム&ビデオ・アワード(ifva)(3/16-25)
 場所:香港芸術中心及康樂及文化事務署場地



続きを読む P1> P2> P3 ▼アジア映画大賞
更新日:2007.3.21
●back numbers

■会場リスト
香港文化中心(尖沙咀)
香港太空館(尖沙咀)
(スペースミュージアム)
香港科学館(尖沙咀)
UA朗豪坊3院(旺角)
葵青劇院(葵涌)
香港大會堂(中環)
香港藝術中心(灣仔)
香港會議展覧中心(灣仔)
UA時代廣場4院(銅鑼灣)
UA太古城1院(太古城)
香港電影資料館(西灣河)


第1回アジア映画大賞
授賞式:3月20日 (火)
会場:香港會議展覧中心

*第1回受賞者一覧

最優秀作品賞
・グエムル/漢江の怪物(韓国)

最優秀監督賞
・ジャ・ジャンクー(三峡好人)

最優秀男優賞
・ソン・ガンホ
(グエムル/漢江の怪物)

最優秀女優賞
・中谷美紀(嫌われ松子の一生)

最優秀脚本賞
・マニ・ハギギ
(メン・アット・ワーク
 /イラン)

最優秀撮影賞
・キム・ヒョング
(グエムル/漢江の怪物)

最優秀美術指導賞
・ティン・イップ
(女帝 -エンペラー/香港)

最優秀オリジナル音楽賞
・ラハイユ・スパンガ
(オペラジャワ/インドネシア)

最優秀編集賞
・リー・チャタムティクル
(世紀の光/タイ)

最優秀視覚効果賞
・ザ・オーファネージ
(グエムル/漢江の怪物)

亞洲電影学術研究賞
・ディヴィッド・ボールドウィン

亞洲電影票房巨星
・アンディ・ラウ(劉徳華)

亞洲電影傑出貢献賞
・ジェセフィーン・シャオ
(蕭芳芳)
審査委員一覧
アン・ジョンスク
/韓国映画振興委員会委員長
ロジャー・ガルシア
/米国映画評論家
市山尚三
/東京フィルメックス・プログラムディレクター
キム・ジソク
/釜山国際映画祭プログラマー
マルコ・ミューラー
/ベネチア国際映画祭ディレクター
トニー・レインズ
/国際映画評論家
ミーナ・シェディ
/インド映画評論家
暉峻創三
/東京国際映画祭プログラミングディレクター
シェ・フェイ
/中国映画家協会副主席
ペギー・チャオ
/台湾映画評論家
ホアン・チェンシン
/中国映画監督協会会長
クリスチャン・ジュンヌ
/カンヌ国際映画祭ディレクター
ピーター・ローア
/米国映画プロデューサー中国代表取締役
ウー・セイエン
/香港映画製作者連盟会長
コン・リスディ
/バンコクポスト映画評論家
クリフトフ・テルヘヒ
/ベルリン国際映画祭ディレクター
ジェイコブ・ウォン
/香港国際映画祭キュレーター